競輪予想するときに出走表を見ると「競走得点」が書かれていますが、何のことだかご存知ですか?
出走表に掲載されている情報の中でも、「競走得点」は競輪予想の指標として重要な項目となっています。
出場している選手の調子や実力を把握できるデータです。
この記事では、「競走得点」の意味や、その計算方法、競走得点を利用する方法など、競輪予想に役立つ情報を紹介していきます。
目次
競走得点とは?
まずは、「競走得点」とは何かというところから説明させて頂きます。
競輪選手と言えば、どの選手も太い太ももで速そうに見え、見た目だけでは競輪選手の実力を判断する事ができないでしょう。
「どこを見れば強い選手を判断できるの?」
「実力のある選手を1着の軸にしたい!」
などを、競輪予想の時に考えたことはありませんか?
競輪の勝敗は、選手自身の実力によってきまってくる勝負の世界です。
しかし、どの選手が強いのか、勝っているのかなど、判断する事は難しいですね。
そんな時に、選手の実力を把握できるのが、各選手の「競走得点」です。
簡単に説明すると、4ヶ月間の間に行われたレース結果から計算された選手の実力を数値かしたデータです。
「勝てる選手」「強い選手」が視覚的にひと目で分かり、1,2着の軸となる競輪選手を判断しやすくする項目です。
競走得点は選手の強さ数値化したデータ
競輪における「競争得点」は上記でも説明した通り、選手の実力が数値化されたデータです。
選手の4ヶ月間の成績が数字として明瞭化された指標です。
「競走得点」は各レースのグレードと着順によって与えられる得点が定められています。
格が高いレースで勝利したり、上位の着順に入り込むことができれば、より高い競走得点を獲得できる仕組みとなっています。
競走得点は級班入れ替えの判断基準!
競輪では、ランクを表す班級は上位から「SS」、「S1」、「S2」、「A1」、「A2」、「A3」とガールズケイリンだけの「L級1班」に分けられています。
これらの班空は、前期は1月~6月、後期は7月~12月と、前期、後期ごとに獲得した競争特手の平均値から級班の入れ替えが判断されます。
班級を決めるための審査は、前年の同じ期の成績が対象となってきます。
つまり、今年度に定められた阪急は、前年度の前期の成績に基づいて審査されたものです。
競輪選手達は、班級を上げるために、半期ごとの競走得点の平均値を高くするように常に争っています。
競走得点はどこで見れるの?
競争得点は競輪のレース予想にはとても重要な指標です。
各選手の競走得点はどこで見れるの?と探している方もいるかもしれません。
各選手の競走得点は、競輪場で無料配布されている出走表や競輪オフィシャルサイトで見る事ができます。
掲載されているデータは直近4ヶ月のレース結果に基づく得点で、各開催レースの終了後に随時更新されています。
競走得点が高ければ高いほど、「勝てる選手」「強い選手」と言えるので、競輪予想する際には参考になります。
これから車券購入を考えているのであれば、必ず競争得点の項目は必ず確認しましょう。
競走得点の計算方法や仕組み
競走得点には、得点を決める仕組みや計算方法がきちんと定められています。
いったいどの様に計算されているのかを把握し、きちんとした選手の実力を知っていきましょう。
競走得点の仕組み
競輪のレースは、基本的に3日以上のトーナメント方式で開催されています。
まず、初日レースの着順によって2日目の出走番組が決まります。
そして、2日目の着順は3日目に反映されます。
競輪は独自の勝ち上がり方式が採用されているため、当日のレースで負けてしまったとしても、翌日以降のいずれかのレースに参加する事ができます。
各レースは「GP」や「G1」の様にグレードごとに格付けされており、着順ごとに与えられる競走得点が定められています。
グレードが高いレースほど、勝利したときの競争得点の点数が高く設定されているので、勝ち上がる事で高得点を得る事ができます。
また、格が高いレースで勝利したり、上位の着順に入り込むことができれば、より高い競走得点を獲得できる仕組みとなっています。
競走得点の計算方法
次は競走得点の計算方法についてご説明します。
競走得点の基準には「中間値」というものが定められているのを覚えておきましょう。
各レースには、中間値というものが定められており、出走表で確認することができます。
「中間値」とは9車立てのレースであれば「5着」に、7車立てのレースであれば「4着」に与えられる競争得点のことです。
この中間値に設定されている着順より1つ上の着順であれば、プラス2点、1つ下の着順になってしまうと、ー2点の競走得点が与えられます。
出場する全ての開催レースでの競走得点の合計値を出し、出走回数で割ることで、競走得点の平均値を出すことができます。
この数値が最新の競走得点の数値となります。
また、「落車」や競争を中止するなどして、競争が不成立となってしまった場合は選手は失格となり、競走得点は与えられません。
競走得点をは何に使えるの?
