2022年の競輪はここに終幕する!
平塚競輪場で行われる、2022年競輪の最終決戦。「KEIRINグランプリ2022(平塚競輪GP)」がやってきます。
数多くのドラマを生んだ今年の競輪、そして2022年もいよいよ最終盤。1年を締めくくる大イベントとして、KEIRINグランプリは欠かせません。
この記事では、2022年のKEIRINグランプリ、究極の一発勝負に関して明確な買い目での予想を提示。その根拠を示すことで、皆様の予想の一助となることを目指します。
また、グランプリに出場する9人の選手がどういった存在なのかにもフォーカスを当て、予想の参考にしていただくとともに、現地観戦希望者向けの入場規制の有無情報などを盛り込みました。
KEIRINグランプリが行われる前はもちろん、終わった後も長く楽しめる内容です。歴史の1ページとして、じっくりとご覧ください。
- 近年のKEIRINグランプリの傾向は今年も続く!?簡単に分析してみましょう
- 今年のKEIRINグランプリに出場する9人の情報をたっぷりお届け!
- 「KEIRINグランプリ2022(平塚競輪GP)」は入場規制あり!現地観戦予定の方はご注意を
目次
KEIRINグランプリ2022(平塚競輪GP)の詳細情報
開催年 | 優勝選手 | 所属支部 |
2017年(平塚) | 浅井 康太 | 三重 |
2018年(静岡) | 三谷 竜生 | 奈良 |
2019年(立川) | 佐藤 慎太郎 | 福島 |
2020年(平塚) | 和田 健太郎 | 千葉 |
2021年(静岡) | 古性 優作 | 大阪 |
過去5年のKEIRINグランプリの優勝選手はご覧のとおり。車番で見ると、⑨→①→④→④→④という並びです。4番車が3年連続優勝しているというのは、やはり目を見張る事実ですね。今年の4番車は秋田の「守澤太志」選手です。北日本ラインの団結によって、見事に勝利を手中に収めることができるでしょうか。
近年はV2達成こそありませんが、古性優作選手、佐藤慎太郎選手はその資格を有しています。特に、古性優作選手は優勝すればグランプリ連覇の偉業達成となりますが、果たしてどうなるでしょうか。
銀輪ギャンブラー真里谷のKEIRINグランプリ予想/KEIRINグランプリ出場選手紹介
KEIRINグランプリの9名の編成はすでに確定しており、その並びの予想もすでに各所に掲載されています。注目はやはり4車連係となる北日本ラインでしょうし、それを打ち砕く対抗格は超強力な近畿の2車ラインでしょう。
②郡司
③新山-⑦新田-④守澤-⑧佐藤
⑤松浦
⑥平原
⑨脇本-①古性
単騎3名もすばらしい実力者であり、実質的に混成ラインのような働きをするかもしれません。また、近畿2車についていって漁夫の利を狙ったり、北日本4車に切り込むといった動きを見せたり、混戦を作り出す要因になると考えられます。
とはいえ、北日本ラインの番手は、競輪界屈指の実力たる新田祐大選手です。新山響平選手が間違いなく駆けてくれるからには、決して明け渡せない番手と言えるでしょう。
一方、素の実力ならば間違いなく最強の脚力である脇本雄太選手が、4車ラインに飛びつくなどして自らの強みを消すとも思えません。
したがって、やはり北日本4車ラインが俄然有利、そこに挑む近畿2車ラインで、展開の乱れを狙う単騎3車という構図は揺るがないと考えるべきです。
最も勝ち筋として考えられるのは、競輪祭では新田選手の番手から新山選手が発進したように、こちらでは新山選手の番手から新田選手が発進するパターンです。その貢献を狙って「決死駆け」をしたとも言えますから、新山選手は何がなんでも前へ行くでしょうし、行かなければ意気に応えられません。
たとえ脇本選手らの超強力なライバルがいるとしても、必ずや北日本の3車を活かすこと。これが新山選手の使命であり、裏を返せば、彼が車券に絡む確率は極めて薄いと言えるでしょう。ほぼ確実に、新田選手は早めに番手発進し、新山選手はそこで「発射台」としての役目を終えることになります。
これを防ぐために、脇本選手と古性選手のライン、そして単騎3車は活動することになりますが、4車ラインの厚みは相当に堅固ですから、打ち崩すのは大変でしょう。
⑦-④⑧⑨-①②④⑧⑨ 12点
⑨-①④⑧-①②④⑧ 9点
