千葉競輪の開設記念競輪、「滝澤正光杯in松戸」は特殊な開催です。千葉競輪の開設競輪なのですが、名前からもわかるとおり、同じ千葉県にある松戸競輪場で催されます。
熊本地震の影響によって熊本競輪場が閉鎖中のため、久留米競輪場にて記念競輪を実施するのと似たケースになるといえるでしょう。こちらは千葉競輪場が2019年2月から改修工事に入ったことによって、同県の松戸競輪場での開催になっているものです。
そもそも、千葉競輪は「廃止か存続か」という瀬戸際に立たされた競輪場でした。売上の低迷もあって激論が交わされ、ついに屋内型木製250バンクへの大改修を条件として、ほぼ廃止に決まっていたところから一転存続へと逆転した経緯があります。
要因となったのが、ネット販売の普及による競輪界全体の底上げの風が感じられつつあったことでした。事実、その後の存続決定以降、各地で売上が息を吹き返し始め、新型コロナウイルスの流行に伴うステイホームの流れで、ネット主力の販売はより加速しています。
1949年(昭和24年)8月に開設した千葉競輪場は、2021年(令和3年)以降にリニューアルオープンを果たす予定です。そんな千葉競輪の新しい開設を祝い、迎える今回の滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の情報について、詳しく見ていきます。
目次
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の詳細情報
滝澤正光杯in松戸、ひいては滝澤正光杯は多くのドラマを生んできたレースです。4日間開催になった2002年から2019年まで、18回の開催で5回の地元千葉支部の選手が制しています。
また、武田豊樹、海老根恵太、金子貴志、村上義弘、三谷竜生と、千葉および松戸開催の別を問わずにグランプリ覇者の活躍が目立つのも特徴でしょう。
全体的な歴代優勝者の地区別統計(18回分)では、千葉5回の南関東勢の5回を筆頭に、北日本3回、関東3回、中部2回、近畿2回、九州2回、中国1回、四国0回となっています。
近い日程のオランダ王国友好杯2020(別府競輪G3)に有力選手が出場する傾向にもあるため、瀬戸内勢には苦しい結果が続いているといえるでしょう。また、12月には九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)も存在するため、余計に近畿よりも西の勢力は不利と考えられます。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の開催期間
2020年12月10日(木)~2020年12月13日(日)
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の出場選手
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の出場選手の一覧です。
残念ながら、今回の開催にはS級S班の選手が出場していません。当初は京都の村上博幸選手のみがあっせんされていましたが、負傷欠場によってSS不在が確定しました。逆に言えば、雌伏を続けていたS1やS2の選手が台頭するチャンスの開催となるでしょう。
とりわけ廃止の危機を間近に迎え、それを乗り越えた千葉の選手は、記念競輪への思いを強くしています。事実、S1とS2あわせて13名もの選手がここに名前を連ねてきました。今節の競走得点ランキング第1位の和田健太郎選手も含むため、特に注目したいところです。
級班 | 地区 | 選手名 | 期別 |
S1 | 北日本 | 佐藤 和也 | 95 |
S1 | 北日本 | 佐藤 友和 | 88 |
S1 | 北日本 | 守沢 太志 | 96 |
S1 | 北日本 | 成田 和也 | 88 |
S1 | 北日本 | 山崎 芳仁 | 88 |
S1 | 北日本 | 渡辺 一成 | 88 |
S1 | 北日本 | 小野 大介 | 91 |
S1 | 関東 | 武田 豊樹 | 88 |
S1 | 関東 | 芦沢 大輔 | 90 |
S1 | 関東 | 吉沢 純平 | 101 |
S1 | 関東 | 小林 大介 | 79 |