競走得点についてをしっかりと理解する事で、より精度の高い予想を考えていく事ができます。
では、競走得点をいったいどの様に活用していく事ができるのか見ていきましょう。
競争得点は選手の実力や調子を知る上で必要な情報
競争得点は今季のと得点によって選手の強さを表すデータです。
本来は級班の昇格や降格を決めるためのデータになりますが、競走得点はレース予想の参考に非常に役立てる事ができます。
競走得点から読み取れるものとして例を挙げてみましょう。
例えば、前期と今期の競争得点の違いを参照して今期の調子を判断することができたりや、選手間の強さを比較することもできます。
競輪選手の今期の実力や能力を数値化して表しているのが競走得点であり、レース予想に使える指標であると言えます。
したがって出走表に記載されている数値は、選手の現在の力や調子を把握するために、欠かせない情報の1つなのです。
競走得点は競輪予想の精度を格段にアップさせる
自分で競輪の車券予想をして購入するのであれば、根拠のある自信を持った予想を考えたいものです。
選手の細かなデータが記載してある出走表から、過去のレースの実績や、実力、調子、決まり手など予想にひつ王な情報が沢山入手する事ができます。
その中の1つが「競走得点」であり、選手の強さや調子を知るために必要不可欠な情報です。
競輪の車券予想において最も重要視されるポイントは「ライン形成」と「レース展開」を考えることです。
「先行する選手は誰なのか」「差してくる選手は誰なのか」「どのようなラインになってくるのか」などです。
例えば、逃げ先行で有利な選手であれば、B(バック)回数、決まり手、ラインの長さなどの項目を参照します。
これにより誰が逃げるのか見当をつけることや、先行と追い込みの比率を見て選手が得意な展開を知るやり方があります。
さらに、これらの情報に選手の強さを表す数値でもある「競走得点」を加味することで、より精度の高い予想を作る事ができます。
レース予測の際に競走得点を参考にする際の注意点とは?
競輪における競走得点は、競輪選手の実力や調子を知る上で非常に重要なデータという事が分かって頂けたかと思います。
しかし、競走得点を予想に取り入れる際には注意しなければならない点があります。
競走得点を絶対視しないこと
競走得点は、選手の実力や強さを表す数値ですが、必ずしも競走得点の高い選手が活とは限りません。
レースの展開次第では、競走得点の実力差があるのに、競走得点の低い選手が勝ってしまう事は少なくないので、信じきらない事が大切です。
もし、競走得点の高い選手ばかり勝つのであれば、車券を購入する方たちはみんな同じ買い目となり、オッズも下がってしまうでしょう。
なので、競走得点だけで予想を考えるのではなく他のデータと合わせて予想を考えていく事をおすすめします。
特に、競走得点の数値が拮抗している場合は注意が必要です。
ただし、競走得点が10点以上離れている選手間では実力差を判断する上で信頼度が高く、競走得点の数値を優先的に考えても良いでしょう。
級班入れ替え時には注意が必要
競走得点を予想のファクターとして考えるのであれば、班級入れ替え時には注意してください。
例えば、級班入れ替え後のA級決勝で、S級降格組とA級残留組、更にA級1-2班に上がってきた成長株の競走得点を比べる時です。
各選手の競走得点が前級班時のものを引き継いでいるため、その級班では競走得点の高い選手=強い選手というセオリー通りにならない場合があり、競走得点が低い選手が勝利してしまう事があるので注意してください。
まとめ
今回は競輪における競走得点は何か、競争得点の仕組み、競走得点の活用方法、競走得点を利用する際の注意点などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
競走得点は、選手の実力や能力、調子を知るためには数値で表されていることもあり、直感的に分かり、非常に便利なものです。
しかし、出走表で見れる競走得点はあくまでも目安に考えるのが良いでしょう。
車券を予想し購入するのであれば、各選手の調子、脚質、決まり手、などの他の要素を主軸にし、競走得点を加味する方が良いという事を覚えておいてください。
競輪の予想をする際には、選手の特徴やレース展開を見極める事が最も重要となってきます。
出走表には、それらの情報を示すデータが沢山ありますが、競走得点は選手の「能力」や「調子」を表すものと理解してください。
車券予想の精度を高めるには、競走得点以外の主軸となるファクターが重要となってきますが、競走得点の仕組みや計算方法を知る事によって、競走得点を加味した予想を考えていけるのではないでしょうか?