大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)が、葉隠の地である佐賀の武雄競輪場で開催されます。S級S班が4人も名を連ねており、ここには前回の覇者である松浦悠士選手も含まれています。
対する地元勢は、今年こそタイトル奪還に燃えているでしょう。2002年の4日間開催が固定されて以降、16回中5回は地元佐賀支部の選手が優勝しています。直近でも2018年の山田英明選手と2019年の荒井崇博選手が栄冠を勝ち取り、我が世の春を謳歌していました。
しかし、昨年は完全に他地区勢に蹂躙されてしまいます。今年もまた、遠征勢による猛威が九州地区の選手たちを飲み込むのでしょうか。
本記事は遠征勢を有利と見るとともに、特に意気軒昂な若手選手にも注目しました。加えて、武雄バンクの特徴や今開催の詳細について詳細にまとめてあります。ぜひとも最後までお読みください。
目次
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の詳細情報
https://youtu.be/CZSO0EqaYEc
大楠賞争奪戦2020(武雄競輪G3)は、すさまじい勝利への執念がほとばしる競走になりました。武雄のバンク特性もなんのその。早めに仕掛けた深谷知広選手に、松浦悠士選手と郡司浩平選手が反応して追走します。まさしく瞬時の判断力といえるでしょう。
これだけのレベルとなると、もはや勝負は3人に絞られました。猛追した松浦悠士選手が深谷知広選手をかわし、さらに郡司浩平選手の差し込みを退けて優勝。レースを動かした深谷知広選手は、最後に野原雅也選手に捉えられて4着でした。
眠ったようなレースなどするものか、というトップレベルの矜持が見えてくる激戦でした。武雄バンクは後ほど解説するように「直線が長い」という特性がありますが、そんな事実は些末な話とばかりに脚力のぶつかり合いになったことは、すぐれた競輪選手の能力のすさまじさを証明しています。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の開催期間
2021年4月22日(木)~4月25日(日)
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の出場選手
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の出場選手の一覧です。かつて「闘将」佐々木昭彦さん(43期・2011年引退)を生んだ武雄競輪場に、全国から精鋭たちが集まりました。
数多くの名選手を生んだ九州の地で、新たなタイトルを手にするのは誰か。以前から追っている選手がいるかどうかも含めて、じっくりご確認ください。
級班 | 地区 | 選手名 | 期別 |
SS | 北日本 | 佐藤 慎太郎 | 78 |
SS | 南関東 | 郡司 浩平 | 99 |
SS | 中国 | 松浦 悠士 | 98 |
SS | 中国 | 清水 裕友 | 105 |
S1 | 北日本 | 竹内 智彦 | 84 |
S1 | 関東 | 吉田 拓矢 | 107 |
S1 | 関東 | 神山 雄一郎 | 61 |
S1 | 関東 | 江連 和洋 | 76 |
S1 | 南関東 | 中村 浩士 | 79 |
S1 | 南関東 | 岩本 俊介 | 94 |
S1 | 中部 | 金子 貴志 | 75 |
S1 | 中部 | 竹内 雄作 | 99 |
S1 | 中部 | 神田 龍 | 105 |
S1 | 中部 | 北野 武史 | 78 |
S1 | 近畿 | 渡辺 十夢 | 85 |
S1 | 近畿 | 野原 雅也 | 103 |
S1 | 近畿 | 山本 伸一 | 101 |
S1 | 近畿 | 畑段 嵐士 | 105 |
S1 | 近畿 | 伊藤 信 | 92 |
S1 | 近畿 | 神田 紘輔 | 100 |
S1 | 中国 | 三宅 達也 | 79 |
S1 | 中国 | 筒井 敦史 | 85 |
S1 | 中国 | 宮本 隼輔 | 113 |
S1 | 四国 | 原 誠宏 | 91 |
S1 | 四国 | 室井 健一 | 69 |
