たちあおい賞争奪戦2023(静岡競輪G3)の予想は深谷知広に注目！新たな「地元」の記念競輪を制することができるか

「たちあおい賞争奪戦2023(静岡競輪G3)」は、静岡競輪場の開設を祝う記念競輪です。静岡競輪場は、今年で開設70周年。節目の開催となりました。

しかも、地元勢は最高のメンバーをそろえた布陣です。遠征勢もS級S班の面々を始めとして、間違いなく超強力と言えますが、それに決して見劣りしないでしょう。

2月のグレードレースの先鞭をつけた「春日賞争覇戦2023(奈良競輪G3)」は、地元の三谷竜生選手が三段発進で競り合いからの優勝という、名レースと呼ぶにふさわしい展開での感動的な幕切れを迎えました。

ならば、こちらのたちあおい賞争奪戦も、同じく地元勢が力強く拳を天に突き上げることになるのか。予想に役立つ情報とともに、シリーズ展望予想をお届けしてまいります。

たちあおい賞争奪戦2023(静岡競輪G3)の詳細情報

開催年	優勝選手	所属支部
2016年	神山 雄一郎	栃木
2018年	古性 優作	大阪
2019年	古性 優作	大阪
2020年	浅井 康太	三重
2022年	佐藤 慎太郎	福島

近年のたちあおい賞争奪戦の優勝選手はご覧のとおり。レジェンドたる神山雄一郎選手の名前がまぶしいですが、そのほかにも名選手がそろいました。ただ、ここに名前のある選手のほとんどが、今年は同時期開催となった「春日賞争覇戦2023(奈良競輪G3)」のほうに参戦しています。

となると、こちらのメンバーは手薄なのか？

むしろ、逆かもしれません。G1級といって差し支えない、激アツなメンバーがそろいました。たちあおい賞争奪戦に新たな歴史が刻まれるであろうことは、間違いありません。その目撃者となるチャンスが、今ここにあると言えるでしょう。

銀輪ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

今年のたちあおい賞争奪戦は、いかなる結末かを読み切ることが甚だ困難です。その中にあって、とりわけ強く輝く3つの星を紹介していきましょう。

1. 9年ぶりのG1制覇へ向けて！深谷知広が「新たな地元記念」制覇で弾みをつける
2. 今回も深谷と駆ける！郡司浩平が1年の主役になる道
3. コンディションが鍵となる！松浦悠士の総合力を侮るなかれ

いずれも際立った自力を持ち、かつ自在に動ける器用さを持ち合わせた名選手たちです。いかにして頂点を目指すのか、それぞれ見ていきます。

シリーズ展開予想①／9年ぶりのG1制覇へ向けて！深谷知広が「新たな地元記念」制覇で弾みをつける

かつて、中部地区である愛知支部に所属していた深谷知広選手。南関東地区の静岡支部へと移籍して、すっかり馴染みました。今や「南関東の深谷」「静岡の深谷」に違和感を抱く人は少ないでしょう。

今年は年明けから大活躍。「和歌山グランプリ2023(和歌山競輪G3)」で決勝進出を果たしたかと思えば、「東日本発祥倉茂記念杯2023(大宮競輪G3)」では郡司浩平選手の男気先行に応え、番手発進で見事に記念を制覇。

前節の「ジャパンカップ×HPCJC(松戸競輪F1)」も文句なしの走りでピンピンピン。３日すべて1着の完全優勝を成し遂げました。

かくて迎える、新しい地元の記念競輪。再び決勝で郡司浩平選手と連係するためにも、途中で負けるわけにはいきません。

なおも成長し続けるその力でもって、静岡バンクを最高の走りで駆け抜ける。それが深谷選手に課せられたミッションです。

シリーズ展開予想②／今回も深谷と駆ける！郡司浩平が1年の主役になる道

優勝の確率というものをAIに算出させたなら、今回のたちあおい賞争奪戦では、まず郡司浩平選手が1番手として名前が挙がることになるでしょう。

地元地区の記念競輪というのもさることながら、郡司選手自身の充実度合いがハンパないレベルに達しています。優れた総合力は、とても予選や準決勝で負ける姿を想像させません。

狙うは無論、頂点のみ。むしろ、決勝に残ったら、再びアシストに徹するのか。それとも、今度は駆けてもらう側になるのか。そちらの予想のほうが捗りそうです。

シリーズ展開予想③／コンディションが鍵となる！松浦悠士の総合力を侮るなかれ

昨年末は地元記念である「ひろしまピースカップ2022(広島競輪G3)」で見事に優勝。KEIRINグランプリ前という困難な条件を跳ね返してみせたのが、松浦悠士選手です。

ただ、誰もが知る安定感の持ち主としては、前節の「ちぎり賞争奪戦2023(豊橋競輪G3)」での準決勝敗退は、本当に悔しいものだったかもしれません。

一方で、ラインから決勝進出者を出したことを考えれば、「前を走る者の責務」を全うしたとも言えます。これは先の項目で紹介した郡司浩平選手も、前節で同様の働きを示しました。

ならば、今回はどうなるでしょうか。ちぎり賞争奪戦では、まるで若手のように3つのBを重ねました。調子は決して悪くないと判断できそうです。そして、それはラインの力を最大限に引き出せるし、もし勝ちを重視するならば、いかなる困難をも乗り越えてくることを意味しているのです。

静岡競輪場のバンクの特徴

静岡市にある静岡競輪場は、そのバンクの位置によっては富士山を見ることも可能です。ただ、それが見えた時は「敗北」の合図。なぜなら、第4コーナーの大外という限られた部分からのみ、スタンドなどに邪魔されずに見えるわけですから、これはもう「勝負に負けている状態」なのです。

