朝日新聞社杯競輪祭2022(小倉競輪G1)は激戦必至！吉田拓矢の連覇なるか？ガールズグランプリも絡む最高の祭りへ

2022年の競輪シーズンにおける最大の祭り、それがこの「朝日新聞社杯競輪祭2022(小倉競輪G1)」です。競輪発祥の地である小倉競輪場できらめく、秋の夜長の夢舞台。開催期間は祝日の勤労感謝の日を挟んで6日間にも及び、今年のキャッチフレーズである「宇宙一を目指して」なお祭りです。

競輪祭は年末の「KEIRINグランプリ2022(平塚競輪GP)」の最後の切符をかけた戦いであるとともに、ガールズケイリンの選手にとっても「ガールズグランプリ2022トライアルレース」が開催されるため、非常に重要な開催となります。

注目点が目白押しのこのG1競走。目移りばかりしていてはいけません。ぜひともこの記事というガイドブックを手に、最高に楽しむ準備を整えていきましょう。

朝日新聞社杯競輪祭2022(小倉競輪G1)の詳細情報

開催年	優勝選手	所属支部
2017年	新田 祐大	福島
2018年	浅井 康太	三重
2019年	松浦 悠士	広島
2020年	郡司 浩平	神奈川
2021年	吉田 拓矢	茨城

過去5年の優勝選手は、上記のとおりです。いずれも誉れある初の競輪祭ウィナーであり、それは同時にこのG1競走が容易に連覇できないことを示しているとも言えるでしょう。

競輪祭の特徴として、「若手選手が強い傾向にある」点も見逃せません。最年長優勝は2015年の武田豊樹選手で、当時41歳でした。

一方、歴史を通してみると優勝選手の平均年齢は27.7歳という際立った若さであり、実際に昨年の覇者である吉田拓矢選手は当時26歳での戴冠でした。また、2020年の郡司浩平選手も当時30歳、2019年の松浦悠士選手も当時28歳ですので、勢いのある若手選手を狙うことが、車券攻略の鍵になりえます。

銀輪ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

朝日新聞社杯競輪祭において、新進気鋭の若手を狙いたいという情報は、先の項目で触れたとおりです。無論にして、今回はS級S班が全員出走。さらに、今年のG1競走V3を狙う脇本雄太選手や、ついにグランドスラムを達成した新田祐大選手など、きらめくタレントがずらりと勢ぞろいします。

1. 吉田拓矢が描く連覇への夢！競輪祭で再びの歓喜を狙え
2. 清水裕友が2年ぶりのG1制覇を目指す！地元記念5連覇から目指す高み
3. 寺崎浩平はG1だって狙えるぞ！ヤンググランプリとの両獲りへ進撃だ

それでも、今回のシリーズではぜひとも「20代で狙うならこの選手だ！」という点に絞り、上述の3名をピックアップしました。昨年の覇者である吉田拓矢選手を筆頭に、心躍る未来にあふれたレーサーたちです。それぞれの詳細について、各項目で解説します。

シリーズ展開予想①／吉田拓矢が描く連覇への夢！競輪祭で再びの歓喜を狙え

黄金世代107期のスーパールーキーは、ついに栄光の玉座へとたどり着きました。「朝日新聞社杯競輪祭2021(小倉競輪G1)」での吉田拓矢選手の優勝は、まさにそう形容すべき快挙だったのです。

常にラインのために駆ける意識に満ちた彼は、ついにその競走スタイルを貫き、G1タイトルさえも手中に収めました。そして、2022年シーズンを誉れある赤パンとともに、S級S班のトッププレイヤーとして戦いました。

今、最高の思い出が残る、この小倉競輪場へとやってきます。北九州メディアドームは、吉田選手にとってはこれ以上ない栄光の地と言えるでしょう。

無論、相手は強大です。ほかのS級S班も全員出場しますし、脇本雄太選手や新田祐大選手といった、2021年度はナショナルチームでの戦いに専念していたスーパースターが戻ってきました。

