朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の予想!2020年の競輪王は誰だ!

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の予想!2020年の競輪王は誰だ!

UPDATE:2020.11.04
レース記事競輪コラム

2020年シーズンの最後のG1競走である「朝日新聞社杯競輪祭」が、小倉競輪において開催されます。
年末にはKEIRINグランプリ2020が開かれますが、こちらの扱いはあくまでも「GP」という特殊な枠組みであり、G1競走としては競輪祭が年内最後になるわけです。そうなると、気になるのが現時点での獲得賞金ランキングになります。

この記事では朝日新聞社杯競輪祭(小倉競輪G1)に関する基礎情報やレース展望、優勝が期待される有力選手や大駆けが見込める注目選手を紹介するとともに、2020年11月1日時点での獲得賞金ランキングも掲載しています。
また、小倉競輪場のバンク概要を含めた、車券戦略に役立つ情報をたっぷりと詰め込みました。トップレベルの選手たち同士の戦いの成否を分けるのは、バンクとの相性や走りのスタイルの相互の兼ね合いにあります。
秋の夜長の大一番を何倍も楽しむために、ぜひとも最後までご覧になっていってください。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の詳細情報

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)は、10ヶ月超に及んだ賞金レースの総決算的な祭りとして位置づけられています。
ここ3年の優勝者は昨年から順に、広島の松浦悠士選手、三重の浅井康太選手、福島の新田祐大選手となっていて、今回も3選手全員が出場します。全国からトップレベルの選手が集まる6日間のカーニバルですから、前年の勝利は決して有利を保証しません。

そんな朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の詳細な情報をお伝えします。G1競走のために出場資格が限定されている点、競輪界最高クラスの賞金額、小倉競輪場こと北九州メディアドームへのアクセスなど、それぞれご確認ください。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の開催期間

2020年11月18日(水)~2020年11月23日(月・祝)

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の出場資格

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)は、競輪最高峰のグレードであるG1競走です。
出場するためには選考基準をクリアしなければなりません。以下にその内容を記載します。表の上にあるほうが優先順位が高くなっており、上位条件をクリアしていることで選抜を確実なものにできます。

前提 出走回数が24出走あり、開催時にS級に在籍していること。
基準 前提を満たすとともに、以下のいずれかの条件に合致する選手。
1 S級S班の在籍者
2 過去に3回以上優勝した選手
3 東京オリンピック自転車競技トラック種目代表選手
4 サマーナイトフェスティバル決勝競走出走選手
5 選手選考対象期間において、2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した選手
6 4日制GIII決勝1~3位の回数が上位の選手(同数の場合は平均競走得点が上位の選手)
7 平均競走得点上位者

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の出場選手

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の出場選手の一覧です。
2020年最後のG1競走です。秋の夜を彩るナイターは怒涛の6日間開催であり、競輪発祥の地にふさわしい盛大な祭りになることでしょう。
G1競走として誇るべきことに、S級S班の9人全員が顔をそろえました。すでに年末のグランプリ出場を確定させている選手から、今期のグランプリ出場が当落線上にある選手まで、その内情はさまざまです。
S級1班およびS級2班の選手も、年末のグランプリへの出走権を獲得するために、「競輪王」の称号を虎視眈々と狙っています。高額賞金と華々しい栄誉を手にするのは、果たしてどの選手になるでしょうか。

