佐世保競輪の開設記念競輪、「九十九島賞争奪戦」が開催されます。今年のメンバーにおける注目は、強力な自力型が各地区からそろった点にあるでしょう。
詳しくは後述しますが、佐世保競輪場のバンクは逃げや先行型の選手に有利といわれています。そうした特徴からも、強い自力型の選手にとってはまたとない記念制覇のチャンスになるでしょう。
とりわけ、今回の開催にはS級S班の参戦がありません。S級1班の実力者のみならず、伸び盛りのS級2班の自力選手にとっても、記念競輪の高額賞金と栄誉を手にする絶好の機会といえます。
佐世保競輪の巫女さんキャラクターとして、九十九島凪海さんが登場してから3年目になりますが、すっかりこのバンクの顔となりました。今年のポスターでは、いかに彼女の新規イラストが作られてきたかがよくわかります。
激しい不況の波に襲われた時には、通常の9車立てでは開催できず、8車立てでの通常開催としたこともありました。しかし、2012年度に日本トーターと包括的民間委託契約を行ってから、黒字経営が続いています。
この包括的民間委託契約は更新が続き、2020年4月1日の最新の発表では、2020年(令和2年)4月1日から2025年(令和7年)3月31日まで引き続き委託の継続が決定しています。
一時期は自治体のお荷物になった公営競技が、民間の手によって息を吹き返しているといえるでしょう。
佐世保競輪は九十九島凪海さんを推すとともに、従来のマスコットであるトップくんとウィンちゃんも効果的に活用しているのが、好感を持たれています。こうした地で行われる令和2年の記念競輪について、詳しく見ていきましょう。
目次
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の詳細情報
https://youtu.be/fRg-B4RuCvM
2019年の九十九島賞争奪戦は、8番手からのまくり追い込みによる外急襲、イエローラインすれすれを突っ込んできた徳島の太田竜馬選手が制しました。
気鋭の23歳、109期の若武者が、自力選手に美しく微笑む九十九島凪海さんの後押しを受け、最後まで16,560円の万車券を演出した形になります。
その太田竜馬選手は秋頃から絶不調で、今回はこちらには参加せず、ひろしまピースカップ2020(広島競輪G3)にあっせんが入っています。
残念ではありますが、ディフェンディングチャンピオン不在ということは、それだけ新星登場に期待が掛かるといえるでしょう。まして2着の古性優作選手も不在のため、ますます躍進を期する若手にとって狙い目の舞台となっています。
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の開催期間
2020年12月17日(木)~2020年12月20日(日)
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の出場選手
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の出場選手の一覧です。
先にも書いたとおり、今回の開催にはS級S班の選手の出場がありません。しかし、S級S班経験者は複数出場しますし、若い勢力の台頭が望まれるのも同じく述べたとおりです。
とりわけ、地元九州勢は2016年から2019年まで他地区勢に戴冠を許しており、2020年の今年こそ奪還を図っているでしょう。
2002年の1節4日間制への移行以来、九州勢はこのレースを4回制しており、うち3回が地元長崎のグランプリレーサー、井上昌己選手です。昨年の決勝は前を託した吉田拓矢選手が古性優作選手に競り負け、7着に終わってしまいました。
今年も井上昌己選手は出場します。頼れる同地区の仲間たち、そして頼れる同県の若手のホープ、山崎賢人選手とともに、栄冠を目指して突き進みます。
級班 | 地区 | 選手名 | 期別 |
S1 | 北日本 | 佐藤 和也 | 95 |
S1 | 北日本 | 新山 響平 | 107 |
S1 | 北日本 | 和田 圭 | 92 |
S1 | 北日本 | 伏見 俊昭 | 75 |
S1 | 関東 | 吉田 拓矢 | 107 |
S1 | 関東 | 神山 拓弥 | 91 |
S1 | 関東 | 河合 佑弥 | 113 |
S1 | 南関東 | 根田 空史 | 94 |
S1 | 南関東 | 成田 健児 | 75 |
S1 | 南関東 | 松坂 英司 | 82 |