1. 静岡バンクでは一撃にご注意あれ！標準的な数字に潜む「ラインが重要」な事実
2. 静岡では自力選手強し？ラインの力が垣間見える決まり手分析

たちあおい賞争奪戦はG3競走ですが、G1競走のような激しさが展開されるでしょう。少なくとも、今年はそれを予感させるだけのメンバーが集まり、彼らはそうしたコンディションを有しています。上記の2点のバンク特徴を把握し、良い的中へとつなげましょう。

また、当サイトが公開している、静岡競輪場について総合的にまとめた記事もご覧ください。競輪そのものが楽しくなるのみならず、、かつ車券を当てるためのヒントに満ちた内容によって、「快適」で「爽快」な競輪観戦がグッと近づきます。

特徴①／静岡バンクでは一撃にご注意あれ！標準的な数字に潜む「ラインが重要」な事実

静岡競輪場のバンクは、周長400m、見なし直線56.4m。実に平均的で、数字面からはクセがないように感じるかもしれませんが、選手目線ではそうではないようです。事実、統計からは「展開を利したラインがまるごと勝ち切る」ケースが多いことがわかっており、バンクの数字からはとても想像できない特徴となっています。

周辺には建物としては大学、自然環境としては丘陵などがあるものの、劇的にコンディションを左右する山や川などはありません。このため、走路が「重い」と言われることはなく、比較的走りやすいと判断できるでしょう。

ただ、バンクのつくりが絶妙にマッチした結果、2コーナーの勝負点を活かしきったラインが勝ちやすい傾向が生まれました。結果として、自力選手の働きもそうですが、番手選手がしっかりと仕事をできるかどうかという、競輪の基本が重要になるレース展開が多くなっています。

特徴②／静岡では自力選手強し？ラインの力が垣間見える決まり手分析

静岡バンクは決まり手を把握しておくことが望ましい、と声を大にして申し上げましょう。なぜかというと、巷の評判では「静岡ではまくりが強く、逃げが決まりにくい」と言われることがあるのですが、近年の結果ではその傾向がまったく崩れているのです。

静岡における1着決まり手は、「逃げ：28%」「まくり：33%」「差し：39%」といった内訳。まるで周長333mのショートバンクのような、逃げの強さが目立ちます。まくりも風評どおりに強いものの、「逃げが弱い」とはとても言えない数字であり、むしろ「静岡では逃げが強い」と表現して然るべきでしょう。

2着決まり手はどうかというと、これが「逃げ：17%」「まくり：13%」「差し：24%」「マーク：46%」という並び。やはり、1着の数字を継承し、逃げ粘りでの2着も起きやすい傾向です。

マークが46%もあることから、案外にも差し追い込み選手がこれをかわしきれない現状も透けて見えるでしょう。翻って考えれば、「逃げライン不利」が風評として、オッズにもそうした偏りが現れる時、「おいしい車券」の狙い目が生まれるかもしれません。

たちあおい賞争奪戦2023(静岡競輪G3)のまとめ

「見逃したら、きっと後悔する」

今年のたちあおい賞争奪戦の展望を総括するならば、このようになるでしょう。それはまた「予想するのが劇的に楽しいシリーズになる」という展望につながることも、合わせて申し上げておきます。

見て楽しい、買うともっと楽しい。もちろん、当たると最高に楽しくなるはず。興奮させてくれて、お金までもらえたら、もう何も言うことはありません。

静岡市の花である「タチアオイ」の名を冠した本シリーズ。2023年の記憶が良きものとなるよう、ぜひとも見届けていきましょう。

静岡競輪場のアクセス

住所	静岡県静岡市駿河区小鹿2丁目9-1
電話番号	054-283-3200

今ではKEIRINグランプリが開催されるほどに栄えている静岡競輪場は、実は全国で最も遅いほうである1953年に解説された競輪場です。当初は地元企業が競輪場施設を保有していましたが、1963年からは所有権が静岡市に移転し、以来60年を経て2023年現在に至ります。

たちあおい賞争奪戦は例年2月に開催され、今年もその例に漏れません。2日目のシード戦である優秀競走は「ちゃっきり賞」の名称で開催されますが、これは静岡県の民謡である「ちゃっきり節」に由来しています。

電車・無料送迎バスでのアクセス

静岡競輪場へは公共交通機関でのアクセスが推奨されますが、最寄り駅から徒歩でのアクセスはおすすめできません。というのも、JR「東静岡駅」が最も近いのですが、そこから本場までは徒歩にして20分ほどの距離があるからです。

このため、JR「静岡駅」から本場までを結ぶ無料送迎バスを利用するのがおすすめです。静岡駅南口ロータリー、ルノワール像の前から発着しており、日によって時刻表が違うため、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。最終日は便数が多く、10時台と11時台は10分おきに発車します。

自動車でのアクセス

静岡競輪場の周辺には、約2,200台を収容可能な無料駐車場が用意されています。したがって、自動車でのアクセスも十分に考慮に値するでしょう。

最寄りインターチェンジは、東名高速の「日本平久能山スマートIC」です。降りて約1.7kmと、アクセスしやすい距離と言えます。また、国道1号線から向かう場合は、柚木交差点が目印。富士方面から来た場合は左折、浜松方面から来た場合は右折し、1.6kmほど直進しましょう。

無料で使える無料で稼げる優良競輪予想サイト3選

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