級班 地区 選手名 期別
SS 北日本 佐藤 慎太郎 78
SS 北日本 新田 祐大 90
SS 関東 平原 康多 87
SS 南関東 郡司 浩平 99
SS 近畿 脇本 雄太 94
SS 近畿 村上 博幸 86
SS 中国 松浦 悠士 98
SS 中国 清水 裕友 105
SS 九州 中川 誠一郎 85
S1 北日本 永沢 剛 91
S1 北日本 佐藤 和也 95
S1 北日本 新山 響平 107
S1 北日本 佐藤 友和 88
S1 北日本 大槻 寛徳 85
S1 北日本 菅田 壱道 91
S1 北日本 和田 圭 92
S1 北日本 阿部 力也 100
S1 北日本 内藤 宣彦 67
S1 北日本 守沢 太志 96
S1 北日本 佐々木 雄一 83
S1 北日本 成田 和也 88
S1 北日本 山崎 芳仁 88
S1 北日本 渡辺 一成 88
S1 北日本 小松崎 大地 99
S1 関東 芦沢 辰弘 95
S1 関東 吉沢 純平 101
S1 関東 杉森 輝大 103
S1 関東 山岸 佳太 107
S1 関東 吉田 拓矢 107
S1 関東 神山 雄一郎 61
S1 関東 神山 拓弥 91
S1 関東 長島 大介 96
S1 関東 木暮 安由 92
S1 関東 宿口 陽一 91
S1 関東 武藤 龍生 98
S1 関東 河村 雅章 92
S1 関東 鈴木 竜士 107
S1 関東 諸橋 愛 79
S1 南関東 中村 浩士 79
S1 南関東 和田 健太郎 87
S1 南関東 鈴木 裕 92
S1 南関東 岩本 俊介 94
S1 南関東 福田 知也 88
S1 南関東 内藤 秀久 89
S1 南関東 松坂 洋平 89
S1 南関東 東 龍之介 96
S1 南関東 松谷 秀幸 96
S1 南関東 和田 真久留 99
S1 南関東 松井 宏佑 113
S1 南関東 渡辺 晴智 73
S1 南関東 萩原 孝之 80
S1 南関東 岡村 潤 86
S1 南関東 渡辺 雄太 105
S1 中部 金子 貴志 75
S1 中部 笠松 信幸 84
S1 中部 吉田 敏洋 85
S1 中部 深谷 知広 96
S1 中部 志智 俊夫 70
S1 中部 浅井 康太 90
S1 中部 柴崎 淳 91
S1 中部 坂口 晃輔 95
S1 近畿 野原 雅也 103
S1 近畿 村上 義弘 73
S1 近畿 稲垣 裕之 86
S1 近畿 山田 久徳 93
S1 近畿 山本 伸一 101
S1 近畿 畑段 嵐士 105
S1 近畿 三谷 竜生 101
S1 近畿 東口 善朋 85
S1 近畿 椎木尾 拓哉 93
S1 近畿 南 修二 88
S1 近畿 稲川 翔 90
S1 近畿 神田 絋輔 100
S1 近畿 古性 優作 100
S1 近畿 松岡 健介 87
S1 中国 岩津 裕介 87
S1 中国 河端 朋之 95
S1 中国 取鳥 雄吾 107
S1 中国 桑原 大志 80
S1 四国 香川 雄介 76
S1 四国 小倉 竜二 77
S1 四国 阿竹 智史 90
S1 四国 原田 研太朗 98
S1 四国 小川 真太郎 107
S1 四国 太田 竜馬 109
S1 四国 島川 将貴 109
S1 四国 渡部 哲男 84
S1 四国 橋本 強 89
S1 九州 野田 源一 81
S1 九州 坂本 健太郎 86
S1 九州 園田 匠 87
S1 九州 田中 誠 89
S1 九州 山田 英明 89
S1 九州 山田 庸平 94
S1 九州 井上 昌己 86
S1 九州 山崎 賢人 111
S1 九州 大塚 健一郎 82
S1 九州 松岡 貴久 90
S1 九州 松川 高大 94
S1 九州 中本 匠栄 97
S2 北日本 新山 将史 98
S2 北日本 高橋 晋也 115
S2 関東 坂井 洋 115
S2 関東 鈴木 庸之 92
S2 中部 近藤 龍徳 101
S2 中部 皿屋 豊 111
S2 近畿 寺崎 浩平 117
S2 中国 柏野 智典 88

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の賞金

決勝着順 賞金額
優勝(1着) 3,363万円
2着 1,710万円
3着 1,120万円

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の賞金額は、G1競走にふさわしい金額として設定されています。6日間の激闘を戦い抜いた勝利者に贈られる、最大の栄誉になるでしょう。
この賞金は単体で魅力的であるとともに、G1勝利の称号は年末のグランプリへの出走権につながります。
さらに言えば、決勝出場選手は2着以下であっても高額な賞金を手にすることになるため、一次予選、二次予選といった各関門はもとより、準決勝の戦いは凄絶なバトルが期待できます。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)のアクセス

アクセス

朝日新聞社杯競輪祭は、競輪発祥の地である小倉競輪場にて行われるG1競走です。
小倉競輪場は福岡県北九州市小倉北区にあり、施設全体は北九州メディアドームという名称を持っています。2020年の競輪祭は、新型コロナウイルス予防のための入場制限が行われる他、入場は事前抽選に当選した人だけに限定されているので、ご注意ください。

住所・電話番号

住所 福岡県北九州市小倉北区三萩野3-1-1 電話番号 093-941-0945 E-Mail kokurakeirin@infoworld.co.jp

重要:入場には入場証が必要です
朝日新聞社杯競輪祭(小倉競輪G1)に際し、開催期間中に小倉競輪場へ入場する場合には入場証が必要です。入場証は2020年10月の間に行われた事前抽選の当選者にすでに発送されているため、当選者の方は忘れずに持参し、紛失しないように気をつけましょう。

無料バスでのアクセス
JR小倉駅の8番のりばから、無料バスが運行されます。
競輪場行きは10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00の計6本が発車します。
小倉駅行きは19:00、20:40、20:50、21:00、21;20に発車を予定していますが、日によっては運行しない時間帯があります。
詳しくは下記URLで確認してください。

無料バス – 小倉競輪2020年競輪祭特設
https://www.kokurakeirin.com/keirinsai2020/access/bus.html

電車でのアクセス
電車でのアクセス

小倉競輪場(北九州メディアドーム)の最寄り駅は、北九州モノレールの香春口三萩野駅になります。香春口三萩野駅から小倉競輪場までは徒歩7分の距離です。
このため、「JR博多駅からJR小倉駅へ新幹線or鹿児島本線」「JR小倉駅から香春口三萩野駅まで北九州モノレール」という乗り継ぎが一般的なアクセス方法となります。
この他、大分方面からは特急ソニックでJR小倉駅に向かうのが最速の手段となりますので、事前に把握しておきましょう。

