武雄競輪場の開設を祝う記念競輪「大楠賞争奪戦」。今年はS級S班が5名も参戦予定で、さながら特別競輪のような豪華メンバーとなりました。車券を買うにせよ、観戦するにせよ、楽しみに満ちた開催が期待できるでしょう。
大楠賞争奪戦には、かなり明解な指針が存在します。近年の優勝選手もそうですし、武雄バンクの特徴の面でもそうです。これらの重要な情報について、当記事では各項目ごとにまとめました。ひとつの開催から未来の展望にいたるまで、何度でもお楽しみいただける内容です。
- 大楠賞争奪戦の優勝はわかりやすい条件あり!?近年の結果から分析します
- S級S班が5名参戦!豪華メンバーの大楠賞争奪戦の優勝候補を紹介
- 武雄バンクの特徴はぜひとも押さえよう!車券予想に有効な情報を共有
目次
大楠賞争奪戦2023(武雄競輪G3)の詳細情報
開催年 | 優勝選手 | 所属支部 |
2018年 | 山田 英明 | 佐賀 |
2019年 | 荒井 崇博 | 佐賀 |
2020年 | 松浦 悠士 | 広島 |
2021年 | 松浦 悠士 | 広島 |
2022年 | 平原 康多 | 埼玉 |
「地元佐賀か、遠征してくるS級S班か!」
過去の傾向から上記のように読み解けるのが、大楠賞争奪戦というタイトルです。上記より前にさかのぼっても、2014年は地元佐賀の荒井崇博選手でしたし、2015年と2016年は三重の浅井康太選手による連覇達成でした。
浅井選手は2012年から2019年までS級S班を担い続けていましたので、まさしく「地元選手と赤パンが強い大楠賞争奪戦」です。
今回の大楠賞争奪戦にも、S級S班が5名も大挙してやってきます。地元勢、ひいては同地区である九州勢も良いタレントをそろえてきましたが、最後まで勝ちきるのは並大抵のことではないでしょう。その点の展望について、以降の項目で解説します。
銀輪ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
武雄競輪場といえば、佐賀支部のお膝元です。しかも、今回も佐賀支部からは山田英明選手と山田庸平選手の山田兄弟がそろって出場することになっており、その期待度は高いものがあるでしょう。
それでも、今回の遠征勢には、その上をいく魅力があります。優勝候補として触れるならば、見事な輝きを放つS級S班を挙げなければなりません。
- V3への視界良好!松浦悠士がタイトルを獲りにやってくる
- 連覇の権利を持つ唯一の男!平原康多が今年の初優勝を目指す
- 至高の強さが武雄で生きる!佐藤慎太郎の一撃に注意せよ
この3人によって、今回のシリーズは牽引されると予想するものです。松浦悠士選手は2020年と2021年の優勝選手、平原康多選手は2022年の優勝選手ですから、実績面でも十分な説得力があります。
佐藤慎太郎選手には本競走の優勝歴こそないものの、同じ北日本地区のS級S班である新山響平選手も出場することを考えると、好連係での勝負を挑める利があるでしょう。
本来ならば優勝候補として真っ先に名前を挙げたい脇本雄太選手もいますが、前節でまさかの準決勝敗退。まだ激しい腰痛が続くためか、不調なのは否めません。一方、3日目の準決勝以外はすべて1着だったこともあり、現役屈指の実力もまた間違いないところでしょう。ぜひ開催のなかで調子を判断したいところですね。
シリーズ展開予想①/V3への視界良好!松浦悠士がタイトルを獲りにやってくる
今節、優勝の2文字に最も近い選手は誰か。それは間違いなく、広島の松浦悠士選手でしょう。年初から不調にあえいでいましたが、ここ1ヶ月はすばらしい結果を残し、完全復活をアピールしてくれています。
転機になったのは3節前の「ウィナーズカップ2023(別府競輪G2)」。決勝では最高のコース選択から突き抜け、見事に「サマーナイトフェスティバル2022(玉野競輪G2)」以来の特別競輪制覇を達成しました。
自ら語ったとおり、苦しい時期が続いていた松浦選手。この優勝で吹っ切れたか、続く2節前の「瀬戸の王子杯争奪戦2023(玉野競輪G3)」でも決勝に進出して2着準優勝。さらに、前節の「よさこい賞争覇戦2023(高知競輪G3)」も決勝進出からの2着準優勝。調子は間違いなく上がってきています。
何より、前節のよさこい賞争覇戦では、初日特選2着からの二次予選1着、準決勝1着と、勝ちきる姿を見せてくれました。ウィナーズカップの最終日以外と瀬戸の王子杯争奪戦では2着3着はあっても1着が遠かったので、これは大きな前進です。
