競輪予想をする際に何をファクターに取り入れていますか?予想に使えるファクターはさまざまなものがあり、予想スタイルによっても取り入れるファクターが変わってくるでしょう。
そのなかでも多くの方が利用しているファクターが、競輪選手の「戦法」「戦略」「戦術」です。競輪のレースは選手はラインを組みながら、選手個人が「戦法」「戦略」「戦術」を駆使した駆け引きがあります。
これらのファクターをしっかりと理解すると、競輪選手がどのようなレース展開を目指しているのかも予測できるようになり、車券の購入方法も変わってくるでしょう。
そこで、当記事では競輪予想の精度を格段に上げる5つのファクターをご紹介します。
目次
脚質の違いによる戦法のファクター
まずは、選手の脚質によって変わる「戦法」のファクターについて見ていきましょう。
競輪選手は自分の得意とする走り方があり、選手それぞれで脚質に違いがあります。そして、その脚質ごとに得意とする「戦法」があるので見ていきましょう。
先行(地脚タイプ)
先行タイプの選手は「地脚タイプ」とも呼ばれ、瞬発力のあるスタートやスピードを維持するためのスタミナを兼ね備えています。
特にスタートでは、他の選手を前にいかせないほどの瞬発的なスピードを見せてくれるでしょう。
捲り(スプリンタータイプ)
加速力のあるスプリンタータイプの選手は、先行タイプのような瞬発力を持っていますが、スタートから先行を走ることはありません。
「捲り」と呼ばれる戦法を使い、レースの途中でほかの選手を一気に追い抜いて先頭にでてきます。しかし、ほかのラインのブロックを避ける必要があるため、ずば抜けた加速力が必要になるでしょう。
追い込み(地脚タイプ・スプリンタータイプ)
「追い込み」の戦法を得意とする選手は「地脚タイプ」「スプリンタータイプ」のどちらにも見られます。そのため、それぞれの脚質が得意とする戦法というよりかは、自分が走るポジションによって使います。
例えばラインの先頭を走る選手ではなく、番手選手が使うでしょう。
追い込みも捲りと同様にゴール手前で他の選手を抜き去るため、抜くタイミングを考える技術も必要になります。
ラインの戦略のファクター
競輪では「ライン」と呼ばれるチームを組みながらレースを進めていきますが、選手が己の脚力を100%発揮するためにライン内でも「戦略」があります。
ラインはレースの勝敗を分ける鍵になる存在なので、ライン内の戦術をしっかりと理解することこそが、予想の精度向上にもつながるでしょう。
ラインの組み方については、出走表に書かれているコメントや登録地域などである程度の予測ができるので、予想する前に必ずチェックしてください。
また、ラインの構成は以下の3つがあります。
2分戦
3分戦
4分戦
そして、このライン構成によっても予想すべきポイントが変わってくるので、必ずどの構成になるのかを把握するようにしましょう。
番手選手の戦術によるファクター
ライン内には、自力選手・番手選手・三番手選手がいますが、番手選手の戦術もレースの勝敗をわけるうえで鍵となってくるでしょう。
番手選手は先頭を走る選手の後ろにいるため、風の抵抗を受けないメリットもありますが、先頭の選手を抜くタイミングを考えながら後方を走る選手に動きにも気を配らなければいけません。
つまり、前後で敵に挟み撃ちされている状態で、レースを進めていかなければいけないのです。
そして、番手選手にはさまざまな戦術があるので以下でご紹介します。
ブロック
まず、基本となる戦術がブロックです。後ろを走る選手が前にこないようにブロックをおこないます。
また、体当たりでのブロックとなると、落車の危険性もあるのです。
切り替え
万が一、自分が加わるラインの位置が後方になってしまったときに、「切り替え」という戦術を使い、別のラインに鞍替えします。
競り(セリ)
競りは体当たりのようなブロックではなく、他のラインの先頭の選手の前に出たりなど、極力他のラインが自分のラインを抜かないようにする戦術です。
距離間隔を利用する
ライン内の先頭を走る選手を利用する戦術もあります。それは、先行選手との車間距離を取る戦術です。
先頭を走る選手と車間をとることによって、他のラインが自分を抜いたとしても自分のラインの先頭を走る選手を抜くことを難しくさせます。
