みなさんは競輪で上がりタイムを予想に組み込んだことはありますか?スピードを争い着順で勝敗が分かれる競輪では、「タイム」というデータが非常に重要になってくるでしょう。
そこでこの記事では、競輪の中で、一番スピードが出る部分である最後の250Mで測定した上がりタイムについて詳しく解説します。
また、その上がりタイムについて過去のレースなどの記録も合わせて紹介するので、最後まで読んでみてください。
目次
そもそも上がりタイムとは?
競輪の上がりタイムと聞いて、あまり詳しくわからない方に簡単に説明します。
競輪の上がりタイムとは、競輪で一番盛り上がる最後のBSからゴールまでの距離のタイムです。
この部分は、全ての選手が全力で自転車のペダルを踏み、一番白熱する部分とも言えるでしょう。
この上がりタイムが一番速い記録を残した選手は、競輪場にも正式に記録されて、抜かれるまで永遠に名前が名誉として残ります。
また、次のレースなどでも上がりタイムを基準に予想を立てたり、上がりタイムで選手の脚質の強さを判断する材料にも使えるため、非常に有力な情報です。
この上がりタイムに注目してレース予想を考えてみるのも面白いでしょう。
上がりタイムの調べ方
上がりタイムは、過去のレースで振り返ることで各選手のタイムを確認することができます。データベースとなるサイトは、競輪の公式サイトである「KEIRIN.jp」などが一番正確なデータを保有しています。
そのため、自分が予想する選手の上がりタイムを参考に予想をしたい方は、過去のレースを調べてタイムを把握すると良いでしょう。
直近のレースの上がりタイムが過去レースよりも上がっていれば、選手の調子も上がっていると判断できるので、タイムの確認は重要です。
各競輪場にはバンクレコード(上がりタイム)が存在する
競輪では、各競輪場で一番速い上がりタイムが計測されたときに、バンクレコードと言って最速記録が競輪場ごとに残されます。
そのため、何年も記録が抜かれなければ現在引退している選手でも、塗り替えられない限り残り続けているんです。
また競走中では、先頭の後ろに位置する2番手の選手の方が風の影響を受けず、先頭より速い上がりタイムが計測されてしまう場合がありますが、バンクレコードは1着になった選手しか更新はされません。
競輪選手にとって、地元の競輪場でバンクレコードを残すことは、最大の名誉と言っても過言ではないでしょう。
自分が競輪を引退しても、一生残る記録なので、選手も頭の隅にはバンクレコードが何秒なのか頭に入っています。
ギア比のルール変更によるバンクレコードの更新増加
競輪のバンクレコードについては、2014年のギア比が正式にルール変更されてから多く記録更新が発生しました。
これはギア比だけの要因とは断言できませんが、選手の脚質によっては自転車のスピードが速くなる場合があります。
ギアが以前よりも大型に改良されたことによって、選手のスタミナや踏み込むタイミングが需要になってきますが、今までも大ギアに設定して走っていた選手にとっては非常に有利に働く場合があるでしょう。
そのような要因でバンクレコードが更新されています。
また、他の要因では選手自体の能力が高くなっているという話です。昔と比べて、トレーニング機材や栄養のある食事などが多くなり、筋肉量や体格なども大きくなっています。
アスリート全体にも言える話ですが、昔の選手より肉体的にも成長していることが影響しているでしょう。
これからも更にバンクレコードが様々な要因で更新することが予想されるので、非常に楽しみですね。
現在のギア比で予想方法は?
上記で説明した通り、2014年より規制が変わり現在まで3.93で競走をしてきましたが、そこで上がりタイムから予想する方法はどんなものでしょうか。
しかし、ギヤが下がれば色々な事が出来きます。
みんなが出来る様になれば戦法がなければ勝てなくなるという事象は起きてしまいますね。
まずはこの3つを軸に予想すると良いでしょう。
■選手の序列
■ 選手の戦法
■ 選手の過去タイム
上がりタイムは出走表で公開されています。
それぞれの選手が最後の250メートルに勝負を仕掛けて来ますが、これにはしっかりした戦術と、最後に追込む脚力が存在します。
それでは、近年でバンクレコードを塗り替えた選手を紹介します。
太田竜馬が特昇&バンクレコード更新
ここ最近でバンクレコードが更新された内容を探してみると、2016年に太田竜馬選手がバンクレコードを更新しました。
競輪では簡単にはできないバンクレコード更新ですが、太田竜馬選手は玉野競輪場でみごと決勝の上がりタイムで10秒5を叩き出し、平成11年11月15日に記録された松田治之選手よりコンマ2秒速いタイムで記録を塗り替えています。
太田竜馬選手は、この年非常に調子もよく高松競輪でも別府競輪で優勝し、さらには玉野競輪でバンクレコード更新と伝説を残しました。
ボスが上がり10秒5のバンクレコード樹立
2019年の8月20日に、四日市競輪で行われた、準決11Rでテオ・ボスが上がりタイム10秒5のバンクレコードを樹立しました。
これまでの記録は07年7月に前田拓也が出した10秒6でした。
ボスはレース終了後すぐに「オレの上がりタイムは何秒だった?」と聞くほど、自信がある走りだったとコメントを残しています。
コンマ1秒でも、速く走ればレコードになるという世界なので、速く走るという事に命を掛けている事がわかりますね。
まとめ
この記事では、競輪の上がりタイムの特徴や過去のバンクレコードについて解説しました。
上がりタイムの最後の250メートルは、競輪の一番白熱する部分でしょう。
しかし、ここで選手が捲りを決めるのかと予想するのは難しいですね。
過去のレースなどを見て、その選手の戦術の特徴を知る必要があります。
ぜひ、その部分を踏まえて、過去レースの上がりタイムを確認しながら、高い確率で勝てる予想をしてみてください。
競輪では、タイムを見ることは非常に重要です。