S1 | 関東 | 天田 裕輝 | 91 |
S1 | 関東 | 岡 光良 | 94 |
S1 | 関東 | 金子 哲大 | 95 |
S1 | 関東 | 植原 琢也 | 113 |
S1 | 南関東 | 中村 浩士 | 79 |
S1 | 南関東 | 伊勢崎 彰大 | 81 |
S1 | 南関東 | 和田 健太郎 | 87 |
S1 | 南関東 | 岩本 俊介 | 94 |
S1 | 南関東 | 山中 秀将 | 95 |
S1 | 南関東 | 野口 裕史 | 111 |
S1 | 南関東 | 堀内 俊介 | 107 |
S1 | 中部 | 水谷 良和 | 70 |
S1 | 中部 | 金子 貴志 | 75 |
S1 | 中部 | 吉田 茂生 | 98 |
S1 | 近畿 | 鷲田 佳史 | 88 |
S1 | 近畿 | 川村 晃司 | 85 |
S1 | 近畿 | 中井 太祐 | 97 |
S1 | 近畿 | 伊藤 信 | 92 |
S1 | 中国 | 筒井 敦史 | 85 |
S1 | 中国 | 岩津 裕介 | 87 |
S1 | 中国 | 桑原 大志 | 80 |
S1 | 中国 | 宮本 隼輔 | 113 |
S1 | 四国 | 香川 雄介 | 76 |
S1 | 四国 | 佐々木 豪 | 109 |
S1 | 九州 | 吉本 卓仁 | 89 |
S1 | 九州 | 荒井 崇博 | 82 |
S1 | 九州 | 中本 匠栄 | 97 |
S2 | 北日本 | 佐藤 康紀 | 73 |
S2 | 北日本 | 佐々木 孝司 | 84 |
S2 | 北日本 | 鹿内 翔 | 95 |
S2 | 北日本 | 佐藤 博紀 | 96 |
S2 | 北日本 | 佐藤 雅春 | 94 |
S2 | 北日本 | 三浦 翔大 | 98 |
S2 | 北日本 | 引地 正人 | 87 |
S2 | 北日本 | 青森 伸也 | 87 |
S2 | 北日本 | 須永 優太 | 94 |
S2 | 北日本 | 伊東 翔貴 | 100 |
S2 | 関東 | 松永 将 | 89 |
S2 | 関東 | 岩崎 大和 | 94 |
S2 | 関東 | 吉田 昌司 | 111 |
S2 | 関東 | 中村 淳 | 69 |
S2 | 関東 | 中川 貴徳 | 91 |
S2 | 関東 | 金子 真也 | 69 |
S2 | 関東 | 桜井 学 | 84 |
S2 | 関東 | 石川 雅望 | 91 |
S2 | 関東 | 一戸 康宏 | 101 |
S2 | 関東 | 内田 英介 | 91 |
S2 | 関東 | 古川 宗行 | 96 |
S2 | 関東 | 伊藤 太一 | 91 |
S2 | 関東 | 志村 龍己 | 98 |
S2 | 南関東 | 石毛 克幸 | 84 |
S2 | 南関東 | 近藤 隆司 | 90 |
S2 | 南関東 | 藤田 大輔 | 91 |
S2 | 南関東 | 加賀山 淳 | 94 |
S2 | 南関東 | 小野 裕次 | 95 |
S2 | 南関東 | 亀井 久幸 | 95 |
S2 | 南関東 | 田頭 寛之 | 109 |
S2 | 南関東 | 染谷 幸喜 | 111 |
S2 | 南関東 | 白戸 淳太郎 | 74 |
S2 | 南関東 | 山下 貴之 | 85 |
S2 | 南関東 | 新田 康仁 | 74 |
S2 | 南関東 | 柴田 竜史 | 96 |
S2 | 南関東 | 吉元 大生 | 113 |
S2 | 中部 | 清水 広幸 | 57 |
S2 | 中部 | 松山 桂輔 | 88 |
S2 | 中部 | 近藤 龍徳 | 101 |
S2 | 中部 | 川口 聖二 | 103 |
S2 | 中部 | 森川 康輔 | 111 |
S2 | 中部 | 柴崎 俊光 | 91 |
S2 | 中部 | 神田 龍 | 105 |
S2 | 中部 | 竹澤 浩司 | 90 |
S2 | 中部 | 有賀 高士 | 61 |
S2 | 中部 | 坂上 樹大 | 80 |
S2 | 近畿 | 小森 貴大 | 111 |
S2 | 近畿 | 藤井 昭吾 | 99 |
S2 | 近畿 | 布居 寛幸 | 72 |
S2 | 近畿 | 西岡 正一 | 84 |
