寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の予想!注目選手情報!観客は入れるの?

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の予想!注目選手情報!観客は入れるの?

UPDATE:2020.10.21
レース記事競輪コラム

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の詳細情報

©free-photo.net
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今年も寛仁親王牌の2020年開催が行われます。
競輪界にとっても大変な年になりましたが、無事に開催されるのは喜ばしいことですね。
この項目では、寛仁親王牌の2020年開催の詳しい情報をお伝えします。
例年とは違う項目もあるため、ご注意ください。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)は有観客開催で注意点あり
世界的な新型コロナの大流行により、競輪も無観客開催が続いていました。
しかし、夏頃から少しずつ規制が緩和し、競輪場でも有観客開催が戻ってきました。

そして、このたびG1開催である寛仁親王牌においても、有観客開催となることが決定しています。
2020年10月13日現在、その方針に変更はありません。
ただし、以下のような制限が設けられている点をご確認ください。

● 一般入場者の事前抽選は実施しないが、競輪場内の人数が5,000人を超えた場合は入場規制を実施する。
● 入場にあたってはマスクの着用を必須とする。
● 入場にあたっては検温を実施し、体温が37.5度以上の場合は入場できない。

このように、マスク着用の義務や体調不良者入場規制などが実施予定です。
選手、関係者、観客、すべてにとって良い開催となるようにしていきましょう。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の開催期間

2020年10月15日(木)~10月18日(日)

昨年は令和元年台風(台風19号)の接近によって、開催期間が途中でずれるという事態になりました。
今年はそれとはまた違った状況ですが、何事もなく進んでほしいですね。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の出場資格
● S級S班在籍者
● 過去3回以上優勝した者(開催時S級1班であること)
● 世界選手権トラック種目出場選手
● 世界選手権に準ずる国際大会トラック競技の1位~3位入賞選手
● 直近のアジア選手権ケイリンおよびスプリントで1位選手
● 過去のオリンピック自転車競技トラック種目メダリスト
  (全プロトラック競技出場かつ開催時S級1班であること)
● 選手選考対象期間において2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した選手
  (全プロトラック競技出場かつ開催時S級1班であること)
● 全プロトラック競技出場者で「ケイリン決勝」の出場選手(各競技で1位~3位であること)
● 全プロトラック競技出場者で平均競走得点上位選手
● ここまでの基準で108名に達しない場合、地区プロトラック競技出場者から選抜
  選抜基準は平均競走得点を勘案しての推薦とする

「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」というだけあり、選考方法も非常に独特です。
競輪界での活躍と同時に、自転車競技での活躍が大いに重要になっていますね。
現在の開催になる前は世界選手権自転車競技大会の記念レースだったことも、こうした選考基準に深く影響を与えているでしょう。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の出場選手

前橋競輪

お待たせしました。
2020年の寛仁親王牌に出場する選手を紹介します。
はっきり言って、今年の寛仁親王牌は2020年で一番「熱い」開催になるでしょう。
なぜなら、S級S班の選手9名が全員出場することになったためです。

すなわち、初日の目玉レースである第12R「日本競輪選手会理事長杯」は2019年のグランプリと全く同じメンバーになりました。
優勝賞金1億円とグランプリ覇者の称号を巡って戦った輪界最高の9名が集うこの日、そして4日間の開催は至高の戦いとなることが期待できます。
2019年が翌年の東京五輪や怪我の影響で寂しいメンバーとされただけに、注目度も大きな違いがあると言ってしまって構わないほどの違いがあります。

【KEIRINグランプリ】“競輪伝道師”佐藤慎太郎がGP初制覇!! – 東京スポーツチャンネル

このメンバーをまた見ることができます。

それでは、寛仁親王牌2020に参加する出場選手を一覧でご紹介します。
また、特に優勝候補となる有力な選手と、活躍が期待される注目の選手は、レース展望とともに改めて後段で解説しますから、ぜひ続きも読んでいってくださいね。

