皆さんは、競輪の専門知識は完璧ですか?
競輪は日本で生まれた自転車競技ですが、オリンピックで行なわれている「ケイリン」とはルール以外にも様々な違いがあります。
同時に競輪には独特の用語が存在します。
今回は、初心者も知っておきたい競輪用語の説明をします。
この記事を読めば、今まで解らなかった競輪用語が理解できるようになります。
ぜひ、しっかり覚えていきましょう。
目次
初心者必見!覚えて起きたい競輪専門用語と用語解説!
競輪には多くの専門用語があります。競輪をもっと楽しむには専門用語を少しでもたくさん知ることが重要です。
ここでは、競輪の「戦術」「レース」「投票・その他」にわけてわかりやすく説明をします。
一度におぼえられなくても、少しずつ覚えていくようにしましょう。
絶対に頭に入れたほうが良い競輪の専門用語
この部分の専門用語は、競輪を初めたばかりの初心者には、絶対覚えておきたい用語になります。
この部分を理解しないと、競輪のルールが根本的に解らないでしょう。
しっかり予想を立てるためには、下記の用語を理解して、的確な展開を読む事が、的中への近道になります。
ぜひ、確認してみてください。
■バンク
競輪を行うコースのことをバンクと呼びます。
国内の競輪場は1周333メートル、 335メートル、400メートル、500メートルの4種類が存在する。ちなみに、海外では250メートルが多いです。
■先頭誘導員
レース中、出走選手の前に立ってレースを誘導します。
開催地の日本競輪選手会に所属し、その時期に配分のない選手が務めます。
ヘルメットに装着されたイヤホンより審判員から指示が出ています。
役割の1つで風除けの役も果たしています。
■打鐘
残り1周半から、残り1周までの間に打ち鳴らされる鐘のことです。通称「ジャン」といいます。
■赤板
残り2周を示す周回板です。
選手に周回数を知らせる板が赤地であることからきています。
■写真判定
車券の対象となる1~3着が接戦となり、肉眼やビデオでは判定できない場合に行われる判定方法です。
スリット写真を参考にして判定されます。
■赤旗
レースに違反行為があった場合、レース終了後に審判員より掲出される赤い旗です。
赤旗があがったレースについては、レース終了後すぐに審議が行われます。
■あっせん
レースに出場する選手を日本競輪競技会を通じて、各競輪場に配分することです。
選手はあっせんによって、出場する競輪場、レースが決定します。
■Sを取る
Sは「スタンディング」の略で、号砲が鳴った後、1番先に出て先頭誘導員の後ろにつけることを「Sを取る」と呼びます。
■フタをする
後ろから上昇してきた選手が、前方にいる選手の横に並びかけ、その選手が前に出られないようにすることです。
■バックを踏む
スピードを落とすことです。
特に前にいる選手がペースを落とすと、後ろの選手も落とさなければ、追突してしまいます。
レーサーにはブレーキがついていないため、ペダルを逆に回転させるような感じでスピードを落とすようになっています。
■インを斬る
後方から追い上げて先頭誘導員を交わし、前方にいた選手を下げさせ、自分が先頭に立ち、その動きを封じることを「インを斬る」と呼びます。
■単騎
誰とも連携せず、1人でレースを組み立てる事です。
ラインがない場合に多く見受けられます。
■自在
先行、捲り、追い込みとケースに応じて何でもできるタイプの選手のことです。
または、戦法のことを呼びます。
■自力
先行、捲りなど自分で仕掛けることです。
動く選手に合わせて対応する選手と対になる言葉です。
■ライン
周回中に選手たちがお互いにチームを組んで並ぶことです。
2~3人でチームを組んで、最後の1周あたりで先頭に立つように協力しています。
最後の直線に入ったときに先頭に立ったラインの中から1着、2着が決まることが多いでしょう。
■レーサー
競輪専用の自転車の事です。
ブレーキがなく、変速機も存在しません。
ギアは固定されて空回りしないようになっているため、ペダルをゆっくり回せば車輪もゆっくり回るようになっており、自在にスピード調整を行います。
■ギア比率
ペダルの根元にあるギアと後輪にあるギアの比率です。
一般的に先行タイプの選手は最高速度を高めるためにギア倍数を大きくし、追い込みタイプの選手はダッシュ力を高めるためにギア倍数を小さくします。
■KEIRINグランプリ
その年のGI優勝者や、賞金獲得額ランキング上位者の選手が参加する、オールスターゲームの事です。
KEIRINグランプリに出場した9人の選手は、次の年のレースでオリジナルユニフォームを着ることが許されます。
戦術や戦法に関連した競輪用語は必須
これは、ベテランの方が頻繁に使う系の専門用語です。
よく、競輪場にいる年配のおじさんなどは使っていたり、新聞の解説欄などでも使用しています。
しっかり覚えて、理解できるようにしましょう。
■イン粘り
比較的前の位置をキープしながら目標の先行タイプの選手が上がるのを待つ戦術です。先行タイプの選手が上がるとすかさず2番手の選手と内側から競り合います。
■インを斬る
後方から追い上げて先導誘導員を交わします。自分が先頭に立った状態で目標とした選手の上昇を待つ戦術です。
■Sを取る
スタートと同時に前に出て先頭誘導員の後ろにはりつくことです。
■追い上げマーク
