競輪車券予想上級者はみんな知っている?競輪予想における重要情報ギア比とは?

競輪車券予想上級者はみんな知っている?競輪予想における重要情報ギア比とは?

UPDATE:2020.09.03
競輪コラム競輪マメ知識

競輪の自転車にはギアが付いており、そのギア比によって加速などが変わってきます。そして、そのギア比が競輪選手にとっては非常に大切です。

例えば、競輪の出走表に書かれているギア比が一人だけ違っていたり、数字が高かったりと、選手の個性が出るものです。

またレース前のコメントやラインなどから戦略も予想することができますが、このギア比によっても選手の実力を把握できるのです。

しかし、競輪上級者でなければギア比を予想のファクターとして取り入れる方は少ないでしょう。そこで、今後競輪予想のファクターとしてギア比を取り入れられるように「ギア比」とはなにかを解説していきます。

そもそも競輪のギア比とはなに?

そもそも競輪のギア比とはなに?
まずは、競輪の自転車の「ギア比」とは何かというところから、解説していきましょう。

ギア比を簡単に説明すると、自転車の前輪・後輪に付いている2つの歯車の数の比率のこと指します。また、ギア比のことを「歯車比」という呼び方もあるのです。

そして、このギアの比率を変化させることで加速力が上がったり、ギアの重さも変わってきます。例えば、ギア比を大きくすると加速化型の自転車となり、ギア比を小さくすると加速力がない代わりにパワー型の自転車となります。

それでも「ギア比」が何なのかが分からないという方は、ギア付きの自転車を想像してみましょう。ギアが付いている自転車のハンドルに6段階ほどのレバーが付いていますが、それがギア比を変えるものと覚えておくとよいでしょう。

競輪で使われる自転車はどんな構造なの?

競輪の自転車でギア比は非常に大切な構造のひとつとなっていますが、そもそも競輪で使われている自転車が特殊なことをご存じでしょうか?

競輪のレースで使われている自転車は、一般の方が使用するママチャリやロードバイクとは異なった特徴があるのです。

各部分に分けてそれぞれ紹介していきましょう。

フレームは片手で持てる超軽量!約7kg

フレームは片手で持てる超軽量!約7kg
競輪で使用されるフレームは軽量化がされており、片手で持てるほどの重さです。その重さはなんと約7kg。

なぜ、ここまで軽いのかというと作られている素材が関係しています。

一般的な自転車はカーボンやアルミで作られているのに対して、競輪の自転車は「クロモリ鋼」と呼ばれる鋼で作られているのです。

クロモリ鋼

「クロモリ鋼」は軽量なのはもちろんですが、強度や柔軟性の両方のバランスが非常に良い素材です。また、フレームの製作は「ビルダー」と呼ばれるフレーム作りを専門としている職人さんが一台一台丹精をこめて作っています。

つまり、競輪選手の乗る自転車は一人ひとり違う完全フルオーダーなんです。

超重要!勝負を決める後輪ギア比

競輪 ギア比 後輪
ギア比にも関係する部分ですが、競輪の自転車の後輪ギアは「固定ギア」となっており、ママチャリなどのギア付き自転車とはまったく違う作りとなっています。

自分が自転車の乗っていることを想像してみてください。

自転車が走っている最中にペダルから足をおろすとどうなるでしょうか?もちろんペダルはそのままで走り続けるでしょう。

しかし、競輪の自転車はギアとタイヤが固定されている「固定ギア」なので、足をおろしてもタイヤの動きにあわせてペダルは回り続けます。つまり、競輪選手はレース中に足を止めることは許されません。

ですが、「固定ギア」のおかげでタイヤへの動力を効率よく伝えることができるのです。

危険?実はブレーキついてないんです・・・

競輪 ギア比 ブレーキがない
競輪で使われる自転車にはブレーキが付いていないことをご存じでしょうか?「ブレーキがなければ止まれないのでは?」と思いがちですが、上記で説明した「固定ギア」の構造があるため、自転車を止めるためにペダルを逆回転させます。

また、なぜブレーキが付いていないのかというと、競輪は速さを求める競技で「止まる」ということを重要視しておらず、ちょっとしたパーツでさえも速さの邪魔になってしまうからです。

浮気禁止!途中で変えられない競輪用自転車のギア倍数

競輪 ギア比 ギア倍速
競輪の自転車は出場前に選手がギア比を調整します。そして、レース中には一般的な自転車のような変速装置が付いていないので、レース中に変更することはできません。

そのため、レース前に「どのような戦略でいくのか」「競輪場にあったギア比はいくつか」などを見極める選手の目が重要になります。

細すぎるタイヤの意味とは?

競輪 ギア比 細いタイヤ
競輪の自転車のタイヤは「こんなに細いタイヤで大丈夫なのか?」と思ってしまうほど細い作りになっています。一般的なママチャリと比較してもかなりの細さです。

では、なぜ競輪の自転車のタイヤはあそこまで細いのでしょうか?

その理由は地面との接地面を減らし、できるだけ摩擦をなくして速く走るためだといわれています。また、タイヤが細い分、空気抵抗がほとんどないため、スピード向上にもつながります。

大ギア比規制の目的は落車のダメージの軽減

競輪 ギア比 大ギア規制
世の中にさまざまな規制があるなか、競輪界にも大きな規制がかかることになりました。それは、「大ギア比」に関する規制です。

2015年12月31日医工のレースから「大ギア比」の規制が開始されましたが、選手によってその規制内容は賛否両論でした。

選手のなかには大ギアによって本来の実力を出せない選手もいれば、自分の走行スタイルにあっていて喜ぶ選手もいたのです。

では、具体的に「大ギア規制」とはいったい何が変わったのでしょうか?以下でご紹介します。

①レース展開がスピードを重視するようになった

大ギア規制がかかったことで、レース展開がスピード重視のものになってきました。現在の選手は大ギアに慣れてきていますが、当初大ギアになったことで選手への脚への負担は相当なものでした。

ギア比を大きくしてスピードの速いレース展開を重視するのは良いのですが、加速力が増えた分、最高速度が低下してまい、カマシやまくりで決まるレースが増えて面白みのないレース展開が増えてしまいました。

②さらに前よりのセッティング

大ギア規制がかかったことによって、その大ギア比にあわせた設定が必要になりました。重い大ギアを踏み込むためには今までよりも、前よりのセッティングが必要になり、今までと比較しても落車事故が増えるようになってしまいました。

こうやって考えてみると今回のギア規制は選手にとっては本当に意見が分かれるような出来事だったのでしょう。

まとめ

今回は競輪用自転車のギア比や構造について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

特に初心者の方は「ギア比」と聞いても分からないという方が多いかと思いますが、理解いただけたでしょう。

そして、この「ギア比」は「脚質」「ライン」などにも並ぶほど戦略を予想するうえで重要なポイントとなります。

そのため、「ギア比」とはなにかをしっかりと理解して、今後の競輪予想や観戦を楽しみましょう。