自動車でのアクセス
自動車でのアクセス
・北九州都市高速道路足立ランプから車で約2分
・国道3号線三萩野交差点から車で約3分
小倉競輪場(北九州メディアドーム)の近くには複数の駐車場があり、収容台数は約2,000台分となっています。

上記で示された地図のうち、P3に値する駐車場は本来のところ有料ですが、競輪祭の期間中に限り無料スタンプが配布されていますので、同パーキングを利用した際には本場の係員に尋ねるのを忘れないようにしましょう。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)で重要な獲得賞金ランキング

◆2020年獲得賞金ランキング(男子)/2020年11月1日時点

順位 選手名 期別 KEIRINグランプリ2020出場確定情報
第1位 松浦 悠士 98 ◎オールスター競輪(名古屋競輪G1)優勝
第2位 脇本 雄太 94 ◎高松宮記念杯競輪(和歌山競輪G1)◎寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(前橋競輪G1)優勝
第3位 清水 裕友 105 ◎読売新聞社杯全日本選抜競輪(豊橋競輪G1)優勝
第4位 平原 康多 87
第5位 郡司 浩平 99
第6位 佐藤 慎太郎 78
第7位 和田 健太郎 87
第8位 守澤 太志 96
第9位 山田 英明 89
第10位 新田 祐大 90
第11位 古性 優作 100
第12位 中本 匠栄 97
第13位 浅井 康太 90
第14位 諸橋 愛 79
第15位 原田 研太朗 98
第16位 東口 善朋 85
第17位 稲川 翔 90
第18位 園田 匠 87
第19位 岩本 俊介 94
第20位 吉澤 純平 101

上記が2020年11月1日時点での、男子選手の2020年獲得賞金ランキングの上位20位までになります。
また、すでに年末のKEIRINグランプリ2020(平塚競輪GP)への出場権を手にしている選手は、名前の横に二重丸とともに表記しました。今年は日本選手権競輪(静岡競輪G1)が新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催中止となったため、優先者が少なくなっています。
KEIRINグランプリ出走を確定させるのはG1優勝の他に、その年特別に活躍した選手であること(国際大会メダル獲得など)も要件になっています。そこから先は獲得賞金の高い順になるため、競輪祭の舞台はまさにグランプリへの最終切符を争う戦いになります。

なお、この獲得賞金ランキングはKEIRIN.JP公式を調査したものであり、先頭誘導手当などもすべて含んだ結果の順位になっています。選考に使用する獲得賞金額は手当分を含まないので、その点にご留意ください。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)のレース展望

小倉競輪

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)のレース展望に進みます。
本レースについて、KEIRIN.JP公式が月刊競輪WEBの中で詳細なレース展望をアップロードしています。以下に内容を引用し、そこから気になった部分を吟味しましょう。

第62回朝日新聞社杯競輪祭が競輪発祥の地・北九州市の小倉競輪場で開催される。今年もガールズグランプリトライアルレースとの同時開催で6日制のナイターで実施される。中心となるのはやはり脇本雄太と新田祐大の五輪代表コンビだが、KEIRINグランプリ2020の出場権をかけた最後の戦いであり、前半3日間は全員が予選スタートのポイント制となっているだけに初日から熾烈な生き残りレースが繰り広げられるだろう。

【高速バンクの脇本雄太に死角はない】
 KEIRINグランプリの出場権をかけ今年最後のGI戦がいよいよ開幕する。今年のGIを優勝してすでにグランプリの出場権を獲得しているのは清水裕友、脇本雄太、松浦悠士の3名で、残りの6名は競輪祭の優勝者と競輪祭終了時点の獲得賞金上位者から選ばれる。昨年の大会では郡司浩平が二次予選Bで落車・欠場の大ピンチに陥ったが、最後の最後で獲得賞金額で9番目に滑り込んでグランプリ初出場を果たしており、今年もボーダーラインにいる選手にとっては一戦たりとも落とせない厳しい戦いの連続となるだろう。

 優勝候補の筆頭はもちろん脇本雄太だ。先の寬仁親王牌では圧巻の逃げ切りで今年2度目のGI優勝を飾っており、今大会も前橋と同様の高速のドームバンクが舞台となれば死角は見当たらない。9月の共同通信社杯決勝は7着、寬仁親王牌のローズカップは4着と単騎戦ではモロさも見せて反省しきりだったが、準決では東口善朋を連れ込む走りで翌日の優勝につなげており、今大会も競輪祭初優勝のために、そして年末のグランプリで少しでも有利に戦うために、勝ち上がり戦ではラインで決まる走りを心がけてくるだろう。

 新田祐大は寬仁親王牌終了時点での獲得賞金ランキングが10位に浮上してグランプリ出場が射程圏内に入ってきたが、もちろん目指すは競輪祭を優勝しての出場だ。寬仁親王牌決勝ではうまく3番手に入ったが、初日理事長杯で脇本雄太に合わされて捲り不発になったのが頭によぎったのか、仕掛けどころをミスって2着に終わっている。それでもローズカップでは新田が7番手、脇本が9番手の展開から大外を捲って1着、脇本が3着になっており、今大会も脇本に真っ向からのスピード対決を挑んで優勝を狙ってくる。