その他にも抑えておきたいファクター
上記では選手の「戦法」「戦略」「戦術」の3つのファクターを紹介しましたが、競輪用に加えられるファクターは他にも多くあります。
そこで、代表的な以下の2つのファクターをご紹介します。
- 選手の実力を把握する
- 競輪場の特徴を押さえる
選手の実力を知る
競輪は、選手の実力がもっともレースの勝敗に関係するといっても過言ではありません。そのため、選手の実力をしっかりと把握するのが非常に大切です。
ですが、選手の実力を把握するとはいっても、普段から競輪予想をしている方でなければ判断することは難しいでしょう。そんな時には、出走表に書かれている「階級」「競走得点」2つのポイントを見て選手の実力を判断してください。
まず「階級」とは、競輪選手の強さによってグループ分けされているものです。その階級を下から並べると
A級3班
A級2班
A級1班
S級2班
S級1班
S級S班
となっています。
これらの階級は定められた基準に則り、昇格していくものなので上位の階級の選手ほど実力があると判断できます。
また、出走表に書かれている「競走得点」も実力を判断するうえで重要になります。「競走得点」とは、直近4ヶ月のレース成績を反映させて数値化させたものとなっており、数値が高い選手ほど直近4ヶ月で良い成績を残したということなります。
つまり、選手の実力を簡単に把握するためには「階級」と「競走得点」のチェックが大切なんです。
競輪場の特徴を掴み予想の精度を上げる
競輪のレースが行なわれている競輪場は全国43カ所あり、そのすべての競輪場で違った特徴を持っています。すべての競輪場で距離や傾斜、風の影響などが異なるため、選手の脚質によっては有利不利がでてくるでしょう。
例えば、距離が短い競輪場であれば、スタミナを使い切らずともスピードを出して走り続けられるため、先行選手が有利な傾向もあります。
また、競輪場それぞれに特徴があるが故に、上記で紹介した「競走得点」や「階級」から実力を判断したとしても、選手がその競輪場を得意としていなければ思った以上の力を発揮できないかもしれません。
しかし、その逆も言えることで、「競走得点」や「階級」が低い選手であっても、その競輪場の作りが得意だった場合には実力以上の力を発揮できるでしょう。そんな時は、万車券が飛び出すこともあるので、競輪場の特徴をファクターとして取り入れましょう。
また、全国各地にある競輪場で「逃げ」「差し」「まくり」それぞれが決まりやすい競輪場をご紹介するので、競輪予想に役立ててください。
逃げが決まりやすい競輪場
1位:防府競輪場:27%
2位:松戸競輪場・奈良競輪場:25%
3位:前橋競輪場・富山競輪場:24%
4位:伊東競輪場・佐世保競輪場:23%
5位:西武園競輪場・大垣競輪場:21%
逃げが決まりやすいのは防府競輪場のような短い直線の300mバンクと覚えておきましょう。
差しが決まりやすい競輪場
1位:宇都宮競輪場:66%
2位:千葉競輪場・大津競輪場:64%
3位:大宮競輪場・熊本競輪場:62%
4位:豊橋競輪場・川崎競輪場・小松島競輪場・武雄競輪場:60%
5位:宇都宮競輪場:59%
差しが決まりやすいのは宇都宮競輪場のように直線距離が長い500mバンクが多い傾向にあります。
まくりが決まりやすい競輪場
1位:富山競輪場:40%
2位:奈良競輪場:33%
3位:松戸競輪場・静岡競輪場:32%
4位:前橋競輪場・福井競輪場・小田原競輪場:31%
5位:防府競輪場・岸和田競輪場・名古屋競輪場・四日市競輪場・京王閣競輪場:29%
まくりが決まりやすいのは逃げと同様に短い300mバンクの競輪場が多い傾向があります。
まとめ
以上、当記事では競輪予想に使えるファクターをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
競輪予想のファクターと言っても、考えられる要素は山程あります。今回紹介したファクターはそれらのファクターの中のごく一部です。
しかしながら、この記事で紹介したファクターを使う事によって予想の精度を上げていく事ができるかもしれません。