S2 | 近畿 | 谷口 友真 | 109 |
S2 | 近畿 | 村田 雅一 | 90 |
S2 | 近畿 | 石口 慶多 | 103 |
S2 | 中国 | 友定 祐己 | 82 |
S2 | 中国 | 黒田 淳 | 97 |
S2 | 中国 | 藤原 俊太郎 | 111 |
S2 | 中国 | 古城 英之 | 78 |
S2 | 中国 | 大瀬戸 潤一郎 | 95 |
S2 | 中国 | 久保田 泰弘 | 111 |
S2 | 四国 | 福島 栄一 | 93 |
S2 | 四国 | 木村 隆弘 | 91 |
S2 | 四国 | 上田 学 | 69 |
S2 | 四国 | 日野 博幸 | 103 |
S2 | 九州 | 原田 礼 | 90 |
S2 | 九州 | 佐々木 翔一 | 93 |
S2 | 九州 | 瀬戸 栄作 | 109 |
S2 | 九州 | 塚本 大樹 | 96 |
S2 | 九州 | 中村 健志 | 96 |
S2 | 九州 | 松岡 孝高 | 98 |
S2 | 九州 | 上田 尭弥 | 113 |
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の賞金
決勝着順 | 賞金額 |
優勝(1着) | 363万円 |
2着 | 236万円 |
3着 | 157万円 |
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の賞金額は、記念競輪の賞金体系に準ずる内容となっています。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)のアクセス
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)は、千葉競輪場の開設記念競走ではありますが、松戸競輪場で開催されます。この点にはぜひとも注意してください。千葉競輪場は解体工事からの新築工事中のため、松戸競輪場が戦いの舞台です。
松戸競輪場は千葉県松戸市にあります。同県の千葉競輪場との縁は深く、お互いに営業面での不利益がないよう、開催日程をずらして設定していることでも知られています。こうした経緯もあって、2019年から記念競輪の代替開催を実施してきました。
2020年は新型コロナウイルスの蔓延があり、さらに2020年11月下旬に場内の警備員の間でクラスター感染が発生しました。
直下の項目で詳しく解説しますが、今開催は「無観客開催」が決定しているため、場内へ入ることはできません。また、同地での車券の販売もしない旨が発表されていますので、注意しましょう。
混乱を避けるため、アクセス情報は割愛し、今回の開催にかかわる情報および問い合わせに必要な松戸競輪場の情報のみを記載します。
[重要]滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)は無観客開催が決定(2020年12月4日)
「千葉競輪開設71周年記念滝澤正光杯in松戸」(R2.12.10~R2.12.13)無観客開催について
http://www.matsudokeirin.jp/news-cat/nws20201204
前段までにも記載したとおり、松戸競輪場内にて発生した警備関係者複数名のクラスター感染の影響により、開催直前となった12月初めまで関係者の間で協議が行われてきました。
濃厚接触についての調査結果として、選手やJKAの関係者には問題がないことが確認されています。同時に観客の安全性を確保するため、滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)は無観客開催とする旨、各公式より発表されています。
2020年12月現在、ほぼすべての競輪場で有観客開催が復活していますが、このような事情から今開催の一般客の入場はできないため、インターネットや他場、および場外車券売場の販売および中継を活用しましょう。
住所・電話番号・メールフォームURL
住所 | 千葉県松戸市上本郷594 |
電話番号 | 047-362-2181 |
メールアドレス | keirin-te@city.beppu.lg.jp |