S1 | 四国 | 小倉 竜二 | 77 |
S1 | 四国 | 湊 聖二 | 86 |
S1 | 四国 | 小川 真太郎 | 107 |
S1 | 九州 | 松尾 信太郎 | 92 |
S1 | 九州 | 林 慶次郎 | 111 |
S1 | 九州 | 荒井 崇博 | 82 |
S1 | 九州 | 山田 英明 | 89 |
S1 | 九州 | 山田 庸平 | 94 |
S1 | 九州 | 中川 誠一郎 | 85 |
S1 | 九州 | 松岡 貴久 | 90 |
S1 | 九州 | 森山 智徳 | 98 |
S2 | 北日本 | 佐藤 雅彦 | 87 |
S2 | 北日本 | 竹山 陵太 | 91 |
S2 | 北日本 | 根本 哲吏 | 97 |
S2 | 北日本 | 金澤 幸司 | 91 |
S2 | 関東 | 山岸 佳太 | 107 |
S2 | 関東 | 田村 真広 | 83 |
S2 | 関東 | 矢口 啓一郎 | 86 |
S2 | 関東 | 大澤 雄大 | 89 |
S2 | 関東 | 伊藤 亮 | 92 |
S2 | 関東 | 笠松 将太 | 100 |
S2 | 関東 | 岡田 征陽 | 85 |
S2 | 関東 | 岡本 大嗣 | 88 |
S2 | 南関東 | 春日 勇人 | 82 |
S2 | 南関東 | 加賀山 淳 | 94 |
S2 | 南関東 | 三住 博昭 | 61 |
S2 | 南関東 | 高木 隆弘 | 64 |
S2 | 南関東 | 荻野 哲 | 75 |
S2 | 南関東 | 小菅 誠 | 90 |
S2 | 南関東 | 上野 真吾 | 93 |
S2 | 南関東 | 小林 則之 | 85 |
S2 | 南関東 | 菅原 裕太 | 100 |
S2 | 中部 | 富永 益生 | 66 |
S2 | 中部 | 伊藤 正樹 | 71 |
S2 | 中部 | 小林 信晴 | 83 |
S2 | 中部 | 大洞 翔平 | 100 |
S2 | 中部 | 三宅 裕武 | 88 |
S2 | 中部 | 宮越 孝治 | 82 |
S2 | 中部 | 松田 大 | 98 |
S2 | 中部 | 伊藤 健詞 | 68 |
S2 | 中部 | 小堺 浩二 | 91 |
S2 | 近畿 | 伊原 克彦 | 91 |
S2 | 近畿 | 武田 哲二 | 65 |
S2 | 近畿 | 伊代野 貴照 | 101 |
S2 | 近畿 | 中井 俊亮 | 103 |
S2 | 近畿 | 中澤 央治 | 59 |
S2 | 近畿 | 金田 健一郎 | 60 |
S2 | 近畿 | 岡崎 智哉 | 96 |
S2 | 近畿 | 筒井 裕哉 | 89 |
S2 | 近畿 | 角 令央奈 | 98 |
S2 | 中国 | 立花 成泰 | 82 |
S2 | 中国 | 片岡 迪之 | 93 |
S2 | 中国 | 黒田 淳 | 97 |
S2 | 中国 | 小玉 拓真 | 98 |
S2 | 中国 | 坂本 修一 | 99 |
S2 | 中国 | 西田 雅志 | 82 |
S2 | 中国 | 大瀬戸 潤一郎 | 95 |
S2 | 中国 | 木村 幸希 | 109 |
S2 | 中国 | 今岡 徹二 | 111 |
S2 | 四国 | 森安 崇之 | 84 |
S2 | 四国 | 小川 丈太 | 111 |
S2 | 四国 | 藤原 浩 | 87 |
S2 | 四国 | 山中 貴雄 | 90 |
S2 | 四国 | 上田 学 | 69 |
S2 | 四国 | 野村 典嗣 | 109 |
S2 | 九州 | 加倉 正義 | 68 |
S2 | 九州 | 中園 和剛 | 89 |
S2 | 九州 | 津村 洸次郎 | 101 |
S2 | 九州 | 坂本 晃輝 | 81 |
S2 | 九州 | 山口 貴弘 | 92 |
S2 | 九州 | 成松 春樹 | 93 |
S2 | 九州 | 橋本 瑠偉 | 113 |
S2 | 九州 | 山口 敦也 | 113 |
S2 | 九州 | 青柳 靖起 | 117 |
S2 | 九州 | 大野 悟郎 | 83 |
S2 | 九州 | 小岩 大介 | 90 |