S1 | 南関東 | 桐山 敬太郎 | 88 |
S1 | 南関東 | 土屋 裕二 | 81 |
S1 | 中部 | 笠松 信幸 | 84 |
S1 | 中部 | 山口 富生 | 68 |
S1 | 中部 | 不破 将登 | 94 |
S1 | 中部 | 竹内 雄作 | 99 |
S1 | 近畿 | 渡辺 十夢 | 85 |
S1 | 近畿 | 村上 義弘 | 73 |
S1 | 近畿 | 三谷 竜生 | 101 |
S1 | 近畿 | 東口 善朋 | 85 |
S1 | 近畿 | 稲毛 健太 | 97 |
S1 | 近畿 | 神田 絋輔 | 100 |
S1 | 中国 | 三宅 達也 | 79 |
S1 | 中国 | 戸田 洋平 | 92 |
S1 | 四国 | 小倉 竜二 | 77 |
S1 | 四国 | 原田 研太朗 | 98 |
S1 | 四国 | 小川 真太郎 | 107 |
S1 | 四国 | 浜田 浩司 | 81 |
S1 | 四国 | 松本 貴治 | 111 |
S1 | 九州 | 野田 源一 | 81 |
S1 | 九州 | 小川 勇介 | 90 |
S1 | 九州 | 柳詰 正宏 | 97 |
S1 | 九州 | 山田 庸平 | 94 |
S1 | 九州 | 井上 昌己 | 86 |
S1 | 九州 | 山崎 賢人 | 111 |
S1 | 九州 | 松川 高大 | 94 |
S2 | 北日本 | 佐藤 康紀 | 73 |
S2 | 北日本 | 坂本 周輝 | 100 |
S2 | 北日本 | 早坂 秀悟 | 90 |
S2 | 北日本 | 安部 貴之 | 92 |
S2 | 北日本 | 佐藤 朋也 | 89 |
S2 | 北日本 | 須永 優太 | 94 |
S2 | 北日本 | 伊藤 勝太 | 95 |
S2 | 北日本 | 佐々木 堅次 | 113 |
S2 | 関東 | 江連 和洋 | 76 |
S2 | 関東 | 坂本 将太郎 | 101 |
S2 | 関東 | 矢口 啓一郎 | 86 |
S2 | 関東 | 石川 雅望 | 91 |
S2 | 関東 | 吉田 裕全 | 90 |
S2 | 関東 | 大矢 崇弘 | 107 |
S2 | 関東 | 志村 太賀 | 90 |
S2 | 関東 | 上原 龍 | 95 |
S2 | 南関東 | 山本 健也 | 89 |
S2 | 南関東 | 柴田 功一郎 | 79 |
S2 | 南関東 | 加藤 圭一 | 85 |
S2 | 南関東 | 上野 真吾 | 93 |
S2 | 南関東 | 村上 直久 | 95 |
S2 | 南関東 | 渡邉 豪大 | 107 |
S2 | 南関東 | 菊池 竣太朗 | 111 |
S2 | 中部 | 島野 浩司 | 62 |
S2 | 中部 | 下岡 優季 | 105 |
S2 | 中部 | 竹田 和幸 | 78 |
S2 | 中部 | 山口 泰生 | 89 |
S2 | 中部 | 鈴木 幸紀 | 78 |
S2 | 中部 | 三宅 裕武 | 88 |
S2 | 中部 | 西村 光太 | 96 |
S2 | 中部 | 谷口 遼平 | 103 |
S2 | 中部 | 廣田 敦士 | 107 |
S2 | 中部 | 伊藤 稔真 | 111 |
S2 | 中部 | 小嶋 敬二 | 74 |
S2 | 中部 | 八日市屋 浩之 | 79 |
S2 | 近畿 | 鷲田 幸司 | 92 |
S2 | 近畿 | 藤井 昭吾 | 99 |
S2 | 近畿 | 元砂 勇雪 | 103 |
S2 | 近畿 | 藤田 勝也 | 94 |
S2 | 近畿 | 中西 大 | 107 |
S2 | 近畿 | 肥後 尚己 | 83 |
S2 | 近畿 | 伊藤 成紀 | 90 |
S2 | 近畿 | 山本 巨樹 | 100 |
S2 | 近畿 | 真田 晃 | 86 |
S2 | 近畿 | 藤井 栄二 | 99 |
S2 | 近畿 | 池野 健太 | 109 |
S2 | 中国 | 柏野 智典 | 88 |
S2 | 中国 | 片岡 迪之 | 93 |
S2 | 中国 | 山本 奨 | 94 |
S2 | 中国 | 工藤 文彦 | 97 |
S2 | 中国 | 峰重 祐之介 | 100 |
S2 | 中国 | 月森 亮輔 | 101 |
S2 | 中国 | 石田 洋秀 | 64 |
S2 | 中国 | 吉永 和生 | 80 |
S2 | 中国 | 西田 雅志 | 82 |
