皆さんは競輪のレースの中でも、注目するオススメのレースはありますか?
競輪ファンにとって、一年の中で一番楽しみなレースが存在します。
それは、オールスター競輪です。
人気選手がファン投票で選ばれており、注目されるレースです。
今回は、そのオールスター競輪の魅力や概要を紹介します。
目次
オールスター競輪ってなに?
この大会はプロ野球のオールスター戦を参考とする形で行われており、事前にS級選手が200名ほどリストアップされます。
その中から出場させたい選手をファンが10名ほど選び、競輪場備え付けの投票用紙、あるいははがきやインターネットなどを使って投票を行い、その得票数によって出場選手を決定する仕組みとなっています。
2011年の第54回大会では、番外で2日目7レースにルーキーチャンピオンレースが行われ、さらに2014年の第57回大会では、番外で2日目7レースにKEIRIN EVOLUTIONが行われました。
2013年の第56回大会からは、ガールズケイリンコレクションが併せて行われています。
出場資格は、オールスター競輪ファン投票と併せて行われるガールズケイリンのファン投票『ガールズケイリン総選挙』による得票最上位14名です。2016年までは7名でした。
2016年の第59回大会からは、他のGI競走との兼ね合いから8月開催へと変更されました。
ガールズケイリンコレクションもこれに合わせて、前年までの9月開催から8月開催へと変更されています。
オールスター競輪の2019年の概要
ファンの皆様が選ぶ夢の祭典、第62回オールスター競輪が2019年8月14日(水) から 8月18日(日)までの5日間、名古屋競輪場で行われます。
オールスター競輪は5日制のGI競輪で、ファン投票が行われることが最大の特徴です。
ファン投票上位1位から9位までがドリームレースに、10位から18位までの選手がオリオン賞レースに出走します。
また、今回のファン投票により、上位50名に出場権が与えられます。
(詳細は下記選手選抜方法をご覧下さい)
選び抜かれた135名の選手しか出場を許されないGI、オールスター競輪。その出場権が得られるのですから、ファンの皆様の1票が貴重なものとなります!
第62回オールスター競輪(GI)選抜方法
■参加選手数 135名
■補欠 8名
■選考期間 2018年12月~2019年5月(6ヶ月)
【正選手】
開催時S級在籍
(1) S級S班在籍者
(2) 過去3回以上優勝した者(開催時S1)
(3) 選手選考対象期間において2ヶ月以上JFCトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S1)
(4) (1)~(3)で選抜された者を除くファン投票上位50名
(5) (1)~(4)で選抜された者を含む平均競走得点上位125名(同点の場合は賞金獲得額上位者)
(6) 残余については選考委員会が10名を選抜
■〔ファン投票対象選手〕
開催時S級S班及びS級1班在籍の全選手
■〔ドリームレース:1R〕(9名)
ファン投票得票数1位~9位
■〔オリオン賞レース:1R〕(9名)
ファン投票得票数10位~18位
■〔特別選抜予選:1R〕(9名)
(ア) S級S班在籍者(ドリーム・オリオンに選抜されない場合)
(イ) 平均競走得点上位者
オールスター競輪は、勝ち上がり方式
かつては6日間開催のトーナメント制であったが、2005年度より大会の体裁が変更され1日短縮して5日間のシリーズで行われるようになり、勝ち上がり形式を緒戦2戦のポイント制(ドリームレース・オリオン賞レース出走者はポイント優遇)で準決勝進出者を決定する方式を採用しました。
しかし、前半戦は選手もファンも常にポイントの計算が必要であり、分かりにくいと不評であったため、2009年度より番組体系を抜本的に改めることになっています。
2009年度と2010年度はポイント制を廃止してトーナメント制度を復活させ、6日間開催時にかつて行われていた敗者復活戦を再び採用しただけでなく、ドリームレース・オリオン賞レース出走の成績上位者を集めた「シャイニングスター賞」の1着選手は準決勝免除で決勝進出権利を獲得できるという、2002年の日本選手権競輪で採用された6日間トーナメントを5日間に短縮する形での勝ち上がりに変更されました。
ただ、「シャイニングスター賞」1着選手による準決勝免除と決勝進出権利の獲得や、敗者復活戦の導入に伴い1次予選2着選手の一部が敗者復活戦へ回される、といった複雑な番組体系となってしまったことがありました。
これもファンからは分かりにくいと指摘を受けるなど不評であったため、再度2011年から、敗者復活戦やシャイニングスター賞1着選手による準決勝免除の廃止を柱として、勝ち上がりを分かりやすくすべく番組体系を抜本的に見直すことになっています。
2019オールスター競輪ドリームレースメンバー
2019年の投票第1位は脇本雄太選手(福井/94期)です。
2019年は既に2度のGⅠ制覇、そしてトラック競技の国際大会では表彰台の常連となった脇本は、今回14,591票を獲得。ファン投票第1位選出は2019年が初、ベスト9入りは5年ぶりの4回目となります。
さらに2018年のオールスター競輪の優勝者も脇本です。
さらにトラック競技ナショナルチーム勢では新田祐大が3位、深谷知広が7位へとランクインしました。
KEIRINグランプリ2019出場へ向け、残り少ない出場権を争い、名古屋で激闘が繰り広げられることとなります。
1.脇本雄太選手 14,591票
2.平原康多選手 13,206票
3.新田祐大選手 12,606票
4.浅井康太選手 11,588票
5.清水裕友選手 8,560票
6.三谷竜生選手 7,531票
