競輪用自転車は時速70キロ!自身がメカニックになる競輪選手の自転車の全貌!

競輪用自転車は時速70キロ!自身がメカニックになる競輪選手の自転車の全貌!

UPDATE:2019.09.11
競輪コラム競輪マメ知識

すごいスピードで駆け抜け、着順を争う競輪ですが、あの自転車ってどんな自転車なのか興味もを持つ方も少なくはないと思います。

競輪選手が載っている自転車は、なぜあんなにスピードがでるんだろう。普段私たちが乗っている自転車と何が違うのだろう?ここでは、その違いについて検証していくことにしよう。

競輪の自転車ってどんなの?

競輪 自転車ってどんなの?
もうスピードでトラックを走り抜ける競輪ですが、その競輪選手が乗る自転車にはどのような性能がありでのでしょうか。

当然の事ですが、競輪選手がつかっている自転車は、テレビなどで見かけるツールドフランスやロードレースの自転車とも違います。

また、私たちが普段使っている自転車とも全く違います。

何が一番違うかというと、ブレーキがなく変速機もない点でしょう。

ギアは固定されてしまっており空回りすることはないため、ペダルをこぐ回転数と車輪の回るスピードが一致します。

つまり、ゆっくりこぐと車輪もゆっくり回るということです。

競輪選手の自転車は、レーサーとも呼ばれているくらい速い自転車です。

競輪選手の自転車は時速70キロ以上!

競輪 自転車 時速70キロ
競輪選手の出すスピードは、最高70km/h以上も出るんです。

選手それぞれの能力によって出すスピードも異なり、ラインの先頭に立つと風の影響を受けて負荷がかかるためスピードも遅くなります。

選手は自分の能力を存分に発揮できるように、自分流にレーサーをアレンジして使用していいます。

一般的な自転車の重量は大体18kgだが、競輪選手が使用する自転車の重量は8kgと非常に軽くなっています。

極限まで余分なものを取り除き、スピードを優先させている結果ですね。

またレーサーのフレームもオーダーメイドが多く、自分にあったチョイスしており、レースを戦う上で、最高の状態に仕上げています。

競輪選手は自分がメカニック

競輪 自転車 メカニック
競輪選手の自転車は自分流のアレンジという紹介をしたが、実はコンディションによって日ごとに調整していることがあります。

それは初めに固定させるギアです。

変速機がないので、スタートする前にあらかじめギアの比率を決めて固定させてしまうます。

ギアはペダルの根元と後輪にあり、この比率を自分で調整しています。

選手たちは自分が最高のパフォーマンスを見せるために、日々自分でレーサーを組み立てたり、整備したり、チューンアップして競輪に望んでいます。

競輪自転車のギアの固定方法は選手は調整

競輪 自転車 固定方法
競輪選手の自転車はギアを固定しておくということは理解出来たと思います。

では選手たちは、どのようにギアを決めているのか見ていきましょう。

選手の特性として先行逃げ切りが得意なタイプの場合は、最高速度を高める必要性があるため、ギア倍数を大きくしてスピードに乗った分だけ加速していく設定にすることが多いです。

追い込みを得意とする選手の場合は最後のダッシュ力を上げるために、ギアの倍数を小さくし、漕ぐ力を軽くする設定にすることが多いのです。

最近流行りの自転車と競輪用自転車は違う!