 松浦悠士は昨年の大会で念願のGI初制覇を達成した。今年も8月のオールスター、3月のウィナーズカップを優勝、その他のビッグレースでもすべて優出と最高の充実期を迎えている。寬仁親王牌決勝では脇本雄太の仕掛けに飛び付けず4着に終わったが、オールスター決勝では中四国ラインの援護を受けて脇本に競り勝って優勝している。名コンビの清水裕友が近況やや低調なのが不安材料と言えなくもないが、寬仁親王牌での失敗を糧に打倒・脇本雄太の秘策を練って競輪祭連覇に挑んでくるだろう。

【郡司浩平がグランプリへ向かって突っ走る】
 平原康多は寬仁親王牌終了時点での獲得賞金ランキングは4位につけており、グランプリ出場はかなり有望だ。ただ9月の共同通信社杯の初日に落車・欠場、その影響が大きかったのか寬仁親王牌では準決で敗退と本調子でないのは確かだ。それでも、競輪祭は14、15、16年と3年連続で武田豊樹とワンツーフィニッシュを決めている相性のいい大会で、昨年も決して万全の状態ではなかったが勝ち上がり戦は3、3、1、1着で優出を果たしており、今大会までにどこまで調子を取り戻せるかに注目したい。

 郡司浩平は昨年9番目でのグランプリ出場だったが、今年は獲得賞金ランキングが5位とS級S班の名に恥じない走りで賞金を積み重ねてきており、このまま地元・平塚でのグランプリまで突っ走りたい。ランキング6位には和田健太郎がつけており、競輪祭の結果次第では2人そろってのグランプリ出場も期待できる。郡司は寬仁親王牌の決勝では6着に終わったが、初日理事長杯では新田祐大のカマシに乗る形で先行する脇本雄太に迫って2着、準決も北日本ライン追走から2着と好調でもちろん今大会も優勝候補の一角だ。

 昨年のグランプリ覇者の佐藤慎太郎は賞金ランキングが7位と微妙な位置だ。6位の和田健太郎から10位の新田祐大までが4千万円台でその差はわずか、佐藤は競輪祭までに記念を2つ出走予定なのでそこで少しでも賞金を上積みしておきたい。寬仁親王牌では準決で7着と敗れたが、二次予選Aでは新山響平の逃げに乗って1着、4日目特別優秀は吉田拓矢の後ろが取り合いで展開が大きくもつれたが、佐藤は4番手まで追い上げるとそこからインをこじ開けて2着に突っ込み、さすがの技と差し脚を披露している。

 山田英明は賞金ランキングが8位だ。共同通信社杯では九州勢から4人が決勝進出、山田は無念の1着失格に終わったが中本匠栄が繰り上がりで優勝、共同通信社杯決勝では英明と庸平の山田兄弟の連係が実現と、このところ元気のなかった九州勢に少しだけ追い風が吹いてきているだけに今大会も地元・九州勢の頑張りに期待したい。共同通信社杯の準決では4番手からの流れ込みで3着と辛くもの優出だったが、初日特別選抜予選は6番手から捲って1着と引き続き好調で、08年の井上昌己以来の地元勢での競輪祭制覇を目指す。

【深谷知広が徹底先行で勝ち上がる】
 深谷知広は寬仁親王牌では準決では後手を踏んでの7着と敗れたが、残り3走はすべて逃げ切りと抜群の走りを見せていただけに悔やんでも悔やみきれない一戦となった。本人はもちろんファンも決勝の舞台でナショナルチームの仲間である脇本雄太、新田祐大とのスピード対決を望んでいたはずで、今大会も決勝進出を目指して連日の力強い逃げを披露してくれるだろう。競輪祭は3年ぶりの出場となるが、17年の大会では勝ち上がり戦をオール2着で決勝進出を果たしており小倉バンクとの相性もいい。

 吉田拓矢も寬仁親王牌では二次予選Aで7着と敗れたが、4日間主導権を取り切る好気合いの走りを見せた。3日目特選では逃げ粘りの2着、4日目特別優秀では後続のもつれを尻目に逃げ切っている。8月のオールスターで落車して1か月の欠場を余儀なくされたが、9月の共同通信社杯では準決まで勝ち上がっており調子は上昇気配だ。昨年の競輪祭では予選を捲りで2連勝、4日目ダイヤモンドレースは逃げて3着、準決も逃げて3着で決勝進出を果たしており今年も活躍が期待できるだろう。

 坂井洋は関東期待の新鋭だ。GI初出場となった8月のオールスターでは初日に落車したが、2日目選抜では河端朋之のカマシの番手にはまり追い込みでGI初勝利を挙げた。共同通信社は一次予選で敗れたが、2日目特一般と4日目一般で先行して4着と3着、そして寬仁親王牌も一次予選で敗れたが、2日目特一般で逃げ切り、3日目選抜で逃げて3着、4日目は逃げ切りと2勝をマークしている。もちろん上位相手のレースではまだまだ力不足だが、今大会も予選では関東勢をぐいぐい引っ張って好走してくれそうだ。

