「競輪界のゴルゴ」こと村本大輔選手をご存知でしょうか?
現在は引退してしまっていますが、G1覇者の実力ある選手でした。
今回はそんな村本大輔選手について紹介していきます。
村本大輔選手のプロフィール
村本大輔選手は77期でS級2班だった元競輪選手です。
日本競輪選手会静岡支部に所属していました。
外見がお笑い芸人TIMのゴルゴ松本に似ていることから、あだ名は「ゴルゴ」と呼ばれていました。
村本大輔選手は静岡市出身で日本競輪学校第77期卒業しました。
師匠は54期の伊藤勝也選手です。
初出走は1996年4月20日、伊東温泉競輪場で初勝利もこのレースで飾りました。
静岡市葵区を流れる藁科川沿いをロード練習のコースとしている静岡所属の選手サークル「藁科軍団」のリーダー的存在でそた。
下記に村本大輔選手のプロフィールをまとめて紹介します。
氏名:村本大輔(むらもと だいすけ)
年齢:44歳
期別:77期
級班:S級2班
登録番号:013114
村本大輔選手の経歴
村本大輔選手は私立静岡北高等学校を経て日本競輪学校に入学しました。
デビュー後からは順調にS級に昇級して全ての方向に動きの良い追込選手として売り出していました。
先程もお話しした「ゴルゴ」というあだ名ですが、このことでフジテレビ系列で放映されていた番組「力の限りゴーゴゴー!!」のコーナーにおいて本人と対面し、以降「競輪界のゴルゴ」と名乗ることが認められました。
その後2005年に特別競輪の高松宮記念杯競輪で優勝を果たし、その表彰式でゴルゴ松本の持ち芸である「命!」を行い競輪場をわかせました。
競輪ではレース中において選手がパフォーマンスを行うことは禁止されていますが、村本大輔だけはスタート直前に何らかのポーズを取ることで有名でした。
このパフォーマンスは競輪場側の「姿勢」に左右されるところがあり、立川競輪場でのレースにおいて、選手入場時に一礼するところをわざと「命!」のように左足を僅かにあげるような仕草をしたりなど、普段は「明らかにならない範囲においてそれとなく織り交ぜる」ことが多くありました。
しかし、寛容な競輪場では派手に行うこともあり、平塚競輪場において行われたKEIRINグランプリ05において、発走台の上でゴルゴ13のスナイプポーズを数秒間行いました。
その後、2016年11月7日に静岡支部にて手続きを済ませ、同月15日付で引退しました。
前年10月の松阪FIでの落車以来長期欠場中だったため、その影響もあったのかもしれません。
通算成績は1588戦中347勝という成績を残しています。
村本大輔選手の初出場・初勝利・初優勝
こちらでは、村本大輔選手の「初出場」「初勝利」「初優勝」のデータをまとめて紹介します。
■初出場
1996年04月20日 伊東競輪場 1位, 1位, 2位
■初勝利
B級 1996年04月20日 伊東競輪場 1位, 1位, 2位
A級 1996年07月12日 取手競輪場 1位, 5位, 1位
S級 1998年12月14日 大垣競輪場 6位, 1位, 9位
特別競輪 2002年09月20日 熊本競輪場 6位, 1位, 8位, 1位
■初優勝
B級 1996年05月13日 川崎競輪場 1位, 1位, 1位
A級 1996年08月10日 花月園競輪場 1位, 1位, 1位
S級 1999年10月11日 松山競輪場 2位, 2位, 1位
特別競輪 2005年06月05日 大津競輪場5位, 3位, 3位, 1位
通算成績
村本大輔選手は1588回の出走回数のうち、347回の勝利を収めています。
細かい通算成績について紹介します。
出走数:1,588回
優勝:37回
1着:347回
2着:230回
3着:198回
着外:753回
棄権:44回
失格:21回
勝率:22%
2連対率:36%
3連対率:49%