よって、点数としては多くなってしまいますが、上記のような3連単21点がKEIRINグランプリの勝負目になると考えられます。新田選手が勝つパターンと、脇本選手が力づくで飲み込むパターン、2通りの展開をもとにした形ですね。
では、実際にその実現性はどれくらいあるのか。2022年のKEIRINグランプリに出場する9名の選手について、最近の実績を軸に見ていきましょう。
KEIRINグランプリ出場選手紹介①/古性優作
誰が彼を忘れるものでしょう。威風堂々、2021年のKEIRINグランプリの優勝者であり、今年もまたG1競走で激烈な活躍を見せた、大阪の古性優作選手です。
前節の「朝日新聞社杯競輪祭2022(小倉競輪G1)」では、3日目の二次予選Aでまさかの6着敗退となりましたが、それ以外はすべて3連対とトップクラスの実力を発揮しました。脇本雄太選手の番手という最高の環境がある今回、目指すはもちろんKEIRINグランプリ連覇という偉業達成です。
KEIRINグランプリ出場選手紹介②/郡司浩平
神奈川支部、そして南関東地区の英雄が、孤独な戦いに挑みます。神奈川の郡司浩平選手です。その強さを一から説明する必要は絶無。今年も見事にKEIRINグランプリへとやってきました。
前節の「朝日新聞社杯競輪祭2022(小倉競輪G1)」でも、その存在感は健在。初日から最終日までオール2連対で駆け抜けました。とりわけ、決勝では北日本ラインの盤石な4車ラインに果敢に挑戦し、2着の準優勝を獲得しています。今回は単騎での戦いですが、そのハンデを覆せる力を持った選手です。
KEIRINグランプリ出場選手紹介③/新山響平
競輪祭にて、ついに憧れのG1に手が届いた。青森の気鋭の107期が、新山響平選手です。それはすなわち、同期の吉田拓矢選手からS級S班の地位を奪取することにもつながりました。
今回は北日本4車ラインの先頭を任されます。彼に課せられた使命はひとつ。この究極の戦いにおいて、北日本のなかからグランプリウィナーを生み出すこと。大役ですが、それを成すだけの力があります。踏みまくっていただきましょう。
KEIRINグランプリ出場選手紹介④/守澤太志
秋田の守澤太志選手は、今の競輪界でも過小評価されやすい存在かもしれません。しかし、G1競走での3連対率が随一であることを知れば、そんな風評はたやすく吹き飛んでしまうでしょう。
前節となった競輪祭でも、きっちり決勝まで勝ち上がりました。南関東ラインの動きによって5着にこそなってしまいまいたが、それでも安定した実力を見せています。2節前の「泗水杯争奪戦2022(四日市競輪G3)」では優勝しているように、勝ちきる実力がある点も見落としてはいけません。
KEIRINグランプリ出場選手紹介⑤/松浦悠士
中国地区の誇るヒーローは、例年以上に厳しい戦いに挑みます。広島の松浦悠士選手です。これまでは山口の清水裕友選手がともにS級S班としてKEIRINグランプリにも出場していたのですが、今年は北日本勢が非常に強力で、自らは単騎ということになりました。
さて、彼の出番はないのでしょうか。いいえ、決して油断はできません。前節の地元記念「ひろしまピースカップ2022(広島競輪G3)」でも、怪我せず無理せず期待に応えるというミッションを見事に遂行し、優勝を勝ち取りました。競走の巧みさは輪界随一。侮れないところを見せてくれそうです。
KEIRINグランプリ出場選手紹介⑥/平原康多
もし、「ミスター競輪」という称号をつくって、競輪の歴史から何人か選ぶとしたら、間違いなくその候補に入るでしょう。それが埼玉の平原康多選手です。タテも強いし、ヨコもすごい。あらゆる動きができるオールマイティ。
なのに、KEIRINグランプリが勝てない。昨年も万全の態勢で挑みながら2着。あと少しが届かないという悔しさを味わってきました。今年は昨年に比べて大いに厳しい状況ですが、逆境を幾度となく跳ね返してきた経験が、まさかの悲願達成へとつながるかもしれません。
KEIRINグランプリ出場選手紹介⑦/新田祐大
グランドスラム達成。そんな競輪史に残る偉業を達成したのが、福島の新田祐大選手です。一時は本当に苦しむ競走が続きましたが、「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2022(前橋競輪G1)」の優勝によって、ついに偉業を成し遂げました。
