高松宮記念杯競輪 2023
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高松宮記念杯競輪2023(岸和田競輪G1)が今年も開幕!東西決戦は古性優作と新田祐大から注目すべき?犬伏湧也や成田和也の好調さも見逃せない!

UPDATE:2023.06.09
レース記事

東西対抗のG1競走「高松宮記念杯競輪2023(岸和田競輪G1)」が開幕します。この競走は、やはり岸和田競輪場での開催が似合いますね。今年から6日間開催へパワーアップ。ガールズG1の「パールカップ2023(岸和田競輪G1)」も併催され、最高の催しとなるでしょう。

そうした楽しみは、今開催の見どころを知り、さらに車券予想を的確に行うことで倍増します。戦略的に知識を得られれば、資金さえも倍増を望むことができるでしょう。当記事では、そのための貴重な情報を集め、惜しみなく提供していきます。

この記事でわかること

  • 高松宮記念杯競輪は東西対抗のG1競走!
  • 西日本と東日本、それぞれの有力選手を総確認
  • 岸和田競輪場のバンク特徴を把握し、その展開を読み切ろう!
  • 2021年と2022年の決まり手統計!そこから見える2023年のレース傾向
  • ガールズの祭典「パールカップ」がやってくる!その概要を解説



高松宮記念杯競輪2023(岸和田競輪G1)の詳細情報

開催年(開催地) 優勝選手 所属支部
2018年(岸和田) 三谷 竜生 奈良
2019年(岸和田) 中川 誠一郎 熊本
2020年(和歌山) 脇本 雄太 福井
2021年(岸和田) 宿口 陽一 埼玉
2022年(岸和田) 古性 優作 大阪

過去5回の高松宮記念杯競輪の結果をご覧ください。基本的には大阪府の岸和田競輪場で開催されており、時として近畿地区の他場にて催されます。上記ですと、2020年の和歌山開催になりますね。

全国からトップ選手が集まるということもあるものの、近年は近畿地区選手の目覚ましい活躍もあり、結果的に地元地区の利を活かす形になっています。

パールカップ開催

そんなG1競走たる高松宮記念の歴史が、今年、大きく変わります。まず、本開催が6日間開催に拡張され、華々しい戦いがより長く楽しめるようになったこと。加えて、ガールズケイリンのG1競走「パールカップ(3日間開催)」が新設され、高松宮記念と併催されるという点です。

以下の項目では「高松宮記念杯競輪という競走の特筆すべき点」を解説し、パールカップについては後段に別の項目を設けて内容を説明していきます。

高松宮記念杯競輪2023(岸和田競輪G1)は6日間開催!勝ち上がりシステムをおさらい

高松宮記念杯競輪2023(岸和田競輪G1)は6日間開催!勝ち上がりシステムをおさらい

高松宮記念杯競輪もまた、ほかのG1競走と同様に独自のシステムを持っており、とりわけ明確なコンセプトのもとで運用されていると言えます。それは「東西対抗」という思想です。

6日間開催へと拡充された今年も、その基本線は変わりません。準決勝までは東日本および西日本の選手同士でそれぞれ一次予選、二次予選、準決勝を行い、勝ち残った強者のみが東西決戦の決勝へと進むことを許されます。

また、2回の一次予選はポイント制となっており、ここで優秀な成績を修めた選手は4日目のシード競走である「青龍賞(東日本)」、および「白虎賞(西日本)」に参加できます。高額賞金が懸かる一戦であるとともに、二次予選をパスして準決勝に駒を進められる面でも魅力的と言えるでしょう。

銀輪ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

銀輪ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

2023年の高松宮記念がどのように推移していくのか。先の項目でも紹介したとおり、このシリーズは東西対抗戦です。であれば、東日本と西日本、それぞれ注目したい選手をピックアップし、「G1の誉れを背負うに足る力を持った存在」として見ていくのが良いでしょう。きっと、本シリーズで頼もしい活躍をしてくれるはずですから。