級班 地区 選手名 期別
SS 北日本 佐藤 慎太郎 78
SS 北日本 新田 祐大 90
SS 関東 平原 康多 87
SS 南関東 郡司 浩平 99
SS 近畿 脇本 雄太 94
SS 近畿 村上 博幸 86
SS 中国 松浦 悠士 98
SS 中国 清水 裕友 105
SS 九州 中川 誠一郎 85
S1 北日本 高橋 陽介 89
S1 北日本 坂本 貴史 94
S1 北日本 新山 響平 107
S1 北日本 佐藤 友和 88
S1 北日本 大槻 寛徳 85
S1 北日本 菅田 壱道 91
S1 北日本 阿部 力也 100
S1 北日本 内藤 宣彦 67
S1 北日本 守沢 太志 96
S1 北日本 佐々木 雄一 83
S1 北日本 成田 和也 88
S1 北日本 山崎 芳仁 88
S1 北日本 渡辺 一成 88
S1 北日本 小松崎 大地 99
S1 関東 吉田 拓矢 107
S1 関東 神山 雄一郎 61
S1 関東 長島 大介 96
S1 関東 木暮 安由 92
S1 関東 小林 泰正 113
S1 関東 宿口 陽一 91
S1 関東 岡 光良 94
S1 関東 武藤 龍生 98
S1 関東 黒沢 征治 113
S1 関東 森田 優弥 113
S1 関東 諸橋 愛 79
S1 南関東 中村 浩士 79
S1 南関東 伊勢崎 彰大 81
S1 南関東 山賀 雅仁 87
S1 南関東 和田 健太郎 87
S1 南関東 根田 空史 94
S1 南関東 山中 秀将 95
S1 南関東 野口 裕史 111
S1 南関東 内藤 秀久 89
S1 南関東 小原 太樹 95
S1 南関東 和田 真久留 99
S1 南関東 堀内 俊介 107
S1 南関東 松井 宏佑 113
S1 南関東 岡村 潤 86
S1 南関東 渡辺 雄太 105
S1 中部 金子 貴志 75
S1 中部 深谷 知広 96
S1 中部 志智 俊夫 70
S1 中部 竹内 雄作 99
S1 中部 浅井 康太 90
S1 中部 坂口 晃輔 95
S1 中部 伊藤 裕貴 100
S1 近畿 渡辺 十夢 85
S1 近畿 野原 雅也 103
S1 近畿 村上 義弘 73
S1 近畿 稲垣 裕之 86
S1 近畿 山田 久徳 93
S1 近畿 畑段 嵐士 105
S1 近畿 三谷 竜生 101
S1 近畿 東口 善朋 85
S1 近畿 椎木尾 拓哉 93
S1 近畿 稲毛 健太 97
S1 近畿 南 修二 88
S1 近畿 稲川 翔 90
S1 近畿 伊藤 信 92
S1 近畿 神田 絋輔 100
S1 近畿 古性 優作 100
S1 近畿 松岡 健介 87
S1 中国 三宅 達也 79
S1 中国 筒井 敦史 85
S1 中国 河端 朋之 95
S1 中国 取鳥 雄吾 107
S1 中国 池田 良 91
S1 中国 桑原 大志 80
S1 四国 香川 雄介 76
S1 四国 池田 憲昭 90
S1 四国 堤 洋 75
S1 四国 小倉 竜二 77
S1 四国 原田 研太朗 98
S1 四国 小川 真太郎 107
S1 四国 太田 竜馬 109
S1 四国 島川 将貴 109
S1 四国 渡部 哲男 84
S1 四国 橋本 強 89
S1 四国 佐々木 豪 109
S1 四国 松本 貴治 111
S1 九州 野田 源一 81
S1 九州 園田 匠 87
S1 九州 坂本 亮馬 90
S1 九州 松尾 信太郎 92
S1 九州 山田 英明 89
S1 九州 山田 庸平 94
S1 九州 井上 昌己 86
S1 九州 山崎 賢人 111
S1 九州 松岡 貴久 90
S2 北日本 佐藤 博紀 96
S2 関東 雨谷 一樹 96
S2 関東 坂井 洋 115
S2 関東 中島 将尊 105
S2 南関東 佐藤 龍二 94
S2 中部 川口 聖二 103
S2 中部 皿屋 豊 111
S2 近畿 小森 貴大 111
S2 近畿 村田 雅一 90
S2 四国 久米 康平 100