S2 | 九州 | 中村 雅仁 | 90 |
S2 | 九州 | 上野 優太 | 113 |
S2 | 九州 | 松岡 辰泰 | 117 |
S2 | 九州 | 上吹越 直樹 | 86 |
S2 | 九州 | 伊藤 颯馬 | 115 |
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の賞金
着順 | 賞金 |
1着(優勝) | 381.0万円 |
2着 | 248.0万円 |
3着 | 165.1万円 |
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の賞金は、記念競輪の賞金体系に準じています。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)のアクセスと新型コロナウイルス対策[事前当選がなければ入場不可]
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)は、佐賀県武雄市にある武雄競輪場で開催されます。今開催については「厳しい入場制限」が実施されており、事前抽選で当選した方(佐賀県・長崎県・福岡県在住者限定)しか入場できません。2021年4月10日(土)現在で申込みは終了しており、これからの新規の申し込みは不可能です。
当日は入場許可証がないと本場内へ入れませんので、注意しましょう。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大がなおも止まらず、第4波の発生が懸念されています。日々の生活から十分に気をつけて、今を耐える期間と見定め、可能な方法で選手たちと競輪を応援していくことが重要です。
参考記事:開設71周年記念たけお競輪「大楠賞争奪戦」GⅢ – 武雄競輪
武雄競輪場の住所・電話番号
住所 | 佐賀県武雄市武雄町大字武雄4439 |
電話番号 | 0954-23-2701 |
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)のレース展望
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)のレース展望について、東京スポーツグループの九州スポーツが監修したものが、公式の情報紙としてPDFで閲覧できます。内容を引用して、今開催の勢力図を把握していきましょう。
トップレーサーの競演で誰が勝っても不思議でないシリーズ。2021年最初のG1、2月川崎「全日本選抜」を制した郡司浩平が主役を務める。地元G1の決勝は1月から同じ南関の仲間になった深谷知広が渾身の逃げ。番手発進で見事に”男気”に応えた。昨年11月の小倉G1「競輪祭」に続いての特別競輪連続V。年末の静岡「KEIRINグランプリ2021」の切符を一番乗りでゲットした。当然、今大会では王者の走りが期待される。
同地区の機動力型である岩本俊介との前後はケースバイケースだろうが、名参謀の中村浩士と味方は強力。19年のGP王者で輪界屈指のマーカー佐藤慎太郎と「南関-北日本」の越境タッグがかなえば、戦力はさらに増大する。
松浦悠士と清水裕友による「ゴールデンコンビ」が対抗勢力。「全日本選抜」では2日目「スタールビー賞」と3日目準決→最終日決勝と3度連係。2日目にツースリー(清水2着、松浦3着)、3日目はワンツー(清水1着、松浦2着)と息の合ったコンビプレーは安心して見られる。ファイナルは郡司の後塵を拝したが、今年もこの2人がグレード戦線をけん引していくのは間違いない。
松浦は前回の「70周年」では深谷の単騎カマシを追ってゴール前で捕らえてのV。たった一人しかできない連覇へ照準をピタリと合わせてくるはずだ。復調が待たれる宮本隼輔が快走を披露でいkれば「鬼に金棒」になるし、小川真太郎、小倉竜二の徳島勢も中四国のくくりで加勢しての波状攻撃を繰り出せるようになると、他地区にとっては脅威にほかならない。
九州は地元エースの山田英明に「68周年」以来のV取りがなるか。昨年はグランプリ出場の賞金レースで最終戦の「競輪祭」まで争ったが、惜しくも敗れ、GP出場は持ち越しに。その悔しさを胸に今シーズンを戦っている。「全日本選抜」は準決勝で郡司のまくりに飛びついた際に落車を誘発させたため、失格コール。翌月に控える京王閣G1「日本選手権」(5月4日~9日)へベクトルを上向かせるためにも結果を出したい。