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)のレース展望
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)のレース展望をしていきましょう。
今回の開催は再度の無観客開催というイレギュラーもあり、多くの選手が欠場し、追加という形での入れ替わりが発生しています。このため、公式レース展望に名前のある選手も複数が欠場となっている点に留意してください。
(上記の目玉選手からだけでも、村上博幸選手と守澤太志選手が欠場になっています)
最多11名が参戦する千葉勢が総力を結集して他地区のライバルたちを迎え撃つ。中心となるのは岩本俊介、和田健太郎だ。岩本は8月の松戸記念に続いての連覇へ視界良好。9月からは9車のレースも走れているし、直前も競輪祭ならレース運び等には何ら不安はない。松戸記念の優勝、9月共同通信社杯で優出と調子も良さそうだ。和田はこのままいけば初のグランプリ出場が濃厚。グランプリまで2週間ほどしかないスケジュールにはなるが、出場したい気持ちは強い。岩本をはじめ同県の目標も豊富。出場なら8月の松戸記念を落車で途中欠場した分も奮起する。中村浩士、山中秀将は今年、松戸で3度開催されるGⅢの最終戦でようやくの出番。中村は9月平塚で優勝するなど差し脚健在だし、山中も年頭の鎖骨骨折から切れが戻っており、待ちに待った地元の大一番で大暴れする。さらに近藤隆司の機動力も地元勢には欠かせない。
短走路への適性を考えれば渡邉一成が地元勢にとって最も怖い存在となりそう。渡邉は9月共同通信社杯、10月の寬仁親王牌と短走路のビッグで1勝ずつを挙げている。寒さでタイムが出ない時期ではあるが、松戸は18年にサマーナイトも制すなど実績があるバンクだ。同県、同期の成田和也も10月京王閣で久々の記念優出を決めるなど堅実。今年はビッグ3度の優出とグランプリ出場も見えている守澤太志も加われば強力な北日本ラインが完成する。
吉澤純平も有力なV候補の一人だ。オールスター、共同通信社杯と落車続きだが、幸い大きな影響はなさそう。むしろ短走路の伊東で開催された共同通信社杯で優出している実績を評価すべきだろう。武田豊樹、芦澤大輔と後ろを固める援軍も充実。武田は弟子である吉澤の番手で健在ぶりをアピールしたい。
唯一のS班、村上博幸は稲垣裕之との京都同期コンビで活路を見いだしたい。ただ最近は稲垣も番手回りのレースが多く、近畿勢は上位に機動型が手薄。自力有利な短走路でどう立ち回るのか注目だ。金子貴志、近藤龍徳の中部勢も条件は同じだが、川口聖二が勝ち上がってくれば形勢は一変しそう。
中四国勢は宮本隼輔に復調の兆しがあるのが頼もしい。宮本は10月久留米で優勝すると、続く防府記念でも3連勝で決勝に勝ち上がった。同県の桑原大志に筒井敦史、香川雄介と追い込み陣も充実しており、他地区にとっても侮れない勢力になることは間違いない。
中本匠栄、上田尭弥と機動型を2枚そろえる九州勢。繰り上がりながら共同通信社杯制覇でひと皮むけた中本が次に狙うのは記念初制覇だ。
引用元:滝澤正光杯in松戸2020特設サイト レース情報
公式のレース展望はこのとおりですが、重ねて申し上げるとおり、多くの欠場と追加あっせんが発表されています。
こうした多数の入れ替えにより、展望にもあった11名の千葉選手団は、さらに2名増えて13名を数えるにいたっています。
競走得点ランキングからいっても、1位の和田健太郎選手と2位の岩本俊介選手を擁する南関東勢、ひいては千葉県勢は圧倒的に有利な立場といえるでしょう。
4位の山崎芳仁選手と5位の成田和也選手、さらに渡邉一成選手と小野大輔選手の福島カルテットをそろえてきた北日本勢も大きな存在です。
福島はS級2班からも青森伸也選手、須永優太選手、伊東翔貴選手と粒ぞろいであり、そのほか北日本勢との連係で勝ち上がりが見込めるでしょう。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)が行われる松戸競輪場の特徴
松戸競輪場は、周長333mの短走路に分類されるバンクです。歌手の子門真人さんが松戸競輪のテーマソング『走れ!自転車』で「勝負の3・3バンク」と歌っているように、機動型同士がぶつかりあう展開が見られやすいのが特徴といえるでしょう。