そして、競輪祭では献身的な走りによって、若手のG1初制覇をアシスト。かくて、今回のグランプリでは4車ラインの2番手という、優勝に最も近い存在としてやってきます。冬の湘南バンクに王者として君臨する準備は整い、いよいよ豪快なアクションによって栄光を勝ち取る時が来ました。
KEIRINグランプリ出場選手紹介⑧/佐藤慎太郎
2019年、立川競輪場でグランプリウィナーとなった、福島の佐藤慎太郎選手。11月に46歳になった佐藤選手は、まるで衰えを知りません。コワモテから放たれる、ファンに愛されるスマイルは、今回のグランプリでも勝利の歓喜とともに見られるでしょうか。
北日本ラインの4番手。勝利するための障壁は大きいですが、決して不可能ではありません。また、北日本の同輩たちのため、その役目を果たす気持ちも十分なものがあるでしょう。「ガハハ」と豪放磊落に笑いながら、彼の競輪道が再び平塚で輝きを見せます。
KEIRINグランプリ出場選手紹介⑨/脇本雄太
最強。ただそう呼ぶにふさわしい存在こそ、福井の脇本雄太選手です。ナショナルチームの責務から帰還した今年、2022年は、「日本選手権競輪2022(いわき平競輪G1)」と「オールスター競輪2022(西武園競輪G1)」の2つのG1を獲得。なかでもオールスター競輪は5つの競走すべてで1着という、”誰も止められない”力を存分に発揮しました。
しかも、S級選手としての連勝記録も更新。歴史に力強く名前を刻んだからには、次に目指すはKEIRINグランプリを制することに他なりません。彼にはどんな時にも、結果欄の「①」がよく似合います。そして、グランプリウィナーになったならば、車番の①もよく似合うようになるでしょう。
KEIRINグランプリ2022(平塚競輪GP)のまとめ
2022年の競輪シーズンも、いよいよ最後の戦いを迎えます。同時に、激動の2022年そのものも、2023年へとバトンを渡します。
良いことも悪いこともひっくるめて、最高のこの戦いによって良き終止符といたしましょう。KEIRINグランプリには「終わり良ければすべて良し」を実現してくれる、無限のパワーが備わっているのですから。
平塚競輪場のアクセス
住所 | 神奈川県平塚市久領堤5-1 |
電話番号 | 0463-21-3935 |
「湘南バンク」の愛称で知られる平塚バンク。2年前に続き、KEIRINグランプリの開催地に選ばれました。
大レースを開催するのにふさわしい立地、バンク、集客能力を備えており、東日本屈指の人気バンクと言えるでしょう。
KEIRINグランプリ2022(平塚競輪GP)の入場制限/入場規制情報
2022年12月30日(金)、KEIRINグランプリ本戦の当日は、いつもより早い午前8時30分に開門する点に注意しましょう。
同時に、冬の到来とともに再び感染が拡大しつつある「新型コロナウイルス」の感染予防のため、現時点では場内滞留人数が「2万人」に制限されています。2017年には1万6千人強の来場者数だったため、この水準であれば規制は行われませんが、競輪人気が右肩上がりで上昇している現在、確実に入場できるとは断言できません。
入場の際には「マスクの着用」「手指消毒」「検温」が求められていることから、入場そのものにも時間が掛かることが予想されます。現地観戦を希望する場合、余裕をもった行動、および万全の感染拡大防止対策が大切と言えるでしょう。
電車・無料送迎バスでのアクセス
平塚競輪場への公共交通機関によるアクセスは、最寄り駅までの移動後、そこから発着している無料送迎バスを利用するルートがおすすめです。この手段が使える駅は、JRの「平塚駅」と、小田急の「本厚木駅」です。
平塚駅も本厚木駅も、それぞれ南口からバスが発着していますが、KEIRINグランプリ開催日は多くの観客が想定されることから、バス停の発着場所の移動などが起きる可能性が高くなっています。当地の係員の方の指示に従いましょう。
自動車でのアクセス
平塚競輪場には、約3,000台を収容可能な無料駐車場が用意されています。自動車での来場も十分に視野に入りますが、グランプリは多数の人出が予想されるため、それでも利用できない可能性がある点には注意してください。
平塚競輪場の最寄りインターチェンジは、新湘南バイパスの「茅ヶ崎海岸IC」です。降りたら国道134号線を平塚方面へ進み、湘南大橋を渡って高浜台交差点を右折。国道129号線を直進するルートが、平塚競輪公式によって推奨されています。