S2 | 中国 | 今岡 徹二 | 111 |
S2 | 四国 | 小川 圭二 | 68 |
S2 | 四国 | 吉岡 篤志 | 82 |
S2 | 四国 | 吉松 直人 | 90 |
S2 | 四国 | 坂田 章 | 93 |
S2 | 四国 | 渓 飛雄馬 | 86 |
S2 | 九州 | 岩谷 拓磨 | 115 |
S2 | 九州 | 金ヶ江 勇気 | 111 |
S2 | 九州 | 阪本 正和 | 70 |
S2 | 九州 | 井手 健 | 79 |
S2 | 九州 | 佐藤 幸治 | 92 |
S2 | 九州 | 瀬戸 晋作 | 107 |
S2 | 九州 | 瀬戸 栄作 | 109 |
S2 | 九州 | 平尾 一晃 | 111 |
S2 | 九州 | 西川 親幸 | 57 |
S2 | 九州 | 島田 竜二 | 76 |
S2 | 九州 | 松岡 孔明 | 91 |
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の賞金
決勝着順 | 賞金額 |
優勝(1着) | 363万円 |
2着 | 236万円 |
3着 | 157万円 |
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の賞金額は、記念競輪の賞金体系に準ずる内容となっています。
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)のアクセス
公式情報:開設70周年佐世保記念競輪の入場について(お知らせ)
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)は、長崎県佐世保市にある佐世保競輪場にて開催されます。
新型コロナウイルスが流行しておりますが、現在、九州地区はいったん落ち着いている状況のため、九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)は有観客開催が予定されています。
また、ロイヤル席およびグループルーム以外は事前抽選なしで利用できますが、3密を避けるために入場制限が実施される可能性がアナウンスされているため、その点にはお気をつけください。
加えて、以下の内容が競輪場より感染予防対策として発表されています。積極的に協力し、ファン、選手、関係者の皆さんでこの開催が成功できるようにしましょう。
- 来場の際は、必ずマスクを着用すること。
- マスク非着用の場合は入場不可。
- 備え付けの消毒液で、手指消毒を行うこと。
- 検温を実施する。(37度以上の来場者は入場お断り)
- 入場門で開門を待つ場合、および室内では周囲の人との間隔をあけること。
- 室内投票所は収容人数の50%未満に制限。
- 扉や窓は定期的に開放し、換気を実施する。
- 大声を出しての観戦は避けること。
- これらの内容に協力しない場合、退場措置が取られる。
住所・電話番号・問い合わせフォームURL
住所 | 長崎県佐世保市干尽町2-5 |
電話番号 | 0956-31-4797 |
問い合わせフォームURL | http://www.sasebokeirin.jp/inquiry |
電車&無料バス(ファンバス)でのアクセス
JRおよび松浦鉄道佐世保駅から無料バス(ファンバス)が運行。
佐世保駅バスターミナル10番乗り場より無料ファンバスで約5分。
空港&タクシー&無料バスでのアクセス
長崎空港から佐世保駅前行きバスと乗合ジャンボタクシーが運行中(有料)。
長崎空港バス乗り場2番:所要時間 約1時間26分
長崎空港ジャンボタクシー乗り場7番:所要時間 約55分(要予約)
佐世保駅からは、佐世保駅バスターミナル10番乗り場より無料ファンバスで約5分。
自動車でのアクセス
西九州自動車道、みなとインター出口で下車。出口からすぐ右側。
佐世保競輪が提供している無料の駐車場約600台分については、佐世保競輪公式が提供している以下のPDFをご覧ください。また、このほかにも民間が運営する有料の駐車場が点在しています。
公式情報:駐車場についてのご案内 – 佐世保競輪
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)のレース展望
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)のレース展望に参ります。