2016年末の改修でバンク全体が軽くなり、走りやすくなったという評判が出ています。それもあって余計にスピード競輪の傾向が際立ち、快速型の選手の活躍が目立つようになりました。
カントがきつい設計のため、競りはインが有利です。イン粘りによる思わぬ穴目の登場に注意が必要でしょう。
短走路らしい短走路といえるため、後方に置かれる展開だと非常に厳しいものがあります。山おろしを仕掛けるにしても、早めに先頭、そうでなくとも好位に迫る勢いがなければ厳しいため、じっくり構えるタイプの選手泣かせのバンクです。
季節を問わずにビル風の影響があるため、レースの際には風の情報も重要になってきます。こうした特徴が、より地元勢に有利な環境を構築しています。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の有力選手と注目選手
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の優勝を勝ち取る期待のかかる有力選手、ならびにラインの総合力を底上げする注目選手の情報をまとめました。
それぞれレースの主役になれるポテンシャルの持ち主のため、車券戦略の参考にしてください。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の有力選手
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の有力選手は、すでに前段でも名前を挙げた地元の2名に尽きます。
和田健太郎選手は、地元千葉の選手です。そして、今年の賞金ランキングで上位への猛進を続け、ついにKEIRINグランプリ2020への出場権を獲得しました。よって、2021年シーズンはS級S班の赤パンで迎えることになります。
そうした大事なグランプリの前ではあるものの、和田健太郎選手は「地元記念は特別なお祭りなんで、できれば出たい」と滝澤正光杯in松戸2020の特設サイト内で語り、予定どおりに参戦してきました。もちろん、出るからにはVの最有力候補といえるでしょう。
ファンの中では、朝日新聞社杯競輪祭(小倉競輪G1)での脇本雄太選手の落車と怪我を見ている人も多いだけに、今回は無事に走ってきてくれることを願う声が多いようです。
しかし、和田健太郎選手は記念競輪を2度制覇しながら、今もって地元記念の優勝経験がありません。今節で最も強いと言っていい最高競走得点の保持者として、負けられない戦いに挑みます。
その和田健太郎選手と同じくらいの二枚看板になりえるのが、地元の自力型の大将格として登場の岩本俊介選手です。36歳で充実一途の競技生活を続け、2020年8月に燦燦ダイヤモンドカップ2020(松戸競輪G3)を制しました。
すなわち、松戸競輪場には強い適性がある選手といえます。自力型で高いスピード能力を持つため、20代の機動型選手にも踏み勝てる力を持っていることが、短走路での戦いを俄然有利にしています。
直近4ヶ月のバック回数13回はおろか、ホーム回数12回で、逃げでの連対が7回あることを考えても、短走路での戦いが大いに向いているタイプです。
千葉のS1の自力型選手としては、他にも山中秀将選手や野口裕史選手がいますが、彼らさえも圧倒するポテンシャルを秘めており、地元記念Vを制するだけの実力を期待されるのは当然でしょう。
南関東勢には他にも自力型の選手が多く、4日間を通して有利な展開が見込める点は強力な追い風となります。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の注目選手
さらに、滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)において、注目してみたい選手を2名紹介します。有力選手として地元の千葉の選手を挙げたので、ここでは千葉、ひいては南関東地区以外からチョイスしました。
1人目は、群馬の小林大介選手です。直近4ヶ月の勝率が40.9%という、追い込み選手とは思えないほどの高い勝率を計上しており、調子の良さが窺えます。