7.深谷知広選手 7,127票
8.村上義弘選手 7,127票
9.山崎賢人選手 5,415票
2019オールスター競輪ガールズドリームレースメンバー
ガールズ総選挙2019の第1位は児玉碧衣選手(福岡/108期)です。
児玉選手の獲得票は10,582票、3年連続3回目の1位選出でベスト7入りは4年連続4回目です。
続く2位に小林優香が8,185票でランクインしました。
更に太田りゆが4,051票で、ガールズドリームレース出場権を獲得する7位へとランクイン。ナショナルチームメンバー同士がガールズケイリンの舞台で相まみえます。
東京オリンピックを間近に控え、ガールズケイリンへの出走機会が少ない2人だが、その分国際大会でみせた多くの活躍が得票に繋がりました。
ガルコレ2019名古屋ステージの出場は叶わなかったが、トラック中距離の鈴木奈央が18位へとランクインしています。
1.児玉碧衣選手 10,582票
2.小林優香選手 8,185票
3.高木真備選手 6,682票
4.石井寛子選手 5,843票
5.山原さくら選手 5,058票
6.石井貴子選手 4,681票
7.太田りゆ選手 4,051票
オールスター競輪レース展望
優勝大本命はもちろん脇本雄太選手だでしょう。
競輪界最強の名を持つレーサーで、ファン投票もダントツ1位です。
ゴールドウィング賞の覇者は、平原康多選手です。
屈指のオールラウンダーとして君臨している平原選手は、安定感は競艇界トップです。
脇本の機動力に経験と技で勝負を挑みます。
東京オリンピックを目指して競技に専念している新田祐大選手ですが、今年の世界選手権ではケイリン銀メダルという結果を残しました。
世界でも通用するスピードは強烈なので、注目ですね。
新田祐大がオールスター2019優勝!KEIRINグランプリ2019出場権獲得
名古屋競輪場で開催された『第62回オールスター競輪』(GI)は最終日の18日、第11Rで決勝戦が行われ、新田祐大(33)=福島・90期=が平原康多とのまくり合いを制し、4年ぶり2度目の大会Vを飾りました。
シリーズ制GIの優勝は7度目です。
賞金4400万円(副賞含む)を獲得し、年末の『KEIRINグランプリ2019』(12月30日・立川)の出場権も手中にしました。
脇本雄太らナショナルチームの同僚が敗退する中、“最後の砦”として意地を見せ、来年の東京五輪へ視界良好だと思います。
新田がプレッシャーを跳ね飛ばし、昨年の全日本選抜以来となるシリーズ制のGI・7度目の優勝を成し遂げました。
記者の意見では、「GIの決勝やグランプリを何度も走っているけど、今までにない緊張感でしたね。後輩の熱い気持ちに応えないと-という思いで走りました」
ラインの先頭に同地区の後輩・菅田、そして渡辺、佐藤と同県の先輩が3、4番手を固める鉄壁ラインで臨んだ決勝戦です。
前受けからレースを進めた菅田は郡司を突っ張り、別線を一度も前へ出すことはありませんでした。
ひしひしと伝わってくる後輩の気迫で、チャンスを逃すわけにはいかなかったのでしょう。
本人コメント「もう少し早く出て行きたかったけど、菅田君の先行力がすごくて苦しかったです。ラインでワンツースリーができなかったのは悔しいけど、でもうれしい」
残り半周は、最終2角5番手からまくり上げた平原との壮絶な踏み合いとなりました。
だが、持ち前のダッシュ力で踏み勝ち、真っ先にゴールへ向かいます。
ガールズケイリンコレクション2019 優勝は石井寛子選手!
ファン投票で選ばれた上位7名が優勝を争う、『ガールズケイリンコレクション2019 名古屋ステージ ガールズドリームレース』です。
激戦を勝ち抜き、Vを飾ったのは石井寛子選手でした。
スタートで飛び出したのは7番・太田りゆです。
その後、3番・高木真備、5番・山原さくら、1番・児玉碧衣、4番・石井寛子、2番・小林優香、6番・石井貴子の順に並びます。
打鐘の周回に入っても隊列に変化はなしですが、残り1周手前の4コーナーでついに動きがありました。
4番手だった児玉選手が一気に仕掛けます。
その前にいた山原選手もあわせて踏み上げ、5番手だった石井寛子選手も児玉選手の後ろを追いかけます。
バックストレッチは、児玉選手、石井寛子選手、山原選手の順に通過。6番手の小林優香選手が捲って追い上げますが、4番手の高木選手も踏み上げます。
最終4コーナーでは、先頭で逃げる児玉選手を石井寛子選手が差す態勢に入り、追い込みます。
最後は4分の1輪差で、石井寛子選手が1着でゴールしました。
本人のコメントでは下記のように語っています。
「5月くらいのレースから少しずつ体が重かったり、自分のレースができなかったりしていたので何が原因かなと思っていて、今日は素晴らしいメンバーと戦えるので勉強できたらなと思っていました。
優勝は嬉しいんですけど、二度とこんないい展開はないと思うのでご褒美だと思っています。
前回のレースでのケガが不安にあったので、今回は自分から動くことはできないと思って、児玉碧衣ちゃんの後ろがとれたらいいなと考えていました。
(児玉選手は)必ず自力でレースをする方なので、動いたら死ぬ気でついていこうと思っていました。
最後は差せたかな?って不安だったんですけど、お客さんの『寛子おめでとう』の声が聞こえて、勝ったことを実感しました。
毎年、総選挙はドキドキするんですけど、今年も4位に選んでいただいて、大舞台で走れたので本当に感謝しています!」
まとめ
今回は、オールスター競輪のついて紹介をしました。
オールスター競輪がファン投票で出場選手が決まる、競輪ファンの祭典です。
人気の選手はもちろん、自分が応援している選手が出場することもあります。
そんな有名選手だけで戦うレースは何より、楽しいでしょう。
是非、そんな競輪を楽しんでください。