村本大輔選手の節目勝数達成
■100勝達成
199年8月7日 一宮競輪場
■200勝達成
2003年12月29日 川崎競輪場
■300勝達成
2009年4月10日
村本大輔選手の特別競輪出走履歴
村本大輔選手は数多くの特別競輪へ出走しています。
過去に出走したレースについて紹介します。
■日本選手権競輪
2012/02/28 熊本 7.7.6
■朝日新聞社杯競輪祭
2011/12/01 小倉 8.4.6.4
■共同通信社杯秋本番
2011/10/07 松阪 8.5.2.6
■読売新聞社杯全日本選抜競輪
2011/08/04 岸和田 3.5.4
■サマーナイトフェスティバル
2011/07/22 松 山 8.2
■高松宮記念杯競輪
2011/06/02 前 橋 3.6.5.3
■日本選手権競輪
2011/03/01 名古屋 4.7.2.3
■朝日新聞社杯競輪祭
2010/12/02 小 倉 8.4.4.4
■オールスター競輪
2010/09/01 平 2.5.2.4
■寛仁親王牌競輪
2010/07/01 前 橋 8.1.4.2
■日本選手権競輪
2010/03/02 松 戸 6.1.9.5
■朝日新聞社杯競輪祭
2009/11/20 小 倉 落
■オールスター競輪
2009/09/19 松 山 6.1.6.8
■読売新聞社杯全日本選抜競輪
2009/08/01 大 垣 1.4.9.6
■寛仁親王牌競輪
2009/07/04 青 森 7.1.5.1
■高松宮記念杯競輪
2009/06/18 大 津 3.6.1.5
■共同通信社杯春一番
2009/04/16 佐世保 7.失
■日本選手権競輪
2009/03/03 岸和田 5.2.3.1
■東西王座戦競輪
2009/02/13 高 松 5.2.5
■競輪祭(競輪王)
2009/01/22 小 倉 1.6.7.4
■読売新聞社杯全日本選抜競輪
2008/12/06 西武園 8.5.1.4
■共同通信社杯
2008/10/10 久留米 4.1.1.2
■オールスター競輪
2008/09/11 一 宮 4.4.1.2
■寛仁親王牌競輪
2008/07/05 前 橋 1.3.5.6
■高松宮記念杯競輪
2008/05/31 大 津 1.9.1.5
■ふるさとダービー
2008/04/19 弥 彦 4.1.5.5
■日本選手権競輪
2008/03/18 静 岡 1.7.4.2
■東西王座戦競輪
2008/02/22 別 府 4.6
■競輪祭(競輪王)
2008/01/24 小 倉 2.4.2.2
■読売新聞社杯全日本選抜競輪
2007/12/01 熊 本 1.6.3.7
■オールスター競輪
2007/09/13 高 知 2.3.2.5
■寛仁親王牌競輪
2007/06/30 前 橋 3.失
■ふるさとダービー
2007/04/19 観音寺 6.4.5.1
■日本選手権競輪
2007/03/20 平 塚 1.5.6.1
■東西王座戦競輪
2007/02/23 宇都宮 4.5.6
■競輪祭(競輪王)
2007/01/25 小 倉 1.4.4.3
■読売新聞社杯全日本選抜競輪
2006/12/02 平 6.5.7.5
■ふるさとダービー
2006/11/02 防 府 7.7.3.落
■共同通信社杯
2006/10/06 岐 阜 2.4.7.5
■オールスター競輪
2006/09/02 花月園 1.1.4.2
■サマーナイトフェスティバル
2006/07/21 函 館 1.4
■寛仁親王牌競輪
2006/07/01 前 橋 7.1.5.5
■高松宮記念杯競輪
2006/06/01 大 津 1.2.2.6
■ふるさとダービー
2006/04/08 小松島 3.4.8.3
■日本選手権競輪
2006/03/21 立 川 6.6.1
■東日本王座決定戦