ですが、これまでも楽ではない戦いを切り抜けてきたのが、吉田拓矢選手です。関東の星のみならず、日本のトップレーサーとなった吉田選手なら、再び競輪祭優勝の栄誉を掴み取ることが可能でしょう。

事実、ここ2節は「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2022(前橋競輪G1)」、「周防国府杯争奪戦2022(防府競輪G3)」とビッグレースで立て続けに決勝進出を果たしています。

いよいよ迎える大決戦。「KEIRINグランプリ2022(平塚競輪GP)」への切符を手にするため、1995年5月7日生まれで27歳という若さから裂帛の気合を放ち、最高の競走を演出します。

シリーズ展開予想②／清水裕友が2年ぶりのG1制覇を目指す！地元記念5連覇から目指す高み

清水裕友選手は、快挙を成し遂げました。前節の「周防国府杯争奪戦2022(防府競輪G3)」。地元防府市の出身である清水選手は、初日特選こそ6着と敗れたものの、二次予選1着、準決勝1着と堂々たる走り。そして、決勝も1着となり、なんと地元記念5連覇という偉業を達成したのです。

防府が誇る名選手は、まさしく防府における絶対的な王でした。今年も「ウィナーズカップ2022(宇都宮競輪G2)」で優勝。2021年の松阪開催に続いての同シリーズ連覇を達成し、特別競輪での活躍を続けられることを証明しました。

それでも、G1競走での優勝は「読売新聞社杯全日本選抜競輪2020(豊橋競輪G1)」から2年以上も遠ざかっています。ほかの競走で高い実力を示し続けているとはいえ、期するものはあるでしょう。

1994年11月9日生まれの28歳。誕生日を迎えたばかりです。身長は168cmと小柄ながら、体重は82kgと筋骨隆々。快速だけでなく、当たりの強さも身につけた、これぞ競輪選手という強靭さです。でなければ、地元記念5連覇などというとてつもない記録は打ち立てられなかったでしょう。

いよいよ迎えた、2022年の正念場。防府市の誇り、山口の誇り、中国地区の誇り、あらゆるプライドをその身に秘め、関門海峡を越えて小倉へと乗り込みます。

シリーズ展開予想③／寺崎浩平はG1でもやれる！ヤンググランプリとの両獲りへ進撃だ

令和の競輪において、福井支部の名選手といえば、誰もが脇本雄太選手の名前を挙げるでしょう。しかしながら、福井には脇本選手以外の光り輝く才能がいることを、改めて知るべき時が近づいているのかもしれません。

1994年1月4日生まれの28歳。デビューは117期で、年末の「ヤンググランプリ2022(平塚競輪G2)」にも選出されているのが、福井の寺崎浩平選手です。

昨年の静岡開催のヤンググランプリでは3着。青森の小原佑太選手、ならびに福島の高橋晋也選手の後塵を拝する形になりました。3連単2-4-9は261番人気で57,470円と大荒れを演出したのですが、それでも上がり最速での3着は、本当に悔しかったであろうことは想像に難くないでしょう。

そして、今や寺崎選手はG1競走でも戦える力を示しました。2節前の「オールスター競輪2022(西武園競輪G1)」では、一次予選1で1着、一次予選2で2着を獲り、堂々の一次選突破。二次予選でもSからの1着、準決勝ではBを取っての3着で見事に決勝進出を果たしました。

また、この準決勝では昨年のグランプリウィナーである古性優作選手に前を託され、見事に古性選手ともども決勝進出を決めたわけですから、実に良い競走をしたと言えます。

その決勝では脇本雄太選手と古性優作選手という、あまりにも豪華すぎる近畿コンビに前を託され、決して勝利に貢献できるレース運びとは言えなかったものの、大きな経験を積みました。

自転車競技にもチャレンジしている寺崎選手。実は、このオールスター競輪は約4ヶ月ぶりの競輪での実戦でした。自転車競技のアジア選手権で胃腸炎にかかり、そこから3ヶ月療養の上で7月に自転車競技で復帰。次いで久々の競輪の実戦で、大きな仕事をやってのけたのです。