  1. 西日本は古性優作、脇本雄太、犬伏湧也の爆発的な速度に注目!
  2. 東日本はけが人が多数!?新田祐大、成田和也、眞杉匠が見どころか

上記から見ても、「シーズンを通して良好なコンディションを維持する大変さ」が浮かび上がります。その中にあって、あえてS級S班に固めるのではなく、ベテランから若手まで、良い成績で好調をアピールする選手にも注目しました。

なんといっても、G1競走です。巨額の優勝賞金や決勝の完走賞金があるのみならず、ここでの優勝は年末の「KEIRINグランプリ2023(立川競輪GP)」への出場権獲得に加え、来季のS級S班までもが約束されます。誉れある赤パンを勝ち取るのは誰か。その展望をご覧ください。

シリーズ展開予想①/西日本は古性優作、脇本雄太、犬伏湧也の爆発的な速度に注目!

シリーズ展開予想①/西日本は古性優作、脇本雄太、犬伏湧也の爆発的な速度に注目!

西日本は、近畿地区を含みます。近年の結果や地元地区の利という面からも、相対的に有利な部分はあるでしょう。ただし、それはあくまで決戦における話で、同じ西日本勢を打ち倒さないことにはその有利も存分に活かせません。

まずもって注目なのは、地元大阪の古性優作選手。昨年のこのレースの優勝者であり、すなわちディフェンディングチャンピオンとして連覇を目指します。今年もすでに「読売新聞社杯全日本選抜競輪2023(高知競輪G1)」を制し、最高峰の実力があることを示しました。

前節の「全プロ記念競輪in富山(富山競輪F2)」でも、豪華メンバーを相手に最高の走りを披露。初日の優秀競走、最終日のスーパープロピストレーサー賞を連勝し、現役最強レベルかつすばらしいコンディションを維持している事実を見せつけたのです。

至高の快速という点では、古性選手とのラインを作れば超強力な、福井の脇本雄太選手を外すわけにはいきません。激烈な腰痛というコンディション不良に見舞われながらも、3節前の「大楠賞争奪戦2023(武雄競輪G3)」では完全Vを達成しました。

ただ、ここ2節は精彩を欠いているのも事実です。「日本選手権競輪2023(平塚競輪G1)」では二次予選と準決勝のBをとって連勝しましたが、決勝では完全に踏み遅れて7着。「いくら脇本でも、それは届かない」という結果に終わりました。ファンからの期待が大きいからこそ、戦うべき己の壁は非常に高くなっています。

楽しみなのは、徳島の犬伏湧也選手です。日本選手権競輪の決勝では劇的な幕切れを演出する全力先行を見せ、その後の「五稜郭杯争奪戦2023(函館競輪G3)」では決勝3着、「全プロ記念競輪in富山(富山競輪F2)」では1着2着、「水都大垣杯2023(大垣競輪G3)」でも決勝進出と、高い実力を見せてくれています。

シリーズ展開予想②/東日本はけが人が多数!?新田祐大、成田和也、眞杉匠が見どころか

シリーズ展開予想②/東日本はけが人が多数!?新田祐大、成田和也、眞杉匠が見どころか

東日本は、S級S班が4名在籍している北日本地区を含む点に強みがあります。ただ、S級S班の多くがコンディション不良を抱えているのも、厳然たる事実です。例えば、秋田の守澤太志選手は日本選手権で落車し、第7頚椎を骨折。神奈川の郡司浩平選手も同じレースで落車し、右肩甲骨を骨折しました。

2人に下りた診断は全治40日。今回の高松宮記念にはギリギリ治るかどうかといったところですが、レースには出られたとしても、とてもベストコンディションは望めない状態でしょう。

そのような状況での奮起が期待されるのが、「令和のグランドスラム男」となった福島の新田祐大選手です。3節前の日本選手権、競輪ダービーこそまさかの二次予選敗退となったものの、その他の開催では安定感を発揮。

近5節、「よさこい賞争覇戦2023(高知競輪G3)」を優勝、「北条早雲杯争奪戦2023(小田原競輪G3)」と「五稜郭杯争奪戦2023(函館競輪G3)」を決勝2着の準優勝。全プロ記念競輪でも優秀競走3着、スーパープロピストレーサー賞5着にまとめました。今節も優勝候補な点は揺るぎません。