競輪 自転車 競技用
まずは、最近趣味で走ってる方が多いロードバイクからご紹介します。

ロードバイクは、舗装してある道での高速走行を目的として作られた自転車です。

ロードレーサーとも呼ばれています。

ロードバイクは、長距離を速く走るることを最優先して設計されています。

よって、走りに不要な部品は基本的に装備していません。

ロードバイクにはスタンドさえついていない事もあるので、街中で駐車するにも停める場所を選びます。

タイヤも、地面との抵抗を少しでも減らすために、幅がとても狭く、溝も浅く少ないものを使っています。

自転車のフレーム自体も軽量化が図られています。

車体が軽ければ軽いほど、スピードを出すことに必要な労力が減るからです。

素材には軽量なカーボンやアルミが使用され、重さは概ね10kg前後。最も軽いものだと4.5kgを下回ります。

いわゆるママチャリは27インチで20kgほどの重さがありますので、なんと半分以下の重さで非常に軽いという事です。

ロードバイクに触れる機会があれば、まずは持ち上げてみてください。

その軽さに衝撃を受けますよ。

各パーツにとても精度の高い部品が使われているため、動力の伝達ロスが非常に少なく、ひと漕ぎするだけでママチャリとの違いがわかるでしょう。

出せる速度は乗り手や道路状況にもよりますが、概ね30km/h程度から、プロの大会などでは一時的に100km/h以上出ることもあります。

競輪用自転車の特徴とは?

競輪 自転車 特徴
では、一方の競輪用自転車の特徴を見ていきましょう。

競輪用自転車はレーサーと呼ばれています。

スピードの追求もさることながら、それぞれの選手に合うように全てのパーツがチューニングされています。

つまり、完全なオーダーメイドマシンなのです。

フレームはビルダーと呼ばれる職人さんにより、ひとつひとつ手作りされているので世界にひとつしかありません。

その為、競技でしか使用する事はできません。

競輪用自転車にはブレーキが付いていない!

競輪 自転車 ブレーキがない
上記でも簡単に説明しましたが、レーサーにはブレーキがついていません。

では、どうやってブレーキをかけるのでしょうか。

レーサーと普通の自転車との大きな違いとして、後輪ギヤが固定されていて、ペダルが空回りしないという特徴があります。

スピードに乗った状態でペダルから足を離すと、普通の自転車ならばペダルは回転しませんが、レーサーの場合はタイヤが止まるまでペダルも回転し続けます。

この特性をつかい、選手自らが足の力でスピードをコントロールし、自転車を止めるのです。

タイヤは外径675mm、太さ22mmと決められています。

これも通常の自転車に比べて地面との摩擦が少ない仕様です。

競輪自転車の値段は40万円が最低!

競輪 自転車 値段
街中ではまず目にすることのない、競輪選手の自転車の値段はどれくらいなのでしょう。

競輪で使う自転車は、NJS登録の決められた範囲のものとなります。

ハンドル、ニギリ、ステム、タイヤ、リム、スポーク、ニップル、ハブ、サドル、ポスト、ペダル、クリップバンド、トークリップ、クランク、BBセット、ギヤ、チェーン、フレームこれらで40万円位となります。

各パーツの材質や性能などが違えば、もっと高価になる可能性もあります。

それに加えて、ヘルメット、サングラス、手袋、シューズ、ウェア、プロテクターが15万円ぐらいはするのでしょうから、合計すると55万円位もしくはそれ以上、ということになります。

また、一般の自転車とは使用環境が違いますので、落車や接触などで損傷する事が多く、メンテナンス費用がかかります。

落車した場合はヘルメットとタイヤは新品に交換しなければなりません。

その他にも車体検査があり、不合格となれば、部品交換をしなければなりません。

特にタイヤに対しては厳しい検査があります。

競輪選手の紹介する街乗り用の自転車は?

競輪 自転車 街乗り
プロの競輪選手がプライベートで乗る自転車の値段はいくらぐらいなのでしょうか。

ある選手の例ですが、彼は「エボルバー」という自転車に乗っています。

脚力のあるプロ選手ですから、フレームが弱すぎると思い切り踏み込んだ時にたわんだり、ひどい時はチェーンが外れてしまうことがありますが、「エボルバー」はダイヤモンド形状の堅いフレームに特殊なカーボンを巻いているので、思いきり踏み込んでもたわまないです。