10月に行われた松戸競輪のF1開催「第10回サテライト船橋カップ」では3日連続1着の完全Vを達成している点からも、松戸での戦い方を熟知しているといえるでしょう。関東の強力な自力型が複数いるため、その力を充分に発揮できそうです。
42歳ではあるものの、これまでに記念競輪を2回制したキャリアもあり、実績どおりに鋭い差し脚を見せてくれる期待が高まります。
2人目は、まだ22歳の俊英、熊本の上田尭弥選手です。2019年3月にS級2班に特別昇班を果たし、今日まで走り抜けてきました。
直前の小倉でのF1開催「西日本スポーツ杯」は、3戦すべてバックを踏んで1着2着1着の優勝を飾っています。同地区の荒井崇博選手に差された2日目も2分の1車輪差と小さい着差であり、前へ行って強い選手といえるでしょう。
本人は400バンクを得意としている旨をKEIRIN公式のプロフィールに載せていますが、松戸の33バンクとも相性が良いと考えられます。4月には実際に松戸で戦う予定でしたが、緊急事態宣言の発令にともなう開催自粛によって、その機会は流れてしまいました。
前節の小倉のみならず、5節前の高松競輪でも優勝を逃げてもぎ取っている上田選手の先行力が、九州地区の選手たちを力強く引っ張ってくれるでしょう。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の予想のコツ
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の予想として、軽くて乗りやすい短走路である松戸競輪場のバンク特性は充分に考えるべきでしょう。
改装後の2017年以降は岩手の佐藤博紀選手、京都の村上義弘選手、奈良の三谷竜生選手と自力を出せる選手が優勝をもぎ取っており、勝つためにはタテのパワーが必要だと証明しています。
とりわけ村上義弘選手と三谷竜生選手はグランプリウィナーですから、特別競輪でも戦える判断力の高さとスピードが勝利をもぎ取る秘訣といえそうです。
ただ、そうした短走路への意識が選手にもファンにもあるからこそ、前崩れになる展開もあるといえます。
上記の画像をご覧ください。注目選手の項目で挙げた小林大介選手が優勝した10月の松戸競輪のS級決勝の結果ですが、差し差し決着で4万車券もの高配当を叩き出しています。
もちろん2着の江連選手が関東ラインの3番手だったのが大きい要素ではありますが、本線3番手と第2ラインの小林-宿口を絡めるとここまで配当が跳ねたのは、やはり差し選手が1着まで来るのが軽視されていたからでしょう。
同レースの勝率ベースでいえば、宿口選手は勝率1位、小林選手は勝率2位、3番手にいたものの、勝負強い江連選手は勝率4位でしたので、「勝ち切る力のある選手は追い込みでも注意」というのが、滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)の予想のコツになります。
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)のまとめ
滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)は12月の開催である以上に、新型コロナウイルスの流行という要素も加わって、平常の記念競輪とも違う異様な雰囲気が漂う中で開催されます。
重ねてになりますが、滝澤正光杯in松戸2020(千葉競輪G3)は、2020年12月4日に松戸競輪および千葉競輪の公式ウェブサイトにて、無観客開催となることが発表されています。松戸競輪場に来場しても中に入れませんので、お気をつけください。
そして、そのような状況下でも、「地元千葉の大型選手団」と「他地区から虎視眈々と狙う遠征勢」という熱い開催の構図は変わりません。今期のS級S班がいないからこそ、野心的に優勝を狙う選手たちの熱い活躍を、安全と健康に気をつけながら見守りましょう。
その際の予想で大切なのは、「機動型でスピードを出せる選手が有利」かつ「勝率の高い選手は追い込みでも怖いし、差し切ると配当が高くなる」点を覚えておけば、車券的にもおいしい思いができるかもしれません。
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