 松井宏佑は寬仁親王牌では二次予選Bで逃げて7着と敗れたが、一次予選は逃げて3着、4日目選抜は逃げて4着と期待どおりに徹底先行を貫いている。共同通信社杯も二次予選で逃げて7着に敗れているが、一次予選と3日目は逃げ粘りの2着だ。ナショナルチームに属し自転車競技で一躍その名を知らしめた松井だが、近況は競輪での先行もかなり板に付いてきた。昨年の競輪祭では予選を突破できなかったが、敗者戦ながらも後半3日間は逃げ切りで3連勝しており、今年は昨年以上の活躍が期待できるだろう。

 寺崎浩平はGI初出場となったオールスターでは一次予選は逃げて2着で東口善朋とワンツー、二次予選は太田竜馬の逃げを7番手から捲って上がりタイムは10秒8をマークし、いきなりの準決進出と期待どおりの走りを見せた。共同通信社杯では一次予選が7番手から捲って1着、二次予選Aは9着に沈んだが、脇本雄太との連係が外れて裸先行の形になりながらも松井宏佑ととことんもがき合って主導権は取り切っており、2度目のGI参戦となる今大会も若手らしい積極的な走りでの勝ち上がりに期待したい。

引用元:KEIRIN.JP「月刊競輪WEB」

多くの選手が大一番として認識しているのが、朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)です。準決勝に進むだけでも誉れ、決勝ともなればまさに選ばれた9人ですから、その席をかけてのしのぎあいは、すさまじいものになることは間違いありません。

上記の公式レース展望で名前が挙がった中から、本記事が特に注目したのは福島の新田祐大選手です。

新田祐大選手

新田祐大選手は、ナショナルチームでその強さをいかんなく発揮しています。2020年の東京五輪が新型コロナウイルスの世界的蔓延によって延期、2021年の開催も非常に危ぶまれる中、モチベーションを維持しつつ戦ってきました。
結果として、10月に開催された寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(前橋競輪G1)では、同じナショナルチームの脇本雄太選手と激しいV争いを演じ、惜しくも2着となりました。

公式レース展望にもあるとおり、またさらに前段の賞金ランキングでも触れたとおり、新田選手は第10位の賞金獲得額となっています。年末のKEIRINグランプリ2020(平塚競輪GP)が視界に入ってきましたが、S級S班の座が危ういことに変わりはありません。
競輪祭を勝てば、賞金以前にG1勝利の権利によって確実にグランプリ出場をモノにできます。ナショナルチームとしての新田祐大から、競輪選手としての新田祐大に切り替え、爆発的な一撃を見せる舞台は整ったと言っていいでしょう。

3年前の2017年の朝日新聞社杯競輪祭を制したのが、他ならぬ新田選手でした。デイ開催最後の年の勝利者として、3回目のナイター開催になる今回で昼夜両方の競輪王を奪い取る。本記事はそれだけの材料がそろったと考えています。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)が行われる小倉競輪場の特徴

小倉競輪場の特徴

小倉競輪場は、周長400mのドーム型バンクです。カントがきつめで、軽く伸びやすい点が最大の特徴でしょう。ドームゆえの無風要素も大きく作用し、先行選手による力強い逃げやまくりが決まりやすいバンクといえます。
400mバンクだからと油断していると、打鐘からの先行が想像以上に決まることに驚くかもしれません。それほどにバンクの軽さは侮れず、後ろに追いやられたラインは苦戦を強いられることが必至です。
3コーナーからは上りが待っているため、まくりを仕掛けるならホームからの仕掛けが推奨されます。逆に、3コーナーからの下りを活かしたまくり追い込みも力を発揮するでしょう。そうした戦法が得意な選手がラインを引っ張っていたら、注意が必要です。
実際、競輪祭ほどのトップレベルであっても、バンク特性を活かしての8番手からのまくりが決まっています。KEIRIN.JPの統計データによれば、2019年の競輪祭の決まり手は以下のようになっています。

順位 逃げ まくり 差し マーク
1着 7回 24回 29回
2着 4回 20回 17回 19回

カントがきつめのバンクは、基本的にまくりの決まり手が圧倒的に多い傾向にありますが、小倉は逃げも多いのが特徴です。先述の通り、軽いバンクゆえにスピードが乗りやすく、また無風ゆえに減速しにくいのだと推測できます。
まくり選手に続く番手以降選手の差し、さらにまくり追い込みが決まっていることも、差し回数から把握できます。先行選手ばかりに気を取られず、縦横の動きに実力を発揮できる番手選手の台頭にも注意を払いましょう。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の有力選手と注目選手

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の優勝に近い有力選手、および車券戦略に組み込みたい注目選手を紹介します。
G1競走ともなると、運の良さだけで上位入線を果たすのは非常に難しくなります。総合力が試される舞台の中で輝く選手について、しっかりと確認しておきましょう。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の有力選手
郡司浩平選手
朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の有力選手として、すでにS級S班から新田祐大選手の名前を挙げました。また、名実ともに日本競輪界のエースである脇本雄太選手が最大の優勝候補であることは、公式のレース展望にもある通りです。
しかし、この開催でチャンスが訪れそうなのが、神奈川のS級S班である郡司浩平選手です。
出場選手一覧でもわかる通り、朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)は北日本、関東、そして南関東の選手が特に選手層の厚い顔ぶれとなりました。このレベルになると微差かもしれませんが、微差は大差となって現れます。
実際、9月の共同通信社杯(伊東競輪G2)では、圧倒的な実力を誇る脇本選手でさえも、九州が構築した4車ラインの前に敗北を喫しました。競輪はラインの総合力が重要という基本原則を思い出させてくれます。