今や、彼もまた日の丸を背負うことが期待されている存在と言えます。であればこそ、今回の「朝日新聞社杯競輪祭2022(小倉競輪G1)」における活躍も、決して値段が高すぎることはない。そういう希望も湧いてくるのです。

小倉競輪場のバンクの特徴

小倉競輪場は競輪発祥の地であり、また、移転の際にはその誇りを体現するかのような施設として設計が行われました。その結果として生まれたのが、「最高に走りやすいバンク」という誉れ高い評価の走路です。

1. なんという走りやすさ！小倉は競輪選手を喜ばせる全国屈指の快速バンク
2. 数字も示す総合力！小倉ではどんな戦い方も可能だ

すなわち、小倉バンクの特徴は、上記のようなポイントに集約されるでしょう。あらゆる面でレベルが高く、競輪界最大のお祭りを開催するにふさわしい要素を備えています。

さらに、当サイトで公開している小倉競輪場を特集した記事もご覧ください。日本選手権やKEIRINグランプリに匹敵する一大イベント「競輪祭」を、誰よりも楽しみ尽くすための情報がたっぷりと詰め込まれています。

特徴①／なんという走りやすさ！小倉は競輪選手を喜ばせる全国屈指の快速バンク

移転前の小倉競輪場は周長500mと大きめの設計でしたが、その後に周長400mへと改装されました。その後、現在の北九州メディアドームへ移転するにあたっても、短縮した400mの周長を維持する方針が堅持され、現在の姿となっています。

今の小倉競輪場のメインテーマは、「走りやすさ」にあります。当時全国50箇所にあった競輪場のデータを調べ尽くし、最良の組み合わせを専門家が吟味した結果、最高にして最強のバンクが生まれました。

とりわけ現代の競輪、ひいては世界のケイリンに対応することを主眼として作られているため、劇的な上がりタイムが出やすいのも特徴です。

さらに、当時は前橋競輪場(2022年11月現在はネーミングライツで「日本トーターグリーンドーム前橋」)が先行するドームバンクだったため、その長所をふんだんに取り入れました。

スピードケイリンとラインおよび競りの文化の競輪。それぞれの良さが生きやすいため、どの選手も持ち味を最大限に発揮できるのが、小倉競輪場の最大の特徴なのです。

特徴②／数字も示す総合力！小倉ではどんな戦い方も可能だ

雨風の影響を受けないドームバンクである、小倉競輪場。脚質の有利不利が小さいであろうことは、推して知るべしでしょう。あえて言うなら「豪快なまくりが決まりやすい」というキャッチフレーズを使うべきで、実際に1着決まり手の「まくり」は30%にもおよび、かなり高い数字になっています。

それでも、ほかの1着決まり手は「逃げ：25%」と「差し：45%」ですから、絶妙なバランスが保たれていると言えます。

また、2着決まり手に関しては「逃げ：21%」「まくり：16%」「差し：21%」「マーク：42%」と、こちらも良好なバランス。あえて言うなら、まくり切れなかった選手も残りやすいと言えるでしょうか。

加えて、G1競走である競輪祭が毎年固定で開催されているため、この開催に特有の傾向があります。それは競輪の基本として、「先頭選手を利用できる番手選手が有利」な面が見られるということです。

今回もトップレベルの自力型選手がそろいましたが、それを上手く利用する選手の台頭が見られるかもしれません。競輪ならではの戦略を存分に楽しみつつ、見事に展開を読み切った車券を構築していきましょう。

ガールズグランプリ2022トライアルレースが競輪祭の初日(11/22)から3日目(11/24)、まで開催！

6日間にかけて行われる、競輪界最大のお祭りたる競輪祭。このロングランの前半期間には、「ガールズグランプリ2022トライアルレース」が実施されることもあわせて知っておきましょう。

ガールズグランプリ2022トライアルレースとは、呼んで字のごとく、年末の「ガールズグランプリ2022」への優先出走権をかけた戦いです。ガールズグランプリの選考基準の中で唯一「優勝が出場権に直結するレース」であり、すなわち男子のKEIRINグランプリにおけるG1競走優勝に値すると言えるでしょう。