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の賞金

決勝着順 賞金額
優勝(1着) 2,850万円
2着 1,467万円
3着 957万円

なお、先ほど2019グランプリメンバーと同じ顔ぶれになると紹介した、初日の「日本競輪選手会理事長杯(日競杯)」の1着賞金は53.5万円です。
2日目以降に備えて無理をしない選手が出てくるか、それとも意地として負けられないか。

ただ、この日競杯も6位から9位になると、2日目は二次予選まわりになってしまいます。
つまり、予選敗退のリスクが出てきてしまうんですね。
日競杯1位~5位は2日目の最終レース「ローズカップ(優勝賞金:82.8万円)」に進むことが可能で、ローズカップ出場者は自動的に準決勝に進むので、そのあたりの駆け引きも予想には重要ですね。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)のアクセス

いらすとや

寛仁親王牌2020は「前橋競輪場」で行われます。
前橋競輪場は正式名称を「ヤマダグリーンドーム前橋」と言いますので、そちらの名前も覚えておくべきでしょう。
(なお、本来の名前は「グリーンドーム前橋」であり、2014年からヤマダ電機がネーミングライツ契約を結んだために「ヤマダ」の名前がついています)

電話番号・問い合わせフォーム

電話番号 お問い合わせフォームURL
027-231-4508 https://maebashi-keirin.jp/contact/

(※注意!)無料バスは新型コロナの影響で運休
2020年の寛仁親王牌において、無料バスは「運休」となっています。
これは新型コロナの感染予防措置のためです。
ウェブサイトによっては無料バスの情報が残っていますが、これらは運行しませんので注意してください。
寛仁親王牌2020を観戦される場合、電車、路線バス、タクシー、自動車を利用しましょう。

電車&路線バスでのアクセス
■電車のみ

路線 駅名 徒歩所要時間
上毛電気鉄道上毛線 中央前橋 徒歩22分
JR両毛線 前橋 徒歩26分
上毛電気鉄道上毛線 城東 徒歩27分

■電車&路線バス(おすすめ)
JR前橋駅バス停より

系統番号 行き先 前橋駅のりば 降車バス停 所要時間・片道運賃 バス会社
庁31~39-3 前橋公園・敷島公園BT(前橋公園経由) 1番 前橋
公園
約10分・200円 日本
中央
庁10・12 前橋公園・敷島公園BT(前橋公園経由) 1番 前橋
公園
約10分・200円 関越
交通
庁51~59 前橋公園 1番 前橋
公園
約10分・200円 永井
運輸

■その他のバス停を利用する場合
沼田駅前-群大病院「前橋公園バス停」下車 徒歩3分
前橋駅-渋川駅「広瀬橋バス停」下車 徒歩7分
前橋駅-渋川駅「三中前バス停」下車 徒歩7分

自動車でのアクセス
■関越自動車道「前橋IC」から 3.5km 約10分
関越自動車道、前橋ICでおり国道17号を前橋方面に進み、利根川を渡ってください。
そこから最初の信号を左折、突き当たりをさらに左折です。

■関越自動車道「高崎IC」から 6.3km 約20分

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)とはどんなレース?

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)

寛仁親王牌は、平成2年8月に前橋競輪場で開催された「世界選手権自転車競技大会」を記念するレースです。
この世界選手権はアジア初の開催だったことも含め、歴史的意義のある大会でした。
記念レースは平成2年5月に行われ、「世界選手権自転車競技日本大会特別記念レース」の名称で開催されました。

その2年後の平成4年、「世界選手権自転車競技大会」日本大会の名誉総裁であられた寛仁親王殿下より「寛仁親王牌」が下賜されるとともに、1日開催であった記念レースが3日間開催のトーナメント戦となりました。
これを受けて名称も「世界選手権記念トーナメント(寛仁親王牌争奪)」に改称し、第1回が実施されます。
さらに翌々年の平成6年、現在の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」に名称を変え、現在に至ります。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の名前の由来は現代の皇族