2006/02/23 伊 東 6.2.7.1
■競輪祭(競輪王)
2006/01/26 小 倉 8.2.4.2
■競輪グランプリ
2005/12/30 平 塚 4
■読売新聞社杯全日本選抜競輪
2005/12/03 岸和田 2.7.2.6
■共同通信社杯
2005/10/07 松 山 2.7.5.2
■オールスター競輪
2005/09/15 名古屋 1.3.7.2
■高松宮記念杯競輪
2005/06/02 大 津 5.3.3.1
■日本選手権競輪
2005/03/16 松 戸 6.3.2
■東日本王座決定戦
2005/02/24 取 手 5.8.6.6
■競輪祭(競輪王)
2005/01/27 小 倉 5.1.5.8
■オールスター競輪
2004/09/18 西武園 4.1.9.3
■寛仁親王牌競輪
2004/07/22 前 橋 8.4.1.6
■ふるさとダービー
2004/04/22 佐世保 7.1.1.8
■東日本王座決定戦
2004/02/21 花月園 5.7.3.2
■共同通信社杯
2003/10/10 広 島 7.6.5.5
■ふるさとダービー
2003/08/21 四日市 8.1.落.6
■日本選手権競輪
2003/03/18 平 塚 6.7.8
■競輪祭(競輪王)
2003/01/23 小 倉 2.失
■共同通信社杯
2002/10/11 宇都宮 6.1.4.4
■オールスター競輪
2002/09/18 熊 本 6.1.8.1
■ふるさとダービー
2002/08/22 弥 彦 2.6.5.5
■高松宮記念杯競輪
2002/05/30 大 津 9.6.6.3
■日本選手権競輪
2002/03/19 立 川 7.6.8
■東日本王座決定戦
2002/02/08 伊 東 1.3.3.4
■共同通信社杯
2001/01/25 取 手 3.1.3.8
■ふるさとダービー
2000/12/07 玉 野 2.1.9.4
■共同通信社杯
2000/01/22 高 松 失
■競輪祭(新人王)
1998/11/20 小 倉 2.失
■ルーキーチャンピオン
1996/12/29 立 川 3
競走スタイル
村本大輔の競争スタイルは最後の直線でダッシュをかける追込選手です。
選手としては一般的なスタイルですが、前にどんな強い選手が走っていても最後ギリギリで逆転できる脚を持っています。
引退セレモニー
村本大輔選手が引退する際に伊東競輪場で引退セレモニーが行われました。
前年の10月に松阪で落車して頸椎(けいつい)など損傷して長期欠場に追い込まれ、復帰を目指していたが、練習中の事故で左手の薬指と小指を欠損してしまいました。
そして、身体能力の基準のひとつである握力が回復せず、11月に引退してしまいました。
「まだまだやれるつもりだったが、ドクターストップがかかってしまった」と語り、2005年のG1高松宮記念杯を初制覇した人気レーサーは無念さをにじませていました。
また、お笑い芸人・ゴルゴ松本に似ていることから「競輪界のゴルゴ」の異名と軽妙なパフォーマンスで人気を集めていました。
引退セレモニーでは高松宮記念杯の準決で番手勝負で競り勝った山口幸二氏が司会を務め、山口氏からの要望を受け「みなさんカメラと動画の用意はいいですか?」と最後の「命」ポーズを決め、最後は男泣きで締めくくりました。
まとめ
今回は競輪選手の村本大輔選手にスポットを当てて紹介しました。
現在は引退してしまっている選手ですが、「ゴルゴ」というあだ名を持ち、レース前にポーズを取るなどして、他の競輪選手にはない魅力で競輪ファンたちを楽しませてくれていました。
引退前にとても力強いレースを見せてくれる選手でした。
引退してしまったのは悔やまれますが、今度村本大輔選手のように競輪を楽しくしてくれるような選手が出てくると良いですね。