今回の開催は、当初の予定からかなりの入れ替わりが生じているため、事前のレース展望とは齟齬が生じている部分があります。その点にご留意のうえ、公式レース展望をご覧ください。
SS班の自力型が不在のメンバーなので、波乱含みだ。九州勢は、地元優勝を狙う井上昌己を中心に結束戦になると面白い。ナショナルチームで鍛えた効果が出てきた山崎賢人の頑張り次第だ。寛仁親王牌で決勝進出した山田庸平、G1で戦える脚を鍛えている松川高大までが優勝候補になる。そのほか地元からは阪本正和、井手健、佐藤幸治、瀬戸晋作、瀬戸栄作、平尾一晃が出場する。
北日本勢は、SS班佐藤慎太郎が、プライドにかけて優勝を狙う。10月時点で賞金ランキング6位の佐藤は、2年連続のSS班が有力だし、モチベーションは高い。新山響平は、佐藤がG1でも前を任せるほど力を認める自力型に成長したので、ナショナルチームで鍛えた攻撃力で、今年2度目の記念優勝を狙う。記念優勝の実績がある決め脚が鋭い和田圭と、超ビッグネーム伏見俊昭までが優勝候補になる。
関東勢は、吉田拓矢、小林泰正の機動型に、記念優勝の実績がる神山拓弥までが優勝候補。吉田は記念優勝が無いのが不思議な選手。前々の積極駆けを基本に、競走得点はシリーズで屈指だ。小林は10月寛仁親王牌で吉田の番手から抜け出して勝っている。今回も自在な戦いを展開しそうだ。
南関勢は、根田空史と渡邉雄太の大砲2門が強力。根田は7車立てのF1で優勝2回と快調。渡邉は落車が続いた後遺症で本来の動きと粘りが見られない。S1班を狙える点数を維持している菊池竣太朗までが優勝候補になる。
中部勢は、300勝達成で再びヤル気のスイッチが入った竹内雄作や、若手の山田諒、自在戦になった谷口遼平も元気。ベテランの山口富生や笠松信幸も良い状態を維持しているので楽しみだ。
近畿勢は三谷竜生、稲毛健太の自力両者が元気だ。三谷は8月オールスター競輪で力不足を実感して猛練習。少しずつ良くなってきた。村上義弘は、9車立てに戻ってから何度も踏み直して位置を取っているし、勢いを取り戻してきた。神田紘輔や渡辺十夢は目標次第の3連単候補になる。
中四国勢は、9車立てになって息を吹き返してきた松本貴治、寒い時期に強い原田研太朗、10月寛仁親王牌で準決勝まで進出した小川真太郎ら、記念優勝を狙える自力型が揃った。小倉竜二も記念優勝を狙えるまで復活したので、ラインを纏める大役に相応しい。
引用元:九十九島賞争奪戦2020レース情報
これらの面々の中で、S級S班の佐藤慎太郎選手や、中部の若手で期待されていた山田諒選手などが欠場しています。一方、九州勢は予定どおりに駒を進めてきたため、長崎県勢を中心とした地元の意地が充分に発揮される素地があるでしょう。
なお、今回の公式レース展望には、「好調!!注目選手」と題し、特に好成績を残している選手の特集コーナーが組まれています。こちらについても、引用してみましょう。
S1班だが笠松信幸、渡辺十夢、神田紘輔が好調好成績なので注目してみたい。笠松は開催中止の期間中に納得のいく練習が出来たことで、力を付けた。8月函館記念は準決勝を1着で通過して決勝進出。F1は優勝を狙うレベルになった。渡辺は今年6月の地元F1で大仕事をやってのけた。吉田敏洋を相手に別線で挑み、吉田ラインの3番手に切り替えて直線は見事な中割りで1着をゲット。これで大きな自信を掴んだ。10月寛仁親王牌では③③②⑦と大活躍している。神田は10月寛仁親王牌でG1初勝利を挙げて話題になった。思い切って練習方法を変えてからタテ脚が鋭くなったことで、スピード競輪に対応できるようになった。
S2班にも上位陣を脅かす注目選手が揃った。佐藤幸治は最近の地元戦で結果が出ていないのは不満だが、10月防府F1で完全優勝しており、状態は悪くない。谷口遼平は自在戦法に変身してコンスタントに記念の準決勝まで進出している。ただ、寒い時期が苦手なのが気になるが、元砂勇雪は今年から有酸素トレーニングを導入した効果が出てきた。道中で余裕の走行が目を引くし、踏み出しのスピードも飛躍的に良くなった。
引用元:九十九島賞争奪戦2020レース情報
このあたりの情報は、いかにもプチ情報ながら、車券の参考として力になるのではないでしょうか。とりわけ地元勢に目が行きやすい中で、他地区勢は配当の妙味が期待できるのが競輪の面白いところです。
こうした注目選手たちから、積極的に狙ってみるのも面白いでしょう。人気が地元勢に偏った結果、実力のわりに思わぬ高配当が得られるかもしれません。
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)が行われる佐世保競輪場の特徴
佐世保競輪場は、かつて周長500mの大きめのバンクでしたが、2018年(平成30年)の改修工事によって、400mバンクに短縮された経緯があります。
この改修の影響により、地元選手からは「凹凸がなくなって走りやすくなった」という声が寄せられるとともに、カントが緩い400バンクとして逃げ先行選手に有利な存在として地位を確立しました。
もとが500バンクなだけあり、コーナーは非常に大きく長い一方で、改修によって短くなった直線という形のため、特徴を掴み損ねると仕掛けどころを誤る可能性があります。
また、1コーナー方向は道路を挟んで佐世保港に面しているため、時として激しく海風が吹き寄せる点に注意が必要でしょう。風向きはバックで向かい風が基本で、風が強くなると、より先行選手にとって有利な状況が生まれます。
まくりは2コーナーからの仕掛けが決まりやすく、直線はセンターから内側が伸びやすいために穴目が出るのはそういうパターンが多いのですが、昨年(2019年)の決勝は傾向を覆す結果となりました。
やはり「改修によって走りやすい凹凸の少なめバンク」という特性が何よりも働き、自力型選手にとって力を出しやすい環境になっているようです。古性優作選手が吉田拓矢選手のまくりをインの踏ん張りで跳ね返したのも、その特性が表れているでしょう。
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の有力選手と注目選手
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の優勝候補たる有力選手を3名、そして若手の成長株から注目選手を1名ピックアップしました。今開催を劇的に彩ること間違いなしの選手たちの情報を、ぜひとも車券戦略に生かしてください。
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の有力選手
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の有力選手の1人目は、地元の期待の星、長崎の山崎賢人選手です。
特徴的な髪型がよく話題になる選手ですが、実力のほうも一級品なのは、すでに記念競輪の制覇歴があることからも推して知るべしでしょう。今年の前半は長く苦しむ時期が続いていたものの、ナショナルチームへの適合に合わせて、徐々に調子が上向きました。
去年の九十九島賞争奪戦は先頭誘導員追い抜きによるあっせん停止、2年前は井上昌己との連係に失敗して決勝に乗れずと、地元記念には悔しい思い出が多くあるのが山崎賢人選手です。
しかし、朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)では、その井上選手とようやく連係を成功させ、さらに偉大なるグランプリレーサーを振り切る活躍さえも見せ、自信を深めました。
「今年こそ決勝で井上さんとワンツーを決めたい」と語るように、地元の大ベテランと優勝争いを充分に狙える実力があります。
しかし、他地区勢の自力型も、超強力なメンツがそろいました。有力選手の2人目は、茨城の吉田拓矢選手です。107期のゴールデンルーキーとしてデビューし、勝ち続けてS級1班にまで昇りつめたのが3年前の2017年1月1日、わずか21歳8ヶ月でのことでした。
それから3年と11ヶ月が経ち、まだ25歳ではあるものの、まさか記念競輪を1度も制することができないとは、誰も考えなかったでしょう。先述の公式レース展望でも「不思議」と言われているように、F1開催を14回も制しているのに、G3は0勝です。
そもそも、すでにG1では14勝も挙げています。名実ともに自力型の若手としてトップクラスなのですが、あるいはラインを生かすために頑張りすぎるのかもしれません。
今年も良い競走が続いていて、6月の水戸黄門賞2020(取手競輪G3)では2着まで来ました。とはいえ、神奈川のS級S班たる郡司浩平選手に3車身をつけられての完敗ではあります。本人もこのあたりに自分の勝てない原因を見出しているかもしれません。
しかし、この決勝では複数の落車もあったため、決して悲観するようなものではありません。
それよりも、直前の高知競輪の開催の決勝で落車していることのほうが気がかりです。朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)でも1着をひとつ取り、好調をキープしていただけに、コンディション面が心配されるところです。
強力な自力型選手として、有力選手の3人目には青森の新山響平選手を挙げましょう。上述の吉田拓矢選手とは107期の同期で、S級1班に昇班したのも同じ2017年1月1日でした。まさに黄金世代を代表する良きライバル同士です。
しかし、実績面ではかなりの差がついたといえます。新山響平選手はすでに記念競輪を4回も制し、ここ一番での勝負強さで分があるところを見せつけています。
今年も瀬戸の王子杯争奪戦2020(玉野競輪G3)で、神奈川の郡司浩平選手と死闘を演じ、なんと1着同着優勝という結末を呼び寄せました。お互いに同着で複雑なところはあったでしょうが、まさにトップ選手同士の激しいぶつかり合いの結末といえるでしょう。
その後、新型コロナウイルスによる開催中断を挟み、新山響平選手はやや調子を落とします。
しかしながら、オールスター競輪2020(名古屋競輪G1)の最終日に1勝を挙げてからは徐々に調子を取り戻し、地元のみちのく記念善知鳥杯争奪戦2020(青森競輪G3)では初日から3連勝で決勝に進出しました。
ただ、ここではナショナルチームのエースのひとり、新田祐大選手にまくり発進を合わされ、6着に敗退してしまいます。そのうっぷんを晴らすかのように、直後の宇都宮競輪のF1開催では1着1着1着の完全Vを達成しました。
11月には朝日新聞社杯競輪祭2020(小倉競輪G1)で3勝を挙げ、直前の西武園競輪のF1開催でも2連勝で決勝に進出しています。5度目の記念競輪制覇へ向けて、視界良好といったところかもしれません。
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の注目選手
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の注目選手として紹介するのは、とてつもない勢いで勝ちまくってきた115期の新鋭中の新鋭、福岡の岩谷拓磨選手です。まだ23歳の岩谷選手は、高校まで陸上をやっており、三段跳びでは県内1位を勝ち取りました。
さらに、走り幅跳びや棒高跳びもこなすユーティリティは、筋肉のしなやかな柔軟性とセンス面での器用さの証明でもあります。
事実、競輪学校での順位は9位、卒業後は小倉競輪場をホームバンクとして活躍を始め、デビューから7ヶ月後の2019年12月9日にはA級2班に特別昇班、そしてつい先日の2020年11月7日にS級2班に特別昇級を決めました。
師匠は小倉競輪のレジェンド、吉岡稔真元選手です。背筋力214.0kgから繰り出される脚力は圧巻の一言で、直近4ヶ月の成績は1着15回、2着3回、着外3回という桁違いの内容が並びます。勝率71.4%、2連対率および3連対率は85.7%ですから惚れ惚れするしかありません。
9月に別府でF1開催を完全V、10月に防府のF1開催を完全V、同月の松山のF2開催を完全V、11月の武雄のF2開催を完全V(特別昇級達成)です。何も言うことはない活躍は、得点以上の活躍を予感させてくれます。
現在の競走得点は96.90と、記念競輪に出場する中では最低クラスですが、それにだまされて「どえらい目」を見るかもしれません。しかし、若さが出て敗戦を喫する可能性も充分にあります。
勝つにせよ負けるにせよ、九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)のみならず、今後の競技人生を含めて注目したい選手です。
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の予想のコツ
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の予想のコツとして挙げるべきは、すでに何度も挙げているとおり、自力型選手が活躍しやすい土壌を考慮しなければならない点でしょう。2019年の決勝のように、9車立てでも充分に自力型同士の決着がありえます。
また、九十九島賞争奪戦2019(佐世保競輪G3)の決勝は1着が自力型の太田竜馬選手、2着も自力型の古性優作選手のみならず、3着まで自在型でタテ脚兼備の村上義弘選手だったことに注目したほうがいいでしょう。
この決勝で村上義弘選手は古性優作選手の後ろ、近畿ラインの3番手でしたが、それでもしっかりと伸びてきました。本線であった吉田-井上-小川の関東九州混成ラインを粉砕したことで、万車券が生まれる下地をつくったといえます。
そうしてみると、紐に選ぶ選手もタテ脚が使える選手、自力が使える選手を優先したくなる部分が生まれるでしょう。
関連記事
ただし、佐世保競輪場は当初が500バンクであり、「走りやすいバンク」という特性もある以上、自力型選手の力が乏しい場合は差し選手の台頭が著しくなっています。
こちらの記事のデータをご覧いただければわかるとおり、決して追い込み型選手が不利なわけではなく、むしろ状況によっては直線中ほどの差しもイン突きもズバズバ決まるのが、佐世保競輪場のバンクの特徴となっています。
このため、どんな時でも自力型を狙わなくてはと考えていると、差し差し決着で呆然とする場面が出てきてしまうので、ご注意ください。
レインボーカップA級ファイナルについて
選考対象期間の平均競走得点が高い選手9名によって行われる、特別昇級ならびに特別昇班を目指す戦いが、レインボーカップです。A級ファイナルとチャレンジファイナルがあり、それぞれS級2班とA級2班に特昇できます。
ただし、出場しただけでは特昇にはなりません。一発勝負で行われるファイナルレースにおいて、上位3着以内に入る必要があります。その中のA級ファイナルが、今回この九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の最終日(12/20)、第9Rで催されます。
今回の9名は北日本地区が5名と、やたら偏った編成になりました。競走得点ベースで選ぶため、このような状況が起きるのは致し方ないといえるでしょう。
それだけに、関東、南関東、中部、九州の1名ずつがどのようにするのかが注目です。また、北日本も5名いて5車ラインを組んでは、後ろのほうはノーチャンスになりかねません。ラインを分けた場合、その編成によっては波乱を呼ぶことも考えられます。
再びS級に返り咲きたい選手から、野心たっぷりに出世を目指す選手まで、ずらりとそろった9名の実力者による一発勝負です。記念競輪とはまた違った楽しみが、最終日のお楽しみとして待っています。
級班 | 地区 | 選手名 | 期別 |
A1 | 北日本 | 佐藤 佑一 | 92 |
A1 | 北日本 | 竹山 陵太 | 91 |
A1 | 北日本 | 三浦 雄大 | 98 |
A1 | 北日本 | 橋本 智昭 | 99 |
A1 | 北日本 | 佐藤 一伸 | 94 |
A1 | 関東 | 隅田 洋介 | 107 |
A1 | 南関東 | 金野 俊秋 | 92 |
A1 | 中部 | 加藤 寛治 | 83 |
A1 | 九州 | 瓜生 崇智 | 109 |
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九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)のまとめ
九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)の主役になるのは誰か、どういった点に注目すべきか、大いに見えてきたのではないでしょうか。
記事の最初で触れたため、有力選手や注目選手の項目ではあえて紹介しませんでしたが、やはり最も結果が気になるのは地元の井上昌己選手です。山崎賢人選手は2008年のKEIRINグランプリを制したこの大ベテランに敬意を表し、ワンツー決着を狙っています。
しかし、他地区勢も虎視眈々です。どこの地区からも元気な若手の自力型選手がそろっているため、思わぬ勝ち上がりの目もあるのが今回の九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)といえるでしょう。
記念競輪の面白さは、9車立てで混戦になりやすいこと以上に、実力が拮抗していて配当の妙味が生まれやすい点にあります。
決してなんとなくの空気に流されることなく、様々な可能性を推理し、クールな視線で車券的中に近づいていきましょう。そう、それこそ凪いだ海のように、静かに思考を構築していくことにより、九十九島凪海さんはやがて貴方にも微笑んでくれるはずです。
「無料情報でも稼げる」ゲキチャリが本当におすすめする競輪予想サイト3選
ここでご紹介する3サイトは無料情報と有料情報の両方、記載があり、どちらも満足の行くサービスを提供しているサイトになります。
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