自分が取りたい位置取りに別の選手がいるときに使用する戦術です。無理に競り合わずに勝負のタイミングで一気に追い上げます。
■地脚タイプ
長い距離のスパートが可能な選手のことで、持久力のある選手に使われる用語になります。
■単騎
通常はラインを組んで序盤を戦いますが、あえて単独で走行をする選手のことを言います。
単独行動なので、自分自身でレース展開をつくることもできます。
■中割り
ゴール前の直線で前を走る2人の選手と選手の間に割って入り抜き去る戦法です。
■二段掛け
先行タイプの選手が2人続いて走行している状態のことです。この場合2番手選手も先行タイプなので早い段階で先頭に立つことも考えられます。
■バックを踏む
競輪用の自転車にはブレーキがないので、回転をゆるめるように速度を落としスピードをゆるめることです。見た目がペダルを逆回転させているようにみえるのでこのような言い方をします。
■蓋をする
後方から前に進出してきた選手が前に並びかけようとしたときに、前に出られないようにする戦法です。
■マーク
先行している選手の後ろにつけて、ゴール前のところで抜け出してゴールをする戦法のことをいいます。
競輪のレースに関連して競輪用語は実況にも関わる
続いては、レース中に見る項目などの略語に当たる部分の専門用語です。
これは結構重要です。
専門用語というより、競輪のルールも絡んでくる部分にもなりますので、覚えておくことで実況などもすんなり入ってくるでしょう。
その重要な内容を下記に紹介します。
■青板
残り3周のときに掲示される周回版のことをいいます。
■赤旗
違反が疑われるレースのゴール後に審判が赤旗を揚げて審議を行ないます。このことを赤旗審議といいます。
■赤板
残り2周のときに掲示される周回板のことをいいます。
■上がりタイム
最周回のバックラインからゴールまでのタイムのことを言います。上がりタイムは選手の調子や状態を知るファクターになります。
■あっせん
レースに出場する選手をどこの競輪場で出走させるかを決めることです。
■写真判定
車券の対象となる着順の争いで肉眼やビデオで着順の判断がつかないときに採用される方法です。写真判定の結果が出るまでは時間が多少かかります。
■先行選手
「ライン」を組んだときに先頭を走る選手のことを言います。
■先導誘導員
レースのペースを保つために先頭に立つペースメーカーです。周回タイムのペースメーカーだけでなく、先頭に立つ選手の風よけという役割もあります。
■番組
あっせんされた選手をレースごとに組み入れることです。
■補充選手
落車などで選手が欠場をしたときに予定変更で代役出場する選手のことです。
■ライン
レース序盤~終盤近くまで、2人~3人が1組となって走行することを言います。最終周で1着争いができるところに進出をするように協力します。
車券投票やその他競輪関連用語はベテラン用語
ここで紹介する専門用語はレースの結果や、車券に関する専門用語です。
例えば、「このレースは銀行レースだから、筋違いにはならないな」なんて言ったりします。
この用語は、競輪のベテラン勢が多く使っています。
それでは、詳しくみていきましょう。
■頭鉄板
出走選手の中で1人だけ実力の抜けた選手がいるときに1着は確実という意味で用いる用語です。「ひも」探しと言って2着を探すようなレースのことをさします。
■ウマ
「機関車」とも呼ばれる先行選手をあらわす用語です。
■銀行レース
出走選手の中で2選手だけが明らかに強いと判断できるレースのことです。
1着2着はこの2選手で間違いないというレースですが、配当は期待できません。
■筋違い
ラインとは異なる選手が、連に絡むことを言います。
■ズブズブ
先行した選手が1着でゴールできないレースのことで、負けた先行選手をマークした選手が1着で1着の選手をマークした選手が2着になることを言います。
■トリガミ
的中をしたにもかかわらず車券の買い目点数が多すぎてマイナス収支になることを言います。
■流し
1つの車番からいくつかの車番に対して流すように購入する車券のことです。
■ハコサン
有利な展開だと思われた番手の選手が、終わってみると3着になってしまったことを言います。
■ボックス
いくつかの車番の組み合わせの車券を全て購入する方法です。1番・2番・3番なら「1番2番」「1番3番」「2番3番」の3点ボックスと言います。
■ヨーロッパ
4番車・6番車・8番車のことをまとめて呼ぶ呼び方です。
出走選手の中で実力的に劣る選手が、「4・6・8」に入ることが多くなっています。
そのためまとめて「ヨーロッパ」と呼んでいますが、近年は以前ほど実力差がなくなっているので、一概に4番・6番・8番の選手が弱いとは言えません。
まとめ
今回は、競輪で使われている専門用語を紹介しました。
この中の専門用語は、競輪歴の長いおじさんなどにしか使われていない言葉も存在しますが、競輪場の予想屋さんも使用しています。
確実に有利になる専門用語なのでぜひ覚えておきましょう。
競輪の専門用語はまだまだたくさんありますが、比較的頻繁に登場する用語を掲載しました。
意味が完全に理解できていなくても競輪の予想や参加には支障がない部分もあります。
用語によっては、知っておいた方や良い用語も少なくありません。
競馬や競艇などの他の公営ギャンブルと同じ用語もあるので、できる範囲で覚えておくことをオススメします。