寛仁親王はそのお名前の通り、現代の皇族でした。
1946年(昭和21年)の生まれで、2012年(平成24年)に亡くなられています。
ヒゲをたくわえられた容貌の印象が強く、メディアには「ヒゲの殿下」として親しまれました。
大変目立つお人柄であり、1982年(昭和57年)には「皇籍離脱発言」を行い、昭和天皇よりたしなめられたエピソードもあります。

自らもスキーやソフトボールに熱中したこともあり、スポーツや障害者福祉に並々ならぬ関心を持たれ、公務でも多くの関わりを残しました。
このため、競輪以外にもラグビーやビリヤードなどにお名前を冠した優勝杯や優勝牌が存在しています。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)は1年に6つしかないG1競走のひとつ

寛仁親王牌は、競輪界において1年に6回しか開催されないG1競走のひとつです。
G1は競輪において最高峰の格付けとされ、優勝した選手は自動的に年末のKEIRINグランプリの出場資格を得ます。

グランプリレーサーになることは、すなわちS級S班への選出を意味します。
競輪選手の憧れ「赤パン」を履けるのは、最高の選手9名として選ばれたS級S班のみですから、G1優勝はすなわち競輪界でトップレベルの栄誉を手に入れることに直結しているんですね。

【G1競走一覧】
● 読売新聞社杯全日本選抜競輪(通称:全日本選抜)
● 日本選手権競輪(通称:競輪ダービー)
● 高松宮記念杯競輪(通称:宮杯)
● オールスター競輪(通称:オールスター)
● 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(通称:親王牌)
● 朝日新聞社杯競輪祭(通称:競輪祭)

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)はなぜ「杯」ではなく「牌」なのか

寛仁親王牌は2020年も開かれる、伝統あるレースであることがわかりました。
では、なぜ寛仁親王牌は「寛仁親王杯」ではないのか。気になった方もおられるのではないでしょうか。

これは寛仁親王牌において授与される記念品の「形」が関係しています。
「杯」という名前の場合に贈られるのはカップやトロフィーですが、「牌」という名前の場合は盾やメダルなどの物品になるのです。
他の競技では「天皇賞」などといった「賞の名前」にしていることが多いために目立ちませんが、寛仁親王牌においては授与されるのが盾であるため、「牌」を使っているんですね。

なお、今さらですが、「寛仁親王牌」は「ともひとしんのうはい」と読みます。
名前の誤変換で出やすいためか、「智仁親王牌」や「智仁親王杯」のような誤記を、2020年もよく見ることがありますね。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)のレース展望

前橋競輪

お待たせしました。
ここからは寛仁親王牌2020、前橋競輪での熱い戦いの開催展望、レース展望になります。
まずは前橋競輪の公式ホームページではどのように見ているか、引用してみましょう。
文面は同じですが、読みやすいように適宜改行を入れてあります。

世界の脇本雄太がドームのファンを魅了する。東京オリンピックが順延になりモチベーションが心配されたが、今までのワッキーと違い、強いメンタルの持ち主になった。
ナショナルチームのスタッフの下支えも大きいが、それ以上に本人の努力の賜。競技で培われたパワーが競輪と巧く融合し、今では無双状態。2周半の突っ張り先行か、カマシで一気に仕留める。
どう近畿のマーカーが勝ち上がってくるかだが、有力なのは村上博幸、稲川翔、古性優作。どうあれ踏み出しさえ付いて行けば、激しくブロックするタイプばかりだ。

ストップ、ワッキーがあるとすれば、名古屋オールスターと同じく松浦悠士。盟友・清水裕友とのタッグや、中四国の機動型を使い、2段駆けの作戦は怖い。もちろん、松浦が前回りで変幻自在な攻めも考えられる。

関東は、平原康多が1人で頑張っている状態で、なかなか若手機動型がブレークしない。特に吉田拓矢、黒沢征治、森田優弥、小林泰正には奮起して欲しい。
地元木暮安由も、諸橋愛とは和解しているので、平原の後ろで競りになる事はないだろう。