また、地元ファンが何よりも待ち望んでいるのが弟・庸平との決勝での兄弟タッグの実現だ。昨年10月の前橋G1「寛仁親王牌」決勝での連係はいまだ記憶に新しいところ。庸平は2月当地F1「佐々木昭彦杯」で優勝と「地元3割増し」を実証しているタイプ。自力勝負からマーク戦まで器用さを十二分に発揮する。
忘れていませんか?が荒井崇博だ。地元記念4V(58、60、64、69周年)はさんぜんと輝くスター。幾多の故障もあったが、ここにきて気配上昇の兆し。今回がG3初挑戦の117期新人の松岡辰泰や、今年ブレークの予感アリの伊藤颯馬が奮闘すれば、勝ち上がりで目標に悩むこともない。スピードスター・中川誠一郎はそろそろやる気スイッチが入ってもいいころだ。
吉田拓矢と野原雅也が台風の目になりそう。吉田は昨年12月佐世保で、野原は同月広島で記念ウイナーの仲間入りを果たした。挑戦者として名刺を配る時期は終了し、ビッグ戦線でも成果を問われるポジションに昇進した。今大会の地区メンバーからしても勝利優先の走りをしてもOK。S班をはじめ、名だたる強豪を相手に大立ち回りを演じて、2つ目の勲章を手に入れたい。
出典:開設71周年記念たけお競輪「大楠賞争奪戦」GⅢ 情報紙〔PDF版〕 – 武雄競輪
上記のとおり、各地区ごとに濃密な分析が成されています。中心になるのはS級S班を擁する南関東と中国。すなわち、郡司浩平選手、佐藤慎太郎選手、松浦悠士選手、清水裕友選手です。特に、郡司浩平選手と佐藤慎太郎選手の「東日本連係」の可能性は、ファンを喜ばせる組み合わせといえるでしょう。
実際、武雄の記念競輪ということもあり、東からの遠征勢は手薄な状況に違いはありません。そうなると、北日本と南関東の連係も十分に現実味を帯びています。S級S班のポテンシャルで勝ち進んだならば、いっそう実現に向けて前進するでしょう。
山田英明選手、山田庸平選手、荒井崇博選手といった地元勢にも触れられていますが、S級S班との戦いでどこまで互せるでしょうか。
それよりは、展望の最後のほうで触れられた二人、すなわち吉田拓矢選手と野原雅也選手の2つ目の戴冠に注目してみたい気持ちも湧こうものです。
後ほどの項目で、ここで登場した選手の中から数名をピックアップし、最近の調子などから今開催での活躍を占ってみたいと思います。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)が行われる武雄競輪場の特徴
武雄競輪場のバンク特性は、軽くてクセも少ない、走りやすい走路という評判に集約されます。これは遠征勢のみならず、ホームバンクにしている佐賀支部の現役選手からも聞かれる声であり、その点で大いに参考にすべきでしょう。
また、数値の面から見ても、明白な特色があります。それは直線の長さです。武雄バンクは周長400mながら、みなし直線距離が64.4mもあります。
近隣の久留米競輪場を対比の例として出すと、久留米も周長400mながら、みなし直線距離は50.7mしかありません。久留米の直線自体が平均よりやや短めとはいえ、武雄がずば抜けて長い直線を持っていることがわかります。
そのうえで走りやすいバンクということもあり、差し追い込み選手が台頭しやすい環境といえるでしょう。また、自力型選手によるまくり追い込みも要注意で、しっかり前まで届くパターンが散見されます。反面、バリバリの先行型選手にとっては受難の地です。
直線が長く、ラストスパートにおける攻防の時間も長期化するため、ライン決着が少ない点にも注意しましょう。筋違い車券が他場に比べて生まれやすく、同じ感覚で買っていると好配当を逃して泣きを見ることにもなりかねません。
本サイトでは、武雄競輪場をさらに多角的に紹介した記事を公開しています。本記事とあわせてご覧いただき、大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の攻略にお役立てください。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の予想で重要な注目選手はこの4人