フレームだけでなく、他のパーツも剛性が高く、全力で踏み込むことができるのです。

タイヤはレースでも使うカンパニョーロのホイールを使っています。

また、塗装にもこだわり、耐久性の高い塗料で、フラットブラックとフェラーリの赤を使用したオリジナルで、エボルバー独自のルートでBMWがペイントしています。

それらを合計すると120万円位になります。

やはりプロの自転車への愛情とこだわりを形にすると、値段も高価なものになるものですね。

競輪選手の使用する車種は3種類ある

競輪選手が使っている自転車を大別すると、ピスト車・ピストレーサー・トラックレーサーとなります。

それから、さらに細分化することで、競技用自転車とか競技用トラックレーサーと呼ばれるものになります。

ピストというのは、競技場のトラックのことを指す言葉で、フランス語のピステから来ています。

ピストレーサーは、フランス語と英語の組み合わせなので、語呂が悪いのではないかという観点から、トラックレーサーという名前ができたようです。

ちなみに実際には、競輪選手たちは競輪場のトラックをバンクと呼んでいます。

ピスト車には、大雑把に3種類あります。

そのうちの一つが、NJS認定ピスト(競技用自転車)です。

日本の競輪で使用できる規格で、認定を受けた工房でのみ作られています。

基本的には、それら工房は個人経営の小さな工房で、大手メーカーとしては、ブリヂストンとパナソニックの2社があるだけです。

フレームからパーツ、パイプやラグ(継ぎ手)など、すべて承認された部品しか使えません。

そして、競輪において車体の軽さは、まったく重視されず、レースで破損することのない丈夫さが求められています。

それでも車体重量は、7kgから8kgなので、ママチャリがだいたい15kgであることを考えると、かなり軽いけど丈夫な自転車だと言えます。

競輪に使える大手自転車メーカーは2社だけ

もともと自転車競技に力を入れていたブリヂストンから、自転車部門だけが独立してできたのが、ブリヂストンサイクル株式会社です。

そのため歴史は、ブリヂストンの自転車競技部発足の1964年まで遡ります。

1999年には改称を行って、ブリヂストンサイクルレーシングチームの名前が「ブリヂストン・アンカー」になりました。

そこから名前を取って、ブリヂストンやアンカーというブランド名で自転車フレームの製造・販売をしています。

現在は、サイクルレーシングチームを保有しており、一般向け自転車・既製品メーカーの大手として認識されています。

競技用自転車だと既製品ではなく、ほかのフレームビルダーと同様に、競輪選手の要望に応じたオーダーメイド製造をしています。

それをアンカーフィッティングシステムと呼び、専用のフィッティングマシンまで用意して、細やかなチェックを可能にして、ポジションの調整・決定を行っています。

色指定も豊富で、自分だけの自転車を作れることを特徴にしています。

もう一つの自転車メーカーは、大手の電機メーカーであるパナソニックグループの自転車会社として位置しているのが、パナソニックサイクルテック株式会社です。

パナソニックグループの創業者である松下幸之助には、自転車店で働いた経験からくる自転車への強い思い入れから設立されました。

自転車本体、ライト、タイヤなどの業界に参入して、フレームメーカーの老舗の一つとして認知されています。

1980年代には、レーサー系ラインナップに加えて、セミオーダー車を提供しています。

スポンサーとして、ロードレースチームにフレームを提供しており、大きくて有名なロードレースであるツール・ド・フランスにも出場した経験もあります。

成績からすると、チームタイムトライアルが得意で、ステージ優勝も記録していますし、日本国内の完成車メーカーとして、初めて個人総合優勝を獲得したこともあります。

さらに、公益財団法人JKAの認定を受けて、競輪用自転車のフレームも生産しており、他社と比較して安価であることから、多くの競輪選手が愛用しています。

まとめ

競輪 自転車 まとめ
今回は競輪選手が競技で使用する自転車はどんなものなのか?という疑問に対して、競輪用の自転車の特性を徹底的に紹介しました。

普段街中でみる早そうなロードバイクや、ママチャリとは全く違うのが解ったと思います。

実際にブレーキなどついていない為、本当に速く走る為だけに作っている自転車ですね。

公道で乗る事もできませんが、もし競輪場で実際の自転車を見る際は、じっくり観察してみて下さい。

ここ最近は自転車を趣味に持つ方も多いですが、競輪選手とは身体も自転車の性能も全く違いますので事故には注意しましょう。

ぜひ、競輪場で凄い速さの選手達を見て下さい。