北日本は新田祐大、佐藤慎太郎の連係で、もちろん伏兵以上の存在だ。今年の新田は、競輪で結果を出していないし、そろそろの雰囲気もある。慎太郎もグランプリレーサーとして、スピード競輪に苦しみながらも、責任を持って走っている。

南関は郡司浩平の成績が安定している。賞金でグランプリ出場でなく、タイトルを獲って、地元平塚グランプリ出場が描くストーリーだ。人間性も良く、南関の選手全員が郡司を盛り上げたい気持ちで走っている。

中部は深谷知広と浅井康太のタッグだ。勢力的に厳しい情勢になっているが、深谷や柴崎淳の出来次第では浅井のVも可能だろう。

九州は山崎賢人に乗る山田英明に期待が掛かり一発を狙っている。

こうして選手の名前が並んでいるだけでも、ドキドキしてきますね。
そして、人間関係がちらりと垣間見えるのも、競輪ならではと言えるでしょう。

とりわけ、「木暮安由も、諸橋愛とは和解している」という部分が気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はこの地元群馬の木暮安由という選手、同地区である新潟の諸橋愛選手と「すこぶる仲が悪い」ことで有名でした。

小倉競輪祭 G1 3日目 (長谷川)
http://www.aokei.co.jp/c/hotline_detail.php?aid=920

こちらは2017年のG1競輪祭のレポートです。
木暮選手は見事に決勝に進んだのですが、そこに犬猿の仲の諸橋愛選手まで勝ち進んでしまいました。
ここで弱りに弱ったのが、関東の総大将である平原康多選手です。

競輪において、3車ラインががっちりとチームプレーをすることは非常に効果的です。
それが話し合いの末に空中分解し、関東はラインが分裂してしまいました。
結果的に、この競輪祭も新田祐大選手が優勝し、2着も単騎の北津留翼選手が獲得しました。
3着に地力でやってきた平原康多選手としては、「だから連係してくれよ」と言いたかったことでしょう。

しかし、2020年、木暮安由選手と諸橋愛選手は、平原康多選手の仲立ちによって数年越しの和解を果たしました。
これは競輪ファンに「衝撃」をもたらした、東京スポーツ競輪班のツイートです。

平原選手のコメントでも「競輪界の奇跡」と言われているように、2人の不仲は周知の事実です。
木暮選手も諸橋選手も、競輪選手としては珍しい「嫌われてもいいから貪欲に勝ちを求めるタイプ」です。
その2人がバランスを取って勝ちとラインを重視したならば、S級S班全員がそろったこの寛仁親王牌2020でも台風の目になるかもしれません。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)が行われる前橋競輪場の特徴

グリーンドーム

前橋競輪場は国内初のドームバンクとして、1990年に竣工しました。
競輪のバンクの傾きを「カント」というのですが、このカントが36度と最も大きいのが前橋競輪場の特徴です。
36度ともなると、選手は壁にぶつかっていくような感触でしょうね。

カントが大きいため、傾きを使ったスピードの乗りが非常に大きくなります。
その一方で周長335mの「短走路」に分類されるため、積極的にレースを運ぶ選手に有利なバンクになっています。
先行して前を行く選手およびラインが止まらなかったら、後ろからまくっても差しても届かないのは当然ですよね。

ただ、短走路の中では直線が最も長いため、思わぬ展開があるのも前橋競輪場の魅力でしょう。
まくりがよく決まる「確実なポイント」もないため、選手には高い判断能力が要求されます。

屋内バンクのために風がないのも重要ですね。
向かい風がないので、前を走る選手は存分に力を発揮できます。
ただ一方で、追い風でぐんぐんと加速する感触もありません。
気づいていたら異様なまでに体力を消耗している展開がありうるわけです。

最も重要なのが「競り」です。
競輪の魅力の一つである選手同士の競り合いですが、前橋競輪場ではインの選手が断然有利になります。
このため、一発逆転を狙ってのイン競りを仕掛ける光景がたまに見られます。
イン競りで格上の選手が弾き飛ばされる展開はもちろんのこと、前が短くなって後方待機の別線がまるごとまくり切る展開もあり、「予想屋泣かせ」の結果になることもしばしばあるバンクと言えるでしょう。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の有力選手と注目選手
この項目では、寛仁親王牌の優勝に最も近いであろう有力選手を紹介します。
また、有力選手には及ばないまでも、開催にとって楽しみな面のある注目選手もピックアップしました。
有力選手はどのレースでも人気の中心になるかもしれませんが、注目選手は思わぬ穴車券を生み出してくれるかもしれませんよ。

前橋競輪の詳細は下記の記事を是非、ご覧ください!