豪華メンバーで開催される大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)は、直線の長い武雄バンクでハイレベルな戦いが繰り広げられると予想されます。したがって、優勝の栄冠を勝ち取るためには、確実に勝ちきれる力を持っていることが条件となるでしょう。
すなわち、自力が使えて、かつ武雄で有利なまくり主体でも好成績な脚力が鍵です。もちろん差し追い込み選手も有利ですが、勝率で考えれば自力型選手を中心に考えたほうがいいでしょう。
先の項目のレース展望も勘案して、S級S班も含めて4名の選手をピックアップしました。これらのレーサーに注目する理由も添えて、ひとりずつ詳細を確かめていきます。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の郡司浩平は武雄も席巻するか
神奈川の郡司浩平選手は、読売新聞社杯全日本選抜競輪2021(川崎競輪G1)を制したことで、いち早く来期のS級S班を確実なものとしました。同時に、KEIRINグランプリ2021(静岡競輪GP)への切符も手に入れ、地元開催のG1制覇とともに最大級の喜びを手にしたといえます。
さらに、今節の直前の開催にあたる桜花賞・海老澤清杯2021(川崎競輪G3)でも大活躍。松井宏佑選手からの番手発進で優勝し、地元記念の連覇を達成しました。
実力は至高、調子は最高、このうえないほどに状況が整った「力強い競輪選手」が、大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の優勝レースの本命として武雄にやってきます。
川崎バンクでの戦い方もそうだったとおり、郡司浩平選手の最大の武器はまくりによる一撃です。また、場合によってはまくり追い込みを使うことも可能な万能性も、あわせて覚えておくべきでしょう。
これらは、いずれも武雄バンクでは大きな決め手になりえます。実力だけでも一級品で、得意な戦法も武雄向き。ほかのラインは相当に警戒しないと、郡司浩平選手を止めることはできないでしょう。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の松浦悠士はとてつもない安定感
稼ぎに稼いだ2020年。グランプリの1億円が入ったことにより、和田健太郎選手が賞金ランキングの最終確定で第1位になりましたが、それまではずっとトップにいたのが広島の松浦悠士選手です。
S級S班らしい高いレベルでまとまった競走で、どんな状況からでも確実に上位にやってくる。自力も使えるし、番手の仕事もできる、優秀というほかないレーサーです。
今年すでに3つの記念競輪を制しており、本サイトにアップしてきたレースの特集記事でも、優勝候補として頻繁に名前を挙げてきました。
2021年になってから8節を消化していますが、すべて決勝まで進出しています。これらはいずれもグレードレースであり、自力をとってラインから優勝者を出すのに貢献したウィナーズカップ2021(松阪競輪G2)のような開催もありました。
令和の競輪を語るにあたり、松浦悠士選手を避けては通れません。それほどの存在感をもって、今回は武雄へとやってきます。
前節であるベイサイドナイトドリーム2021(四日市競輪G3)では、初日特選から準決勝まで2着2着1着と完全に安定した走りを見せました。しかし、決勝では平原康多選手が引っ張り、最後に番手から諸橋愛選手が抜け出して優勝したのを、後ろから見ることになりました。5着という結果は、松浦選手には物足りない結果です。
松浦悠士選手は、前回開催となる大楠賞争奪戦2020(武雄競輪G3)の覇者でもあります。今回はディフェンディングチャンピオンとして迎える武雄の記念競輪で連覇を目指し、地元勢の奪還と他地区勢の野望を打ち砕く戦いへと邁進します。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の吉田拓矢はさらに出世する大逸材