しかも、今回の舞台は武雄競輪場、大楠賞争奪戦。2020年と2021年に連覇を達成した、相性の良いタイトルです。3回目の優勝に最も近い存在として、すばらしい競走をファンに披露してくれることでしょう。
シリーズ展開予想②/連覇の権利を持つ唯一の男!平原康多が今年の初優勝を目指す
年明けから、悔しいレースが続いている。埼玉の平原康多選手の、飾り立てない実情です。5節前の「春日賞争覇戦2023(奈良競輪G3)」で落車棄権してからの4節、決勝に進出できたのは3節前の「水都大垣杯2023(大垣競輪G3)」と前節の「よさこい賞争覇戦2023(高知競輪G3)」のみ。
また、決勝に進出できた上記2つのシリーズにしても、最終的には5着という結果を残すにとどまりました。もちろん、それでも十分にすごいことではありますが、「平原康多にしては物足りない」という感想を持たれてしまうのも、無理からぬものがあるでしょう。
2023年も4月中旬まで進みましたが、現時点で開催の優勝はなし。地元記念も落とす結果となり、つらい戦いが続きます。
それでも、この大楠賞争奪戦は、昨年開催で優勝したという好相性があります。巻き返しを図るには最適な舞台です。
2節前の「ウィナーズカップ2023(別府競輪G2)」では、準決勝7着敗退という結果に終わったものの、2日目のシード競走である「毘沙門天賞」では見事に1着を勝ち取りました。決して能力に問題があるわけではないことを示したからには、勝利の流れを引き寄せることを目指します。
シリーズ展開予想③/至高の強さが武雄で生きる!佐藤慎太郎の一撃に注意せよ
福島の佐藤慎太郎選手ほど、現役の競輪選手で愛されている人はいないかもしれません。1976年11月7日生まれの46歳。それでいてなおS級S班の重責を背負う名選手は、Twitterでも「ガハハ!」と大いに笑い、ファンを楽しませてくれています。
もちろん、近況も良い成績が並ぶのも、佐藤選手の人気の秘訣でしょう。5節前には「春日賞争覇戦2023(奈良競輪G3)」で決勝2着の準優勝。圧倒的に自力型選手が強い当地で、あと一歩のところまで詰め寄りました。
「読売新聞社杯全日本選抜競輪2023(高知競輪G1)」では特選予選2着からのスタールビー賞2着。準決勝こそ6着で敗退するも、特別優秀競走は3着でまとめます。2節前の「瀬戸の王子杯争奪戦2023(玉野競輪G3)」でも決勝進出からの3着。
前節の「よさこい賞争覇戦2023(高知競輪G3)」ではまさかの二次予選敗退だったものの、3日目の特選と最終日の特別優秀で連勝。十分な実力があることを改めて示し、今回の大楠賞争奪戦へと臨みます。
よさこい賞争覇戦では決勝進出を逃した悔しさがありますので、今節はラスト9名へ残ることを目指しているでしょう。マーク屋ゆえに、任せた選手が不発になった時につらいものがありますが、最後の伸び脚は天下一品。4日間の開催を通じて、ファンを楽しませてくれそうです。
武雄競輪場のバンクの特徴
武雄競輪場のバンクは、面白みのある特徴を有しています。この個性を知っていることで、車券予想における回収率と的中率の向上が見込めるだけでなく、競輪の競走そのものが楽しくなる効果を得られるでしょう。
- 武雄バンクといえば長い直線!現役の周長400mバンクでは最長だ
- 武雄バンクの「まくり」の強さは絶品!強みを活かす競輪が吉
武雄がリニューアルオープンを果たして、まだ10年も経っていません。見栄えでも、良好なコンディションでも、良い面にあふれているのが武雄バンクの良いところです。
そうした武雄バンクの特徴2点を、以下の項目でご確認ください。また、当サイトが公開している武雄競輪場全体を特集した記事もあわせてご覧いただければ、きっと知識としての定着も加速されるでしょう。
特徴①/武雄バンクといえば長い直線!現役の周長400mバンクでは最長だ
武雄競輪場は周長400mのバンクを有しています。ですが、標準的なのはここまで。なんといっても、「周長400mなのに、見なし直線が64.4mもある」という驚きの数字が光ります。
周長に比して直線が長いために、「武雄ではラインが入り乱れた筋違い決着が出やすい」のがポイント。長く脚を使えるタイプの選手にとっては追い風ですし、逆に直線を意識しすぎると、先行ラインがそのまま押し切るパターンも出てくるでしょう。