そうした観点から見ると、強いラインを組みやすい関東の平原康多選手や南関東の郡司浩平選手はV有力に挙げるべき存在です。郡司選手は賞金ランキング第5位であり、地元神奈川県の平塚競輪場で行われるKEIRINグランプリへの出場の確率も高まってきました。
また、今回の競輪祭における競走得点のランキングでも第5位につけており、好調の度合いがしっかりと表れています。
直近でも 「火の国杯争奪戦」in久留米(久留米競輪場G3)で優勝しています。久留米競輪場は、熊本地震からの復興までの間の熊本勢にとっての仮ホームであり、彼らの挑戦を退けての優勝、それも2車身差の勝利はまさに格の違いでした。
続く寛仁親王牌でも、初日のS級S班9名がそろった戦いにて2着に入り、充実の度合いは続いています。この至高の舞台で堂々たる競輪を見せ、初のG1優勝をもぎ取る可能性は充分にあると考えられるでしょう。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の注目選手
深谷知広選手
続いて、大きな活躍に期待したい注目選手のピックアップです。今回は2名の選手に注目しました。1人目はこちら、愛知の深谷知広選手です。
深谷選手もまたナショナルチームの一員として、世界を相手に戦ってきました。若くして活躍を重ね、G1も2度勝利した実績があります。ただ、G2以上の特別競輪の優勝からは6年遠ざかっており、本人も悔しい思いを重ねているでしょう。
1990年生まれでまだ30歳の深谷選手は、一時期とてつもないスランプに陥りました。8番手で何もできずに失速する様は、まさに早熟選手の早すぎる衰えを実感させるに充分でした。

S級S班にまで昇りつめた選手とは思えないほどのつらい時期は、しかし、最近になってようやく払拭できたと言えます。過去4ヶ月の連対時の決まり手はすべて逃げによるもの。10月の寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(前橋競輪G1)でも3勝を挙げました。
8月からの10月までの直近4節だけでも1着が8回、バック回数が16走中10回というのは、先行選手として信頼に値する数字です。
まして直近で出走したのはオールスター競輪(名古屋競輪G1)、燦燦ダイヤモンドカップ(松戸競輪G3)、共同通信社杯(伊東競輪G2)、それに寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(前橋競輪G1)という最高峰の舞台ばかり。トップクラスの先行力がよみがえりました。

愛知支部は中部地区になるため、今回の競輪祭においては人数的な苦戦が予想されます。ただ、その内容は師匠でありグランプリレーサーの金子貴志選手や、同じくグランプリを2度制したことのある三重の浅井康太選手など、濃密なものとなっています。
長い苦しみから脱したその力が、この競輪祭の舞台において、華々しい栄誉として祝福されることになるかもしれません。

松谷秀幸選手

2人目の注目選手として、神奈川の松谷秀幸選手を紹介しましょう。彼は昔からのファンがいる選手でもあります。なぜなら、もともとは東京ヤクルトスワローズにドラフト3位で指名されたプロ野球選手だったからです。
所属支部は神奈川ですが、松谷選手自身は大阪府大阪市の出身になります。さらには、高校は野球の名門として有名な沖縄の興南高校でした。残念ながら、松谷選手が所属していたころは甲子園に出場できなかったのですが、それでもドラフト3位は才能の証ですね。
しかし、度重なる故障によって、野球生活にピリオドを打ちます。そこから始まる慣れないサラリーマン生活から、再度アスリートとして戦うきっかけをくれたのが、師匠となった神奈川の佐々木龍也選手でした。

実のところ、プロ野球から競輪選手への転身は上手くいかない傾向にあります。
日本におけるプロスポーツの花形である野球をやっていたという自負と、そこから離脱する選手の多くはすでに致命的な怪我を抱えている傾向にあることから、セカンドキャリアで苦労する例が多いのではという推測が持たれています。
そんな中、松谷選手は地道な努力を重ね、競輪選手としての地力を高めてきました。38歳ながら、実力は充実の一途です。2月には春日賞争覇戦(奈良競輪G3)を制し、開催中止期間を挟んで、F1開催を3勝しました。それには直近の弥彦競輪でのものも含まれています。
現在は自在脚質とはいえ、直近4ヶ月での3連対率は77.2%というのは実に見事な数字でしょう。今もって届いていない特別競輪優勝へ、南関東の仲間たちとともに熱く駆け抜けることが期待されます。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)の予想のコツ

スタート
朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)を攻略するため、過去の決勝の連対選手を見てみると、一定の傾向が見えてきます。それは「競輪は番手が有利」という、どこでも変わらない不文律が適応できる点です。
結論を言えば、そのレースで最も強い先行選手がいるラインに予想の軸を置くべきでしょう。それほどに、小倉競輪場における最重要ポイントは前を行く選手の力量といえます。

これは同時に、番手に強い選手がいれば、先頭選手の持ち味が最大限に活かせるという基本に立ち返る内容でもあるでしょう。
2014年から2016年までは茨城の武田豊樹選手と埼玉の平原康多選手が3連続ワンツーを決めていますが、まさしくラインの結束力と総合力の賜物を示してくれています。他にも、2013年の深谷知広選手の2着と、同県の師匠である金子貴志選手の優勝は象徴的ですね。