ただ、東日本で気になるのは、S級1班の選手たちの元気さでしょう。福島のベテラン、成田和也選手は前節の全プロ記念競輪で躍動。S級ワンダーステージでは和田健太郎選手、中本匠栄選手、清水裕友選手、山口拳矢選手といった強敵を撃破しました。

栃木の眞杉匠選手も活躍が重なります。3節前の「ワンダーランドカップ2023(宇都宮競輪G3)」では初日特選こそ8着と大きく叩いたものの、二次予選、準決勝、決勝と3連勝で地元記念制覇を達成。全プロではS級ワンダーステージ3着、さらに前節の「名輪会カップ・藤巻昇杯・報知杯(函館競輪F1)」でもきっちり優勝しています。ここでの走りが楽しみです。

岸和田競輪場のバンクの特徴&2021年と2022年の決まり手分析

岸和田競輪場のバンクの特徴&2021年と2022年の決まり手分析

今年も岸和田での開催となった、高松宮記念。岸和田のバンク特徴と最近のシリーズにおける平均的な決まり手を分析するほか、2021年と2022年のこのシリーズにおける傾向を分析。「どういった競走が至高の東西対決で2連対に結びつくのか?」を紐解きます。

特に、直近2年のデータは、リニューアルした岸和田バンクにおけるG1競走の統計です。当サイトが独自に集計したものであり、今年の傾向にもつながってくる期待値は高いと断言できるでしょう。

岸和田競輪場のバンク特徴

岸和田競輪場のバンク特徴

岸和田競輪場はとても走りやすいバンクと選手たちにも評判で、数字上のスペックも「周長400m・見なし直線56.7m」と、どんな戦法でも受けいれる懐の深さがあります。

それは全体的な決まり手のバランスの良さにも表れており、1着決まり手は「逃げ:23%」「まくり:29%」「差し:48%」であると並べただけでも、あらゆる展開が考えられることがわかるでしょう。

2着決まり手も同じ傾向であり、「逃げ:21%」「まくり:16%」「差し:24%」「マーク:39%」となっています。

強いて言うなら、海岸が近くにあることから、海風の影響が強い日が時折あるくらいなものでしょうか。それでも、劇的にレースを左右するほどではなく、あくまでもひとつの要素に留まります。

過去の高松宮記念杯競輪の決まり手分析

過去の高松宮記念杯競輪の決まり手分析

リニュアール工事中だった2020年は和歌山で開催しましたが、工事完了後の新生岸和田バンクにおいて、すでに2回の高松宮記念杯競輪が開催されてきました。これら2021年と2022年の決まり手統計を独自に作成しましたので、そこから2023年の「車券の有力な狙い」を絞っていきましょう。

なお、両年ともに48レースずつ行われましたが、2021年の1レースについては大量落車に伴う1着選手の失格が発生し、「マーク-マーク」決着というレアすぎる決まり手が生まれました。これはイレギュラー度が高すぎるために統計から除外し、同年は47レース分での計算としています。

1着 2021年 2022年
逃げ 8.5% 8.3%
まくり 42.5% 39.6%
差し 49.0% 52.1%

1着はこのとおり。「ハイレベルな戦いにおいて、”逃げ”を決めることがいかに困難か」を示す結果になりました。逃げ1着が出やすいのも開催が進んで編成される6車立てや7車立てでのレースが主流であり、全員が充実したコンディションで臨む9車立てでは、ほとんど逃げ切れないことがわかります。

2着 2021年 2022年
逃げ 12.7% 18.8%
まくり 27.7% 14.5%
差し 25.6% 37.5%
マーク 34.0% 29.2%

2着は上記のとおり。こちらも明快な指標が出たものの、「2021年はまくり2着が多め、2022年は差し2着が多め」という統計のブレが出ました。それでも、さらにサンプル数を重ねることで、概ね似たような数字に収束していくことでしょう。

こうした傾向からもわかるとおり、あらゆる戦法で勝負する余地のある岸和田バンクゆえに、2着には満遍なく様々な戦法が入ると言えます。加えて、その組み合わせも決して単純なものではなく、「差し-差し」決着どころか「まくり-まくり」決着まであるので、油断できません。

史上初!ガールズケイリンG1競走「パールカップ2023(岸和田競輪G1)」が開催!