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の有力選手

有力選手

寛仁親王牌2020の有力選手は何と言っても、9人そろったS級S班全員です。
グランプリレーサーである福島の佐藤慎太郎選手を始め、以下に示す9名のSS勢はどのレースでも予想の核となるでしょう。

選手名 期別 支部
佐藤 慎太郎 78 福島
新田 祐大 90 福島
平原 康多 87 埼玉
郡司 浩平 99 神奈川
脇本 雄太 94 福井
村上 博幸 86 京都
松浦 悠士 98 広島
清水 裕友 105 山口
中川 誠一郎 88 熊本

この中で最も優勝に近い選手は誰でしょうか。
巷での最有力候補としては、日本が誇るアスリートに成長した脇本雄太選手の名前が挙げられています。

脇本雄太選手

脇本選手の加速力はまさしく異次元であり、これを下すのは相当に難儀な戦いであると言わざるを得ません。
しかしながら、その脇本選手も前節に伊東競輪場で行われた共同通信社杯(G2)の決勝で敗れました。
九州ラインの団結力に、持ち味を活かすことができなかったのです。
こうした展開がある点が、競輪の面白いところと言えるでしょうね。

なお、その共同通信社杯の決勝で存在感を示したのが、松浦悠士選手でした。
不利な展開の中で2着(繰り上がり前3着)に食い込み、S級S班では最先着になっています。
新田祐大選手が4着(繰り上がり前5着)であったことを考えれば、上々の結果でしょう。
この寛仁親王牌2020においても、松浦悠士選手の存在は大きな存在になりそうです。

しかしながら、本記事が最もイチオシとするのは、神奈川の郡司浩平選手です。

郡司浩平選手

今まさに売出し中の30歳の選手で、2018年に引退した父親の郡司盛夫選手を師匠としていました。
幼いころから野球に励み、全日本リトルリーグ野球選手権大会では優勝経験もあります。
その後も野球を続けていましたが、強豪である横浜商業高校の在籍時は甲子園に出場できませんでした。
そこで目標を失った郡司浩平選手が、改めて父の競輪選手としての職業に興味を持ったところ、穏やかな盛夫選手の様子が一変し、厳しい師弟関係を結ぶことになったのです。

なぜそんな郡司浩平選手が注目なのかというと、先に引用した公式のレース展望にもある通り、成績が非常に安定している点が挙げられます。
ここ3節はG3、G2、G3に出場し、12競走で1着を9回もぎ取り、2度の優勝を果たしました。
とりわけ3節前の岐阜の記念競輪「長良輪鵜飼カップ」では、初日から最終日まで4連続1着の完全Vを成し遂げています。
そして、この長良川鵜飼カップの決勝においては、松浦悠士選手(2着)を撃破しているのです。

そんな郡司選手も、今もってG1の優勝経験がありません。
S級S班を勝ち取った今だからこそ、G1のタイトルは何が何でも欲しいところでしょう。
南関東のエースが、北関東の地での偉業達成を目指します。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の注目選手

S級S班だけが競輪選手ではない。
寛仁親王牌2020に参加するS級1班以下の選手は、そんな熱い闘志を胸に、虎視眈々と勝利の機会を狙っているでしょう。
では、とりわけどんな選手に注目していくべきでしょうか。

注目選手

最大の注目株は、先の項目でも述べた地元の期待の星、木暮安由選手です。
木暮選手も北関東のホープでありながら、G1タイトルに手が届かず、悔しい思いをしてきました。
まして、公式のレース展望にもあるように、南関東の郡司浩平選手がその人柄を称賛される一方、木暮選手はある種の「嫌われ者」的な立場で語られることが往々にしてありました。