前段で小倉競輪場のバンクについて解説しましたが、この北九州メディアドームという場所は、自転車が走りやすいことを念頭に置いて設計されました。
このため、選手たちの多くが口をそろえて「軽いバンク」と証言するほどに、素軽く車が進んでいくバンクになったのです。
であればこそ、ある年は深谷選手が、ある年は平原選手が、ある年は武田選手が、全力でラインを引っ張りました。番手選手たちはそれに応え、最後には差し切っての優勝をものにしてきたのです。
2018年に脇本雄太選手のライン3番手から突き抜けた浅井康太選手も、2019年に清水裕友選手の番手から抜け出した松浦悠士選手も、例外ではありません。
近年では唯一、2017年の新田祐大選手が、そのポテンシャルでもって圧巻のまくりを披露し、マークの諸橋愛選手もちぎれるほどの高速の一撃を決めて優勝しました。

上記の傾向が決勝だけでなく他の競走にも表れていることは、同じく小倉競輪場のバンク紹介での決まり手統計で触れています。実力が近しい場合は、より積極性が高い選手を重視していけば、車券的中は自ずと近づいてくるでしょう。
同時に、まくり追い込みが決まりやすいのもバンク紹介で触れた通りです。どうやれば勝ち上がれるか、高い賞金を狙えるか。そんな野心を抱いている一撃持ちの選手による奇襲にご注意ください。

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)にてガールズグランプリ2020トライアルレースが開催

ガールズグランプリ2020トライアルレース
朝日新聞社杯競輪祭(小倉競輪G1)の開催の中において、ガールズグランプリ2020のトライアルレースが行われます。
ガールズケイリン最高峰の舞台を目指して、すぐれた選手たちが小倉の地に集結し、年末のガールズグランプリ出場をかけた戦いを繰り広げます。トライアルレースで出場権を獲得できるのは、各グループの優勝者のみです。
では、ガールズグランプリ2020トライアルレースの出場選手、ならびに本レースへの出場資格を見てみましょう。

ガールズグランプリ2020トライアルレースの出場選手

■ガールズグランプリトライアルA

級班 地区 選手名 期別
L1 北日本 奈良岡 彩子 104
L1 関東 荒牧 聖未 102
L1 関東 小林 莉子 102
L1 関東 奥井 迪 106
L1 関東 黒河内 由実 110
L1 関東 加瀬 加奈子 102
L1 南関東 石井 貴子 106
L1 南関東 尾崎 睦 108
L1 南関東 久米 詩 116
L1 中部 長沢 彩 106
L1 中部 當銘 直美 114
L1 近畿 柳原 真緒 114
L1 近畿 坂口 楓華 112
L1 九州 児玉 碧衣 108
L1 九州 尾方 真生 118

■ガールズグランプリトライアルB

級班 地区 選手名 期別
L1 関東 細田 愛未 108
L1 関東 太田 りゆ 112
L1 関東 石井 寛子 104
L1 関東 高木 真備 106
L1 関東 梅川 風子 112
L1 南関東 佐藤 水菜 114
L1 南関東 鈴木 奈央 110
L1 南関東 鈴木 美教 112
L1 中部 小坂 知子 104
L1 近畿 成田 可菜絵 112
L1 中国 吉岡 詩織 116
L1 四国 山原 さくら 104
L1 九州 小林 優香 106
L1 九州 大久保 花梨 112

ガールズグランプリ2020トライアルレースの出場資格

前提 出走回数が32出走あること。
基準 前提を満たすとともに、以下のいずれかの条件に合致する選手。
1 東京オリンピック自転車競技トラック種目代表選手
2 選手選考対象期間において2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した選手
3 平均競走得点上位選手 14名
4 上記3条件を含む選考用賞金獲得額上位選手 合計28名

ガールズグランプリ2020トライアルレースのレース展望

ガールズグランプリ2020トライアルレースに関しても、KEIRIN.JP公式がレース展望をアップロードしています。その内容を紐解きつつ、気になる選手にフォーカスをあててみましょう。

【ガールズグループA】
 児玉碧衣は昨年のガールズグランプリで連覇の偉業を達成すると今年3月のコレクション福井ステージも優勝しているが、7月のガールズケイリンフェスティバルでは決勝3着、8月のガールズドリーレースは2着と惜敗が続いている。獲得賞金額でガールズグランプリの出場はほぼ確定しているが、3連覇の大記録を目指すためにもトライアルレースをきっちり優勝して暮れの大一番に向かいたい。昨年のトライアルレースは決勝2着だったが、予選2では捲りで11秒8の上がりタイムを叩き出しており小倉バンクとの相性も抜群だ。

 石井貴子は昨年のガールズグランプリでは2年連続の2着に終わり、今年3月のコレクション福井ステージも2着、7月のガールズケイリンフェスティバルも決勝2着だったが、8月のガールズドリームレースでは児玉碧衣の逃げを差し切って優勝、11秒6の上がりタイムを叩き出している。9月のコレクション伊東温泉ステージはレース巧者の石井には珍しく7着と大敗したが、10月の松戸では再び児玉碧衣の捲りを差し切って優勝と調子は上々だ。今回も好位置奪取からの鋭い差し脚で優勝を狙ってくる。