史上初!ガールズケイリンG1競走「パールカップ2023(岸和田競輪G1)」が開催!

先の項目でも触れたとおり、今年の高松宮記念と併催する形で、ガールズケイリン初のG1レースである「パールカップ2023(岸和田競輪G1)」が催されます。高松宮記念と同じく東西のガールズのトップ選手がそれぞれ3日間開催で戦い、最終的に天下分け目の決戦が行われる形です。

  • 前年のガールズグランプリで第1位から第3位までに入った選手
  • 選考期間(2022年10月1日から2023年3月31日)に2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した選手
  • 同上の選考期間における東西別の平均競走得点上位選手

パールカップの選考基準は上記のとおり。高松宮記念のガールズケイリン版と考えれば、概ね間違いはないでしょう。2022年のガールズグランプリ覇者である柳原真緒選手、絶対女王として再びその地位を欲する児玉碧衣選手など、ガールズのトップ選手による競演が始まります。



高松宮記念杯競輪2023(岸和田競輪G1)のまとめ

高松宮記念杯競輪2023(岸和田競輪G1)のまとめ

無数の名選手がぶつかり合うG1競走。そのなかでも「東西の誇りを懸けた天下分け目の戦い」という点で、高松宮記念は地域性を重視した一大決戦と位置づけることができるでしょう。それは同時に、「人が走る競輪」という魅力の側面を照らし出す試みにもなりえます。

ガールズケイリンのG1競走の第1回があわせて開催されるという、記録にも記憶にも残るこのシリーズ。その戦いを最高の気分で見届けるために、何度でもこの記事を読み返し、的中へ限りなく近づく予想に役立ててください。

岸和田競輪場のアクセス

住所 大阪府岸和田市春木若松町22-38
電話番号 072-422-4846

西日本屈指の都市型競輪場である、大阪府岸和田市の岸和田競輪場。2023年6月現在は日本トーターがトータリゼータシステムを担当しているのみならず、同社のマスコットキャラであるブッキーも全面に押し出し、「ブッキースタジアム岸和田」を愛称として採用しています。

電車・市内巡回バス(有料)でのアクセス

電車・市内巡回バス(有料)でのアクセス

岸和田競輪場は利便性が良く、公共交通機関を用いた複数のアクセスルートが存在します。特にわかりやすいのは、最寄り駅である南海電鉄南海本線の「春木駅」を利用する方法。春木駅から本場までは徒歩約6分ほどの好立地です。

ただし、上述のような最寄り駅があるため、他場でよく見られる「無料送迎バスは存在しません」。このため、徒歩圏ではないものの近くにある駅からは、岸和田市内をめぐる有料のローズバス(定額・大人170円)を使うことが推奨されています。

ローズバスを用いたアクセスとしては、2つ提示できるでしょう。

  1. JR阪和線・関西空港線「下松駅」へ移動し、ローズバス「JR下松駅前」に乗り換えて「競輪場前」バス停で降車する。
  2. JR阪和線・関西空港線「久米田駅」へ移動し、ローズバス「下池田町」に乗り換えて「競輪場前」バス停で降車する。

すなわち、上記の2つが推奨されます。使い勝手の良い手段を利用し、本場へ滞りなくアクセスしましょう。

参考資料:岸和田市地域巡回ローズバスのご案内 – 岸和田市

自動車でのアクセス

自動車でのアクセス

岸和田競輪場の最寄りインターチェンジは、阪神高速4号湾岸線の「岸和田北IC」です。降りてからは極めて近く、約5分ほどの道のりとなるでしょう。本場には約2,800台もの収容能力を持った無料駐車場が用意されているため、ぜひ活用することをおすすめします。