武雄バンクの周囲は自然に覆われていて、武雄市の中心からは少し離れたロケーションを存分に生かしています。風の通りも良いことから、自然環境が劇的に選手たちを責めつけるケースは少ないと言えます。
特徴②/武雄バンクの「まくり」の強さは絶品!強みを活かす競輪が吉
武雄バンクはパッと見の数字以上に、思わぬ特徴を有している。この事実は、1着と2着の決まり手にも表れています。
武雄バンクの1着決まり手は「逃げ:20%」「まくり:32%」「差し:48%」という並び。「武雄では標準的な400mバンクと比べて、まくりが優勢」となっています。ただし、「直線が長い割には『差し』が決まりにくい」というのは、イメージに反した内容かもしれません。
あわせて、武雄バンクの2着決まり手も見ていきましょう。1着にマークを加える形となり、
「逃げ:18%」「まくり:18%」「差し:25%」「マーク:39%」という内訳。基本的に、まくりを打った選手は失速して着外に敗れることが多いのが競輪の定石なのですが、「武雄ではまくり選手が2着まで追いかけ続ける」パターンが多いのが特徴的です。
また、1着決まり手と同様に、「差し」や「マーク」がそこまで多くありません。見なし直線は長いものの、そこまで差し追い込みタイプの選手の有利には働かない。この点は、車券戦略に大いに反映させたい事実です。
大楠賞争奪戦2023(武雄競輪G3)のまとめ
2023年の大楠賞争奪戦は、ファンの期待高まる地元勢も見ものですが、やはり超強力な遠征勢が注目点になるでしょう。シリーズを牽引する意味でも、これ以上に心強い存在はありません。
ついに新幹線も整備された武雄市は、観光という面でも魅力的なスポットが多い場所です。春の香りに誘われて旅打ちに向かうというのも、2023年の良い思い出になるかもしれません。アクセス情報などは、ここから先の項目をご覧ください。
武雄競輪場のアクセス
住所 | 佐賀県武雄市武雄町4439 |
電話番号 | 0954-23-2701 |
武雄競輪場は佐賀県武雄市、佐賀県のなかでは西部に位置しています。すぐ西隣は長崎県ということもあり、佐世保競輪場へもアクセスしやすい立地と言えるでしょう。
2016年12月からナイター競走、およびミッドナイト競輪の開催が始まりました。ナイター競走の愛称は「タケマルナイトレース」。イメージキャラの「たけ丸」にちなんだ名称となっています。
なお、今回の大楠賞争奪戦では、場外発売の予定はありません。本場の記念競輪に集中して楽しむことになるでしょう。
電車・無料送迎バスでのアクセス
西九州新幹線が開業した「武雄温泉駅」。まだ九州新幹線とつながる見込みは立っていませんが、長崎駅との距離はぐっと縮まりました。この駅が、武雄競輪場の最寄り駅となります。
ただし、武雄温泉駅から本場までは徒歩20分ほどかかり、歩いていくのは現実的ではありません。今回を含め、本開催時は無料送迎バスが運行されるため、そちらを利用しましょう。
武雄温泉駅の御船山口(南口)から発着しており、1時間に約1本のペースで運行しています。また、有料にはなりますが、JR九州の路線バスで「たけお競輪場」バス停で降りることで、やはり目の前まで移動することが可能です。
自動車でのアクセス
武雄競輪場は、自動車でのアクセスに適しています。無料駐車場が約1,900台分も用意されており、最寄りのインターチェンジからも約10分で着くという環境からも、ぜひ車で訪れたい施設に数えられるでしょう。
武雄競輪場の最寄りインターチェンジは、長崎自動車道の「武雄北方IC」です。高速道路を使わない場合でも、国道34号線を目安として進行することで、本場へたどり着きやすくなるでしょう。佐賀方面からの場合は「天神崎交差点」を左折。佐世保方面からの場合は「武雄高校前交差点」を右折し、さらに「競輪場北交差点」を右折してください。
無料で使える無料で稼げる優良競輪予想サイト3選
結論!優良な競輪予想サイトはあります!
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- 競輪総合サイトオリンピア
- 競輪カミヒトエ
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おすすめ①:競輪総合サイトオリンピア
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