 Aグループの一番の注目選手は118期の新鋭・尾方真生だ。尾方は高校時代に陸上競技で活躍、自転車経験は浅かったが、陸上競技で鍛えられた瞬発力を武器に日本競輪選手養成所では在所2位の成績を収め、卒業記念チャンピオンにも輝いた。記録会の200mタイムトライアルでは石井寛子が保持していた記録を破って新記録を樹立とスピードは折り紙付きだ。デビュー戦となった5月・小倉の競輪ルーキーシリーズで完全優勝、予選2では11秒9、決勝では11秒8をマークしており、今回も児玉碧衣に負けぬスピードを見せつけてくれるだろう。

 今年は平塚競輪場でガールズグランプリが実施されるが、ホームバンクでの出場に向けて闘志をかき立てているのが尾崎睦だ。尾崎はビッグレースでの優勝経験はないが、今年は3月のコレクション福井ステージで3着と健闘、10月までの優勝回数が7回と好調で獲得賞金ランキングも5位と当落線上に付けている。昨年のトライアルレースでは予選1が児玉碧衣との捲り合戦で2着、予選2が最終バック7番手からインを強襲しての2着で優出を果たしており、今回も尾崎らしい気合い溢れる走りを見せてくれるだろう。

【ガールズグループB】
 高木真備は7月のガールズケイリンフェスティバル決勝では最終4角5番手からの大外強襲し先頭でゴールイン、3年ぶり2度目のビッグレース制覇を完全優勝で飾った。8月のガールズドリームレースは内に詰まった苦しい展開で4着に終わったが、9月のコレクション伊東温泉ステージでは梅川風子の逃げを追走からきっちり差し切って優勝と完全に勢いに乗っており、獲得賞金ランキングもトップを独走している。昨年のトライアルレース決勝では小林優香に捲られて3着だったが、今の勢いならば十分に優勝が狙えるだろう。

 梅川風子はガールズグランプリトライアルレースを連覇しており大会との相性は抜群だ。第1回大会の決勝では完全に伏兵的存在だったが、2番手からのイン捲りで優勝、第2回大会の決勝では児玉碧衣の捲りを差し切って優勝している。今年8月のアルテミス賞レースでは2番手から先捲りの大久保花梨を5番手から捲り切ってビッグレース初優勝、9月のコレクション伊東温泉ステージでは番手追走の高木真備に差し切られたが逃げ粘って2着と健闘しており、今回も梅川らしい積極的な走りで大会3連覇を目指す。

 佐藤水菜は昨年のガールズグランプリトライアルレースでは勝ち上がりに失敗したが、獲得賞金ランキング5位でガールズグランプリ初出場を果たしている。今年はビッグレースの出場はガールズケイリンフェスティバルのみでやはり勝ち上がりに失敗したが、それでも10月までの優勝が10回と年間を通して好調を維持しており、獲得賞金ランキングも6位とグランプリ連続出場に望みをつないでいる。10月・武雄の決勝では小林優香を相手に先行して捲られたものの2着に粘り込んでおり、今回も積極的に仕掛けられれば勝ち上がりが期待できる。

 小林優香は昨年のトライアルレース決勝では上がりタイム11秒8の捲りで圧勝してガールズグランプリへの切符をもぎとっている。今年も昨年同様にガールズケイリンの出走回数が少ないのでガールズグランプリに出場するにはトライアルレースで優勝するしかない。7月のガールズケイリンフェスティバル決勝は後手を踏んでの5着、8月のガールズドリームレースも展開負けの6着と今年は本来の力を発揮できずに終わっているが、小倉の高速バンクで今回こそは世界レベルのスピードをきっと披露してくれるだろう。

引用元:KEIRIN.JP「月刊競輪WEB」

上記のように選手たちが特集されていましたが、本記事でも福岡の児玉碧衣選手をトライアル優勝の最有力候補として見ています。

児玉碧衣選手

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)のまとめ

小倉競輪G1

朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)は、まさしく競輪王を決める祭りです。この6日間の中秋の激戦を経て、年末のグランプリに駒を進める輪界最高の9選手が選ばれることになります。
注目度は最高の開催なのもあって、入場の際には事前抽選で当選した人だけに配られる入場証が必要なことに注意しましょう。また、入場証なしで現地に向かっても、小倉競輪場(北九州メディアドーム)の中へは入れませんので気をつけてください。

S級S班9名全員がそろった、彩りの秋にふさわしいG1競走になります。開かれるレースはどれも難解で、だからこそ的中による好配当は見えてくるでしょう。
予想で迷った時には、本記事のバンク情報や予想のコツ、さらに有力選手や注目選手の情報を再度参照してみてください。脳内に立ち込めた迷いの闇に、一条の光を差し込ませる役割を担うかもしれません。
競輪祭も、12月のグランプリも、グランプリ前の各記念競走も、気持ちよく新年を迎えたい選手たちの魂のぶつかり合いになります。
ぜひとも最高の形で応援し、車券を当て、ファンとしても2020年を良い締めくくりとしていきたいですね。