ガールズケイリンの華やかな選手たちにとっては、ぜひとも勝利したい舞台。それがこのガールズグランプリ2022トライアルレースなのです。出場を予定しているのは、誰もが知るガールズの選手ばかり。現時点で競走得点の高い、一部の選手を抜粋して見てみましょう。

選手氏名	所属
佐藤 水菜	神奈川
太田 りゆ	埼玉
梅川 風子	東京
石井 寛子	東京
児玉 碧衣	福岡
柳原 真緒	福井
尾方 真生	福岡
山原 さくら	高知

いずれも女王の資格十分の、すばらしい競走能力を持った才媛たちばかりです。昨年のガールズグランプリで優勝した高木真備選手が、今年になって電撃引退したため、誰もが新たな女王の座を狙っています。であればこそ、このトライアルレースでの輝きは、間近に迫った年末決戦でのポテンシャルに直結する戦いになるでしょう。

朝日新聞社杯競輪祭2022(小倉競輪G1)のまとめ

2022年もいろいろなことがありました。それは競輪における出来事であり、日本や世界における出来事であり、また、この記事をご覧の皆様ひとりひとりにとっての大切な出来事でもあったでしょう。

嬉しいことも悲しいことも、すべては歴史の川に浮かぶ記念碑となります。そこから目を転じれば、目の前には栄えある競輪祭。今を存分に楽しむことで、花咲く未来があるはずです。

さあ、良いお祭りを。一生語り継げるような、すばらしい6日間を堪能しましょう。来年の誰かがうらやむような、素敵な時を過ごしましょう。決して忘れ得ぬ最高の時間が、ここに明確に用意されているのですから。

小倉競輪場のアクセス

住所	福岡県北九州市小倉北区三萩野3-1-1
電話番号	093-941-0945

福岡県北九州市にある小倉競輪場は、日本で最初にできた競輪場であり、すなわち「競輪発祥の地」ということになります。ボートレースの聖地にして発祥地が長崎県大村市のボートレース大村であれば、同じ九州にあるこの小倉競輪場こそが、競輪にとっての聖地なわけです。

元々は競輪専門のバンクがあるのみでしたが、1998年に北九州メディアドームが完成し、そこに移転することになりました。よって、現在は天候に左右されないドーム型施設となっていますが、なおも変わらぬ競輪発祥の地としての威厳を保っています。

この朝日新聞社杯競輪祭を固定で開催していることから、基本的に開設を祝う記念競輪が行われないという意味で、特別な扱いをされている事実がわかるでしょう。

ただ、2019年と2020年に限り、開設70周年の区切りを祝い、小倉濱田翁カップが開催されました。これらはいずれも遠征勢である和歌山の南潤選手、神奈川の松坂洋平選手が制しており、誰もが力を発揮できるバンクであることを証明した結果となっています。

電車・無料送迎バスでのアクセス

小倉競輪場は公共交通機関でのアクセスが容易であり、最も推奨される手段となっています。電車で最寄り駅まで移動しての徒歩、あるいはターミナル駅からの無料送迎バスという2つの手段が使える点も嬉しいところでしょう。

小倉競輪場の最寄り駅は、北九州モノレール(北九州高速鉄道)の「香春口三萩野駅(かわらぐちみはぎのえき)」です。北九州モノレールには、北九州市のターミナル駅であるJRの「小倉駅」から乗車可能です。

また、このJR西日本およびJR九州の「小倉駅」からは、本場までを結ぶ無料送迎バスも運行しています。小倉城口の8番のりばから、平和通り、三萩野を経由し、小倉競輪場に到着するルートで、所要時間はおよそ15分ほどです。

自動車でのアクセス

小倉競輪場には無料駐車場が約1,600台分用意されており、近隣には有料駐車場も存在します。ただ、競輪祭は輪界きってのお祭りなので、確実に停車できるという保証はありません。

小倉競輪場の最寄りインターチェンジは、九州都市高速道路の「足立出入口」です。都市部を走る都市高速のため、ランプから出て約数百メートルで、本場への到達が可能です。

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