木暮安由選手は、2008年には19連勝を達成したほどのすさまじい力の持ち主です。
G1を獲得するのは確実視されながら、あまりにも強すぎる勝利の執念ゆえに、周囲から苦言を呈されることもしばしばでした。

しかしながら、30代も半ばに入った木暮選手は、ここに来てようやく穏やかな気性になりつつあるようです。
2020年は落車もあって満足な走りができていませんでしたが、9月に大宮競輪場のF1開催である「スポーツニッポン新聞社杯」で久しぶりの優勝を飾ります。
ようやく調子を戻してきた今、ホームバンクで行われるビッグタイトルでは活躍が期待されるところでしょう。

木暮安由選手

もう1人名前を挙げるなら、三重の浅井康太選手です。
すでにグランプリを2度制し、競輪界の頂点に立ったことがある浅井選手ですが、実は2011年の寛仁親王牌が初めてのG1制覇だったという縁があります。
ただ、2011年の寛仁親王牌は新潟の弥彦競輪場での開催でした。
前橋競輪ではまだビッグタイトルの獲得がないため、ぜひともここで栄冠を手にしたいところです。

浅井選手は今年も好調で、4月には高知の記念競輪である「よさこい賞争覇戦」(G3)、5月には宇都宮の記念競輪である「ワンダーランドカップ」(G3)でともに優勝を飾っています。
しかし、グランプリを取ったこともある浅井選手としては、G3はあくまで通過点です。
G1を取ってこそ、再び誉れある舞台へ戻ることができるのですから。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)の予想のコツ

寛仁親王牌2020を予想するにあたって、ぜひとも覚えておきたい予想のコツがあります。
それは「先行有利なバンクという情報を考えすぎてはいけない」ということです。

2020年8月の前橋競輪のF1開催である「CTC杯」では、27レース中が10レースが3連単万車券になるという波乱の展開でした。
先行有利なバンクなのは間違いないのですが、同時に「風がないため激しく消耗しやすい」「インで粘られることで展開が荒れやすい」「短走路なので一か八かの仕掛けがハマった時が大きい」という点にも注目しなければならないのです。

事実、万車券の出た10レースのほとんどは、後方からのまくり1発や鋭い差しによる1着奪取によるものでした。
たとえ有力選手が1着をもぎ取ったとしても、2着以下に続くのが同じラインの有力選手とは限りません。
ラインが分断され、違う選手が続いている可能性も、他の競輪場以上に特に考慮すべきなのです。

このため、「差しの決まり手が多い選手のいるライン」には特に注意してください。
差しの決まり手が多いということは、勝ち味に優れているということです。
先頭の選手の仕掛けにもついていきやすく、最後の直線ではグンと伸びる縦の働きができ、さらに他のラインを止める横の動きも適度にできる。
こういった情報が読み取れるためです。

寛仁親王牌2020で車券予想をする、中でも万車券ゲットのために穴目の予想をするならば、ぜひともこの情報を参考にしてくださいね。

寛仁親王牌2020(前橋競輪G1)のまとめ

前橋競輪場で行われるG!競走、寛仁親王牌2020の情報をお届けしました。
「先行有利のバンクである」「差しの決まり手が多い選手のいるラインは要警戒」という予想に有利な情報は覚えられましたでしょうか。
また、「S級S班9名全員が参加する」「S級1班も注目選手がコンディションを整えてきた」という情報は、予想に役立つだけでなく、2020年で最もハイレベルな開催になる期待を抱かせるに充分でしょう。

その上で、現地に赴かれる方には「無料バスが運休している」点を改めて頭に入れていただければと思います。
前橋競輪場には「JR前橋駅まで電車」で行き、そこから「タクシー」や「路線バス」で乗り継ぐのが理想のアクセスになるでしょうね。
また、入場には「マスク着用が必須」で、「体温が37.5度以上だと入場できない」ので、この点にもご留意ください。

大変な時世の中で、ようやく観客を入れての大レースの開催にこぎつけました。
関係者の皆さんの努力を労るとともに、選手の皆さんには安全に最高のレースを、観客の皆さんには最高の観戦体験と病気対策へのご協力を、それぞれ願うばかりです。