黄金世代107期の出世頭、茨城の吉田拓矢選手については、本サイトでもたびたび話題にしてきました。九十九島賞争奪戦2020(佐世保競輪G3)で、ついに初めての記念競輪制覇を達成した吉田拓矢選手が、今度は佐世保と同じ九州の武雄で2つ目のタイトルを狙います。
吉田拓矢選手は、2021年に入ってからまだ1度も優勝できていません。しかし、F1開催では確実に決勝まで進んでおり、グレードレースでも安定して2連対を確保しています。水都大垣杯2021(大垣競輪G3)では決勝にも進出し、5着に健闘しました。
そして、今や「健闘」では満足できない逸材なことは、誰もが承知しています。今開催の関東勢はかなり手薄で、北日本や南関東とタッグを組んでの東日本連係が見られる可能性が高いことは、レース展望にも書いてあったとおりです。
S級1班からは北日本1名、関東3名(吉田拓矢選手含む)、南関東2名となっており、地元九州の8名にまったく及びません。それでも、北日本には佐藤慎太郎選手、南関東には郡司浩平選手、以上2人のS級S班選手がいます。間違いなく、東日本勢の柱石となるでしょう。
彼らを引っ張って戦う存在として、吉田拓矢選手は輝くはずです。まくりの決まり手が非常に多い吉田選手にとって、武雄バンクの特性は有利に働くでしょう。であればこそ、2度目の記念競輪制覇の栄冠は十分に現実味をもって考えられます。
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)の野原雅也が武雄バンクをどう攻略するか見もの
103期の27歳、福井の野原雅也選手も注目したい選手です。同じく競輪選手だった野原哲也さん(51期・引退)を父に持ち、彼を師匠として競輪の世界に入りました。従兄の清水剛志選手も、同じ103期でデビューしています。
レース展望にもあったとおり、ひいては本サイトのいくつかの記事でも触れたとおり、ひろしまピースカップ2020(広島競輪G3)で初めての記念競輪Vを達成しました。117期のゴールデンルーキーである岐阜の山口拳矢選手や広島の町田太我選手の参戦で話題になった決勝も、最後は先輩格の意地を見せての悲願達成でした。
2021年も年明けから好調で、瀬戸の王子杯争奪戦in広島2021(玉野競輪G3)を除き、すべて決勝に進出しています。これはちぎり賞争奪戦2021(豊橋競輪G3)のようなグレードレースも含んでのものなので、強いレースに安定性が加わってきたといえるでしょう。
そして、前節のスポニチ杯フェニックスカップ(福井競輪F1)では、初日特選から決勝まで1着尽くしの完全優勝を達成しました。3日間すべてBをとっての完璧な勝利です。大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)を控えた段階での競走得点は111.40。すでに、トップクラスの仲間入りを果たしています。
福井ではすべて逃げ切りでしたが、まくりでも戦えるのが野原雅也選手の持ち味です。武雄は逃げが不利という定石を逆手にとって逃げても良し、やはりセオリーに沿ってまくっても良し。複数の勝ち筋が使える点で、野原雅也選手もまた今開催を支配できる素質に満ちています。
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大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)のまとめ
大楠賞争奪戦2021(武雄競輪G3)は、例年以上に豪華メンバーのそろった武雄の記念競輪です。直線の長い武雄バンクだからこそ、ダイナミックな攻防が最後まで行われる点に留意しましょう。ラインに頼りすぎるのが危険だと教えてくれるのが、武雄の走路の特徴です。
S級S班が4名参戦していますが、それ以外の選手も虎視眈々です。また、地元勢も山田英明選手と山田庸平選手の兄弟や、本競走V3の荒井崇博選手などもいますが、それ以上に遠征勢が強力な並びな点に注目しましょう。
バリバリの先行屋には厳しいバンクだからこそ、追い込み型の台頭も見逃せません。一方、総合力に勝る松浦悠士選手が2020年の覇者になったように、展開を見抜くセンスも重要になってきます。
これらを総合的に考えて、ぜひとも良い予想を組み立てて車券に